ITエンジニアへの5分間キャリア・コンサルティングやってます!

第140回 Needか? Wantか?

»

 こんにちは、キャリア・コンサルタント高橋です。

 先週、abekkanさんのコラムで「実践派」と「勉強家」の話がありました。そういえば、キャリアを考える上でもこれに似たような話が出てくることがあるなぁと思いました。そこで、今回はキャリアをつくる上でのスタンスについて書きたいと思います。

■Needか? Wantか?

 キャリコン(キャリア・コンサルティング)でキャリアを考えてもらうとき、主に2通りのスタンスに分けられます。

 一つは市場、顧客、会社が求めているキャリアを目指すケース。誰かからNeed(必要)とされる仕事をキャリアに見え据えるケースで、このような例があてはまります。

これから先、市場ではクラウドの開発の比重が高くなってくるので、AWSのスキルを身に着けよう

会社でプロジェクトマネージャの人材が不足していると聞いたので、これからはプロジェクトマネージャを目指そうと思う

 どちらの例でも求められるニーズがあり、そこに価値を見出しキャリアをつくろうとしています。このようなキャリアのつくり方は安定性に軸足を置いています。そのため、自分の考えは二の次になりますが、その分キャリアに到達することができれば、仕事として成り立つ可能性は高くなります。

 もう一つは自分のやりたいことをキャリアとして目指すケース。自分が心の底からWant(やってみたい)仕事をキャリアに見据えるケースで、このような例があてはまります。

スマートフォンのアプリをつくるのが夢だったから、Java言語のスキルを身に着けよう

ネットワークの仕組みが面白いのでもっと勉強して、将来はインフラ基盤構築のエンジニアを目指そうと思う

 こちらは自分のやりたいことを最初に決めた上で、そのキャリアにマッチする仕事を目指していくやり方です。このようなキャリアのつくり方は可能性に軸足を置いています。そのため、自分の考えを最優先するため、キャリアの実現に安定性を欠く場合もありますが、その反面、キャリアに到達することができればその仕事に対する満足度が高くなります。

■重要なことはスタンスの違いではない

 これは私個人の体感ですが、どちらかといえばNeed(安定性)でキャリアを考えられる人の方が多いように思います。現実を見据えると、どうしても安定性を考えてキャリアを見据えるのかもしれません。しかし、一方でWant(可能性)でキャリアを考える人もいます。こちらはある程度安定した仕事に就いており、そこから自分を変えたいと思われる人が自分の可能性を考えたキャリアを描こうとされるのだと思います。

 私自身はこのWantのスタンスで自分のキャリアづくりをやっていますが、だからといって必ずしもWantが優れているとは思っていません。これは人の志向にもよりますが、Needの考えをずっと持っている人に対して無理にWantの考えを押し付けてもうまくいきませんし、逆も然りです。

 キャリアをつくる上で重要なことはNeedやWantなどのスタンスの違いではありません。大切なことは、どのようなスタンスであったとしても、目指すキャリアに到達できることです。そのためには、Needの方にはNeedの方のキャリアづくりがありますし、Wantの方にはWantのキャリアづくりがあります。そこに必要なモノはその人の想いです。

私は市場で求められる仕事をやりたい(そこに私の想いがある

私は自分が追い求めてきた仕事をやりたい(そこに私の想いがある

 WantであろうがNeedであろうが、キャリアをつくるためにはその人の想いが必要です。その想いがしっかりできあがっていれば、それがNeedであろうがWantであろうが大した問題ではありません。

 もし、NeedかWantかでキャリアづくりを悩まれている方は、そこに込められている自分の想いにじっくり向き合ってみてください。自分の想いが明確になれば、その想いを実現させるキャリアが見つけ易くなります。よかったら、ぜひやってみてくださいね。

Comment(0)

コメント

コメントを投稿する