第126回 LINEレンジャーに学ぶキャリアを実現させる方法
こんにちは、キャリア・コンサルタント高橋です。
今回は久しぶりのゲームネタです。私はよくゲームをやりますが、最近は主にMH4GとLINEレンジャーをプレーしています。MH4Gはいずれまたモンハンネタで書こうと思いますので、今回はLINEレンジャーをネタにしたコラムを書いてみます。
■進め! 倒せ! タワーを守れ! LINEレンジャー!
LINEレンジャーとはLINE株式会社が提供するスマートフォン(iPhone,Android)でプレーすることができるゲームです。サービスを開始6カ月で全世界2000万ダウンロードを達成しており、最近はよくCMも流れているのでご存知の方も多いと思います。また、山手線ではLINEレンジャーのキャラクターがラッピングされた車両も走っているそうなので、首都圏の方は目にする機会も多いのではないかと思います。
LINEレンジャーはタワーディフェンス型のゲームで、プレイヤーと敵(コンピューター)がそれぞれ領地をもち、お互いが相手の領地に侵入し合い、相手の基地(タワー)を奪うことが目的のRTS(リアルタイムストラテジー)系のゲームです。
相手の基地を奪うためにプレイヤーは任意のキャラクターを5体まで選び出撃させることができます。キャラクターにはそれぞれ「体力」「攻撃力」「移動スピード」「攻撃スピード」「必要ミネラル数」が決められおり、プレイヤーは自分がもっているミネラルを消費することでキャラクターを出撃させることができます。このミネラルは一定速度で回復していきますが、自分のミネラルが足りていない状態だとキャラクターを出撃させることができません。また、キャラクターも1度出撃させると次に出撃させるまで(再出撃するまで)一定時間待機時間が課せられてしまうため、連続で出撃させることはできなくなっています。
出撃したキャラクターは基本的に予め決められた動きに沿って自動で行動しますが、このとき、キャラクターのタイプによって敵の近くで攻撃したり、離れて攻撃したりします。一般的に強いとされているキャラクターは必要ミネラル数や再出撃までの時間がが高くなっており、頻繁に出撃できないようになっています。逆に、敵に一撃でやられてしまうような弱いキャラクターは必要ミネラル数や再出撃までの時間が少なくなっており、手軽に出撃できるようになっています。
LINEレンジャーはこのキャラクターの選択やキャラクターを出撃させるタイミングによって戦局が大きく変わることが特徴で、敵に勝つためには緻密な戦略が求められます。尚、このゲームは課金することで強力なキャラクターを手に入れやすくなっていますが、基本的に無課金でも最後までクリアーすることができるようにもなっています。
■LINEレンジャーで勝つためには?
私は無課金でプレーをしていますが、当然のことながら無課金だと強力なキャラクターは手に入りにくくなっており、プレーを続ける過程で集められるキャラクター※を中心としたキャラクター編成で攻略することになります。2014年10月現在、LINEレンジャーには155のステージがあるのですが、最初の60ステージくらいは何も考えずに適当なキャラクター編成でもクリアできます。しかし、中盤になってくるとキャラクターの編成を考えていかないとクリアできないようになってきます。更にこれが後半になってくると、単に強いキャラクターばかり選んだキャラクター編成でも勝てなくなります。勝つためには強いキャラクターと弱いキャラクターの特徴を見極め、両方をバランスよく編成することが求められます。しかも、編成が適切だったとしても、出撃タイミングを見誤ると一気にやられてしまうので、敵の出撃状況を見極めながら、そのときに最適なキャラクターを出撃させなければならず、そのバランスは本当に絶妙に調整されています。
※プレーを続ける過程で集められるキャラクター:LINEレンジャーはステージクリア制となっており、1つのステージをクリアするとクリアボーナスとして攻略アイテムやキャラクターをゲットすることができます。このキャラクターをドロップキャラクターといいます。
こういったことから、後半のステージを攻略するためには、敵の攻撃パターンを見極めた上で、敵との防御線をどこに引くか、防御線が崩されたら次はどういう行動をとるか、攻撃のリソースはどのキャラクターにするかなど、さまざまなことを考えながら、少しずつ編成を変え、戦略を変え、トライ&エラーで攻略していきます。
私はここにLINEレンジャーの魅力を感じています。例えば、予め自分が想定していた防御線を敵が破ってきたとしたら、なぜその防御線は破られてしまったのかを考えます。
「防御線を張っているキャラクターの体力が足りなかったのか? 」 → キャラクター編成の誤り
「防御線を張っているキャラクターの数が足りなかったのか? 」 → 出撃タイミングの誤り
このように、想定した戦略と違う結果になったときに、その違いを分析し、どうすれば自分の想定する正解に近づけるのかを考え、少しずつ微調整をしていきます。そうして、それが自分の想い描く姿になったときにはじめて敵の基地を攻略することができるようになります。
■LINEレンジャーに学ぶキャリアを実現させる方法
このような考え方はキャリアづくりにもあてはまります。例えば、最初に作ったキャリアパスのとおりにキャリアづくりができなかったとします。そのとき、なぜキャリアパスのとおりに行かなかったのか、キャリアパスと現実の行動の違いを考えてみます。
「キャリアづくりをする作業の難易度が高くて進捗どおりに進まなかった…」
「キャリアづくりをに充てる時間そのものがなかった…」
「モチベーションそのものが続かなかった…」
このように原因を考え、どうしたらその差を埋めることができるか、その方法を考えて実践します。これを繰り返し行うことによって最初に作ったキャリアパスと実際の行動の少しずつ差がなくなってきます。そうすることで、最後には最初に想い描いたキャリアに到達することができるようになります※。
※到達することができるようになります:通常はこのような方法でキャリアの実現を目指しますが、それでもキャリアパスのとおりに進まないこともあります。その場合は、キャリアパスそのものを見直すことも視野に入れて考えるようにします。
ちなみに、今回紹介したLINEレンジャーはまだまだいろいろな機能があります。例えば、キャラクターを育てたり、戦略を有利に進めるために自分の施設などを育てることもできます。また、擬似的なプレイヤー同士の対戦※、友達のヘルプ(参戦)なども可能となっており、結構奥が深いゲームとなっています。もし、この手のゲームに興味のある方は一度遊んでみては如何でしょうか♪
※擬似的なプレイヤー同士の対戦:実際にプレイヤー同士が作ったキャラクター編成で対戦しますが、対戦相手は人ではなくコンピューターが行います。