エンジニア行く年来る年
みなさん、こんにちは。サトマモです。
まだ数回しかコラムも書けぬまま、今年が終わろうとしています。1年は早いもので、8月にコラムを書き始めたものの、他のコラムニストさんの面白くて勢いのあるコラムに圧倒されています。定期的に文章を書き続けるというのは、なかなか難しいことを思い知りました……。
そんな反省もありつつ、年末ですので@ITでの活動と、今年のエンジニアとしての1年を簡単に振り返ってみます。しばらくお付き合いください。
■今年の@IT活動
さて、思い返してみると、いきなり@ITからメールが届いたのが、ちょうど5月くらいだったと記憶しています。「運動で変わるシゴトとカラダ」という特集を組むので取材に協力してくれないか、という依頼に、面食らいながらも承諾したのを覚えています。
そして、取材の中でコラムを書くことも興味があると話したところ、エンジニアライフを勧めてもらったのが、このコラムを立ち上げたきっかけでした。
今読み返してみると、やや誇張気味なところもあり、恥ずかしい限り。しかも、全然アスリートの体になってないし……。ブレイクダンスもそんなには上達してないし……。これは、きちんと読み返して、来年の肉体改造計画を立てたいと思います。
とはいえ、やはり取材から半年経った今でも、自分にとって運動の重要性は変わっていません。頭もスッキリすると思いますし、ストレスを溜めない秘訣かな、と。エンジニアの皆さんも健康な体を手に入れつつ、困難ながらも楽しいエンジニアライフを満喫しましょう♪
(※ちなみに、よく聞かれるのですが、掲載していただいたスケジュールは2008年で一番多忙だった時期のもので、最近はもっと平和な日々を送っています)
さて、肝心のコラムというと、今回の投稿を入れて4件。内容もさることながら、ちょっと低調でした。反省。
普段、いろいろと思うことはあるのですが、公開するコラムにまでネタを昇華できず、筆が進んでいないというか…。来年はもっと…24本くらいは書きます!(月2本ペース)
という風に宣言して、自分を追い込むタイプです(笑)。来年は頑張るぞ~。
■ITエンジニアとして
今年はいくつかプロジェクトを移動したり、掛け持ちしたりと、去年までのドップリぶりとは打って変わって慌ただしい1年でした。
いくつか個人的なキーワードを出すとすると、こんな感じでしょうか。
- プロジェクトチームとアカウントチーム
- システムアーキテクチャの重要性
いわゆるお客様付きのエンジニアという立場を体験したのですが、今までのプロジェクトベースの働き方とはまた違った経験ができました。本当にお客様と一緒になって、日々の業務や運用をサポートするのは、プロジェクトを進めていくのとはまた異なった知識や振る舞いが必要になってきます。この辺は、自分よりも読者のみなさんのほうがよくご存じだと思いますが、詳細はまた気が向いたときにコラムにしていきたいところです。
あと、いろいろなシステムを見ていると、根幹にある基本的な考え方の重要さを、今まで以上にヒシヒシと感じたり。こういうのをアーキテクチャと呼ぶわけですが、今後複雑化していくシステムの面倒を見るためには、アーキテクチャを確立することが、本当に重要になってくると再認識しています。このへんも、やっぱりコラムで書いてみたいネタの1つではあります。
仮想化したりクラウドにするのはいいんですが、やっぱり根幹のシステムってどんどん複雑になっていってしまっていますよね。やはり、みんなで早めに手を打っていかないといけない部分かな、と思います。
また、昨今のIT業界の流れを見ていて、自分が感じているキーワードもいくつかあります。
- セキュリティの強化
- SOA(Service Oriented Architecture)の浸透
- オフショア開発の浸透
やはり、システム統合や連携が進んできているというのは間違いなく、企業間接続において、セキュリティがきちんとしていないところとは繋げたくない! とか、繋げやすくするためにはSOAで疎結合化しないと……ということが進んできていると、ひしひしと感じます。
去年はちょっと向こう側で動き始めているな~という感触だったのですが、そろそろコンセプトも浸透して、動き出していますね。
あと、オフショア開発っていうやつですね。
これはもうけっこう日本のエンジニアにはインパクト大きいです。本当に最近はちょっとした開発はアジアの方々にお願いすることも多く、こちらも浸透してきています。各社でノウハウが溜まって、実働に移ってきている段階なんだと思います。もっと頑張らないと、おマンマ食い上げになりそうです……あわわわわ。
また、会社の外に目を向けてみると、やはり不況のなかでも、日進月歩で技術は進歩しています。
例えば、自分も年末に買ったiPhoneやAndroidなど、モバイル用技術・デバイスの発達も一気に加速してきていますね。これは、かなりライフスタイルも変えるくらいのインパクトがあるんじゃないかと感じています。iPhoneアプリの開発案件とかもきっと多いんだろうと思いますし。来年以降もGoogle携帯など、こちらの発展も止まるところはなさそうです。
エンタープライズで閉じていた世界でも、この加速的な変化によって、企業システムや業務への影響もあるし、Webの世界を通じたエンタープライズとコンシューマー世界の融合は、より緊密なものになっていくと感じています。
あと、IT業界といえば、「クラウド」というキーワードが存在感を増してきました。
Amazon ECをはじめとして、企業システム基盤をクラウド化する「エンタープライズクラウド(プライベートクラウド)」など、弊社としても注力している分野でもあります。
これに付随して、KVM(Key Value Store)を用いたプログラミングモデルは、リレーショナルデータベースの世界にも一石を投じているように感じます。このへんは、エンジニアであれば押さえておく必要がありそうですよね。自分もまだまだ勉強できていませんが……。
あと、金融業界もサブプライムローンの影響が収束し始め、ガバナンス確保のための手を打ち始めていますが、少なからず、金融業界で働く自分のようなエンジニアにも影響がありますので、こちらも仕事柄、目が離せません。
なんか、あれもこれもやらなくちゃいけないわけですが、これがITエンジニアの醍醐味なのかな、と楽しんでやっていこうかなと思っています。
やっぱり、これだけのことを勉強しながら仕事をやっていくことを求められるITエンジニアっていうのは、面白い職業ですね。
(念のため注釈ですが、以上はすべて、個人的なコメントなので、ご理解のほどよろしくお願いします)
■2009年総括
いろいろと振り返ってみましたが、まとめてみると、一歩を踏み出せた貴重な年でした。何よりも、こうして年初に立てた目標通りにコラムを書かせていただけているわけですし。
あまり考えすぎずに、まずは筆慣らしという位置づけで、良かったのではないでしょうか。小さな一歩ではありますが、こういうちょっとしたことに喜びを感じながら、2010年も活動していきたいと思います。
あと、コラムニストさんともコメントやTwitterなどなど、いろいろな場を通じて価値観の交換をしていけるといいな~と。
最後に、コラムネタ探しではないですが、ベンダSEに聞いてみたいXXなどあれば、良かったらコメントください!
面白く膨らますことができるかは別としても、機会を見つけてコラムにしていきたいと思っています。
不況が吹き荒れたIT業界でしたが、来年も好奇心を持って、楽しく逞しく頑張っていきましょう!
みなさんも良い新年をお迎えください。