第86回 自分の時間がないと思ってたので、ちょっと考えてみた
こんにちは、キャリア・コンサルタント高橋です。
最近、自分の時間が取れてないなぁと思うことがあります。いろいろとやりたいことがあるんですが、時間が取れず後回しになっていることも増えてきました。これまでは漠然と「何とかしなきゃなぁ…」程度に思ってたんですが、それじゃいつまで経っても解決しないと思い、今回のコラムで考えてみることにしました。
■久しぶりの水平思考
さて、どうやって考えればいいか…? 1週間のスケジュールを書き出して確認してもよいのですが、せっかくの機会なので、ここは久しぶりに水平思考※で考えてみることにしました。水平思考で物事を考える場合、私は「水平思考の4手法」というやり方を使いますので、今回もそれにならって考えてみます。
※水平思考:詳しくは『第37回 四方山話(19) 水平思考のススメ』をご参照ください。
その前に、「水平思考の4手法」を簡単におさらいします。「水平思考の4手法」とは水平思考で物事を考える際の4つの方法のことで、「解決する目的をハッキリさせる」、「前提を疑ってみる」、「視点をスライドさせる」、「アイデアを組み合わせてみる」があります。これらは単独で答えが出せることもあれば、いくつかの手法が組み合わさって答えを出す場合もあるのですが、今回は4手法の流れに沿って順番に考えてみます。
1.解決する目的をハッキリさせる
この問題は「時間が取れないのを何とかしたい」です。ここから解決する目的をハッキリさせる訳ですが、よく考えると、これってすごくあいまいないい方をしています。本当は「何とかしたい」というより「時間を探したい」が目的としてはシックリきそうです。そこで、
《解決する目的》
1日に使える時間を探す
としてみます。
2.前提を疑ってみる
次は前提条件を疑ってみます。この問題は前提条件が少ないですが、「時間が取れない」という前提条件があります。これを疑ってみると、「時間に気づいていない」ということになるでしょうか。
《前提条件を疑う》
時間が取れていない → 時間に気づいていない
3.視点をスライドさせる
次は視点を変えてみてみます。視点をスライドさせるというのはモノの見方を変えるということですが、ここでは時間のとらえ方を変えてみます。例えば、空いている時間というのは、そもそも「何かをしている時間」からみてそれ以外の時間です。これを逆の見方でみると、何かをしている時間というのは、「空いている時間」からみてそれ以外の時間ということになります。つまり、
《視点をスライドさせる》
空いている時間 → 「何かをしている時間」からみて、それ以外の時間のこと
何かをしている時間 → 「空いている時間」からみて、それ以外の時間のこと
となりそうです。
4.アイデアを組み合わせる
さて、ここまででいろいろをアイデアが揃ってきました。ここではこれらを組み合わせて考えてみます。いろんな組み合わせが考えられそうですが、こんなのはどうでしょう。
《解決する目的》1日に使える時間を探す
↓
《前提を疑う》時間が取れていない → 時間に気づいていない
《視点をスライドさせる》何かをしている時間 → 「空いている時間」からみて、それ以外の時間のこと
これらを組み合わせてみると、《前提条件を疑う》で出た「時間に気づいていない」というのは、「空いている時間に気づいていない」といい換えることができそうです。そして、空いている時間に気づかないのは、空いている時間を意識できてないからです。また、《視点をスライドさせる》で出た「空いている時間からみて」の部分は、「空いている時間を意識する」と考えることができそうです。
…ということは、空いている時間を中心に物事を考えてみればいいのでは! 例えば、空いている時間専用スケジュールを作ってみるとか!
で、実際に空いている時間スケジュールを作ってみました。すると、平日でも1日2時間、1週間で10時間程度の空いている時間をみつけることができました。これって結構多い時間です。時間がないないといっててこれだけの時間があるということは、普段からいかに無駄な時間の過ごし方をしていたのか分かりますね(汗)
とそんなことを考えていたら、こんなアプリをみつけました。世の中、考えることは同じなんですね。。。
■時間の管理が苦手、それでもやり方はある
あまり私は時間の管理が得意な方じゃないのですが、あらかじめ空き時間がだけを把握しておくことくらいはできそうです。むしろ、この方が私の性格に合っているような気がします。
ということで、早速さっきのアプリをインストールしよう…と思ったら、これってiPhoneアプリじゃないですか! Android使いの私では使えない…。仕方がないので、似たようなアプリを探す所から再スタートですね。。。