ITエンジニアへの5分間キャリア・コンサルティングやってます!

第154回 GWで身につけられるスキルを考える

»

 こんにちは、キャリア・コンサルタント高橋です。

 世間はすっかりGWですね。この時期、旅行に出かけたり、帰省されたりと普段以上に忙しい日々を送られている方も多いのではないかと思います。その一方で、普段の激務から離れ、ひと時の休息を愉しまれている方もおられるでしょう。ひょっとしたら、いつもは仕事が忙しくで読めてなかった本を喫茶店などでゆっくり読む時間を設けてみたり、買ったのに時間がなくて遊ぶことができなかったゲームに熱中したりするかもしれません。

 このようにGWの使い方は人それぞれですが、ひょっとしたらGW期間中に何かスキルを身につけたいと思われている方がおられるかもしれません。そこで、今回はGWで身につけられるスキルについて考えてみたいと思います。

■3日間で身につけられるスキルを考える

 例えば、GW期間中の休みがカレンダー通りだった場合、2015年は5/2(土)~5/6(水)の5日間は休みになります。まぁ、最大5日間をスキル習得に充てるのは難しいかもしれませんので、今回は3日間に抑えて考えてみたいと思います。

 ここで重要なことは、3日間で習得できるスキルにどのようなモノがあるかを知ることです。スキルの習得は人それぞれ速さが違いますので一概に言えない部分はあろうかと思いますが、概ねこのようなスキルが対象になるのではないかと思います。

<ヒューマンスキル系(一部)>

  • コミュニケーションスキル(聴く、話す、書くなど)
  • コーチングスキル(基礎)
  • 思考法(論理思考、水平思考など)

<技術スキル系(一部)>

  • プログラミング言語(実際の開発を経験する)
  • 機器設定方法(サーバ設置、ルーターの設定など)

 まずは、これらの中から仕事で必要とされるスキル、あるいは以前から習得したかったスキルなどを探し出します。例えば、

  • コミュニケーションスキルから、傾聴の仕方を身につける
  • コーチングスキルから、質問の方法を身につける
  • 思考法から、水平思考を身につける
  • プログラミング言語から、PHPを使って簡単なWebアプリケーション開発を経験してみる
  • 機器設定方法から、CentOSを自宅サーバにインストールしてみる

など、具体的に習得したい内容とその範囲を決めます。但し、スキルの習得は3日間で行うことが前提なので、あまり範囲を広げると期間内に終わらない可能性がありますので、注意してください。

■スキル習得の方法を考える

 次は、このスキルをどうやって習得するかを考えます。

 仮に、3日間これらのスキルに関する研修やワークショップに参加することができたとしたらどうでしょう。これは、インプット型(知識入力型)のような研修であっても、アウトプット型(成果物作成型)のワークショップであっても、3日もあればある程度スキルを習得することができるのではないかと思います。ですので、もし身近に習得したいスキルに関する研修やワークショップが開催されるのではあれば、それに参加してみるのは有効な手段だと思います。

 しかし、実際の所、GW期間中に研修などに参加される人は少数だと思います。それ以外の方は独力での習得になります。このとき、習得の元になる情報はWebサイトになるでしょう。それらを元に、3日間のスケジュールを立ててみてください。決して詰め込みすぎる必要はありません。多少緩めでも大丈夫なので、自分自身でこれならできる! と思えるようなスケジュールを作成してみてください。

 そうして、自分自身で作ったスケジュールに則り、一歩ずつスキルの習得にチャレンジしていきます。このとき、何か分からないことがあった場合、有識者に問い合わせるなどして解決しながら進めていきます。しかし、有識者が周りにいない、いたとしても有識者から答えが得られない、答えがGW明けになってしまうなどの場合は、Yahoo!知恵袋などネットで質問するのも有効な方法です。これらの方法を使い、頑張ってGW期限内にスキルの習得を目指します。

 ちなみに、GW期間中にスキルがすべて習得できなかった場合、残りのスキルをGW明けからどうやって習得するか、再びスケジュールを立て直し、継続して実践することが望ましいです。

■レッツ、ビギン!

 冒頭にも書きましたが、GW期間中の過ごし方は人それぞれです。しかし、特に予定を立てておられない方、またはこの期間を使って何かスキルを身につけたいとお考えになっている方、まだ日にちはあります! ぜひ、このGWという期間を使い日ごろから習得したかったスキルにチャレンジしてみてください。レッツ、ビギンですっ!

Comment(2)

コメント

ばしくし

たった3日間じゃ、何かが身につくなんてことはまずないと思いますよ。
経験豊富な人が周辺領域をやるならともかく(Python経験者がRubyを触るとか、RebHatの人がUbuntu触るとか)

そもそも、吃音を直すのに3日じゃ無理だし
ロジカルシンキングを習慣化して無意識レベルに落とし込むのは、3日じゃ無理だし
コマンドプロンプトすら知らなかった人が、3日でTeraTermやPuttyを使ってLinuxやルータのCUIを操作できるようになるとも思えません。

新規に何かやるなら、今後の活動のためのとっかかりとなるきっかけを作るくらいしかできないでしょうね。

ただ、それでいいんだと思います。いや、それこそが大事。
たったの3日間でスキルが身についたと思い込む方がよっぽど危険ですよ。

ばしくしさま、

ご無沙汰しております。
コメント、ありがとうございます。

ばしくしさまのコメントを見て気づいたのですが、コラムに書かせていただいた例は少し誤解を招きやすい表現だったかもしれません。。。
コラムで言いたかったことは、大きな目標を掲げなくてもいいので、3日間という短期間で習得できるモノをGW期間中に身につけてみませんか?という提起でした。

そう考えると、ばしくしさまの仰るように「きっかけ」づくりこそが大事であることと同時に、3日間という短期間で習得したと「思い込む」ことの危険性も合わせて提言すべきでしたね。
深い洞察、ありがとうございました。

コメントを投稿する