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第141回 「やる気スイッチ」について考えてみる

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 こんにちは、キャリア・コンサルタント高橋です。

 一般的に研修の仕事は4~6月頃が繁忙期になることが多いのですが、その準備に充てる1~3月も結構忙しくなります。お陰様で、私もこの時期は忙しくさせてもらっています。大変ありがたいことなのですが、仕事が増えてくると、どうしてもマルチタスクで仕事をしなければならず、モチベーションによって仕事の捗り具合が大きく変わってきます

 それでも、仕事の納期を遅らせたことは一度もないのですが、私の場合は計画的に事を進めてられたことはほとんどありません。いつも締切ギリギリになってエンジンが点き、猛スピードで仕事をこなし、何とか納期ギリギリに間に合わせるようなことをしています。

 このとき、どうやって自分のエンジンを点けているかを考えたのですが、私の中にある「やる気スイッチ」が関係しているような気がしました。そこで、今回はこの「やる気スイッチ」について書きたいと思います。

仕事の捗り具合が大きく変わってきます:詳しくは「第89回 マルチタスクで仕事をすることを考えてみる」をご参照ください。

■「やる気スイッチ」を押したらどうなるのか?

 仕事がそれほど立て込んでいない時は、予め立てたスケジュールのとおりに進められることが多いのですが、仕事が溜まってくるとモチベーションの有無で仕事の進み具合が違ってきます。こうなると予め立てたスケジュールのとおりには進むことはほとんどなく、大抵は納期ギリギリの所までかかります。

 私の「やる気スイッチ」が働くのはこのようなケースで、「今ここでこの仕事に取り掛からなければ、最悪この仕事を落としてしまうかもしれない! 」といったかなり切羽詰ったときに限定されています。

 ただ、一度「やる気スイッチ」が入ると、作業のスピードは相当上がります。このとき、なぜスピードが上がるのかを自分なりに考えたのですが、一つ分かったことは、考えている時間がほとんどなく、常に手が動いているような状態になっているからではないかと思います。少し表現しづらいのですが、予め頭の中に考えがまとまっていて、それを引き出しながら手を動かしているような感覚に近いです。そのため、手が止まっていないので、格段に早くなるのだと思います。

■「やる気スイッチ」はどうやって押すのか?

 それでは、一体どうやって「やる気スイッチ」を押しているのか? 私の場合、押したいときに確実に押せる訳ではなく、ある状況が揃ったときに勝手に押されているといった感じになります。その状況は、以下の2つの条件が揃ったときです。

  • 切羽詰っているとき
  • 何も考えていないとき

 切羽詰っているということは、大抵納期が差し迫っています。しかし、進捗が進んでいないのでかなり焦りが出てきているような精神状態になっています。このような状態にあるときに、何も考えないでただボーっとしていると、あるタイミングでパン! とスイッチが入り、いきなり仕事をし出します。そうなると、ほぼノンストップで作業を仕上げるところまで持ってくことが多いです。

■「やる気スイッチ」がなぜ働くのか?

 自分でも不思議なのは、なぜ「やる気スイッチ」が押されると作業スピードがあがり、一気に最後まで作業を進められるのか? 私なりにその理由を考えてみました。断定できる答えはないのですが、恐らく、普段からその作業の解決方法をいろいろと思い描いていることが大きな要因ではないかと思います。私の場合、これから行う作業について、作業の進め方や作業を進める上での懸案などを頭に思い描き、

作業はこう進めたらいいかなぁ

ここはきっと詰まるだろうなぁ

とか考えていることが多いんです。このときはただボーっと考えているだけで解決策まで導き出すようなことはしていないのですが、こういったことを多くしておくことで、自然と潜在意識に解決策がつくりこまれているのかもしれません。それが、切羽詰っている状況になることでその情報が必要だと認識され、ボーっとしていることでその情報が引き出されてくるのかもしれません。。。

■「やる気スイッチ」をみつけてみよう

 今回は私の「やる気スイッチ」のことについて書かせてもらいました。これは私自身の体験なので、ひょっとしたら他の方には当てはまらない内容かもしれません。また、私の場合は意図的に「やる気スイッチ」を押すことができていないので、まだまだ不十分な「やる気スイッチ」だと思います。

 しかし、「やる気スイッチ」のように何かをトリガとして行動に結び付けるようなことはNLPのアンカリングでも用いられています。よかったら、あなただけの「やる気スイッチ」をみつけ出してみては、如何でしょうか。

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