エスノグラフィとデータ分析の利活用
ご無沙汰しております。サトマモです。
2013年もそろそろ飲み納め。みなさん忘年会活動の状況はいかがでしょうか。
先日、生まれて初めて「高級ワイン」と呼ばれる部類のワインを飲む機会があり、僕自身はとてもお酒にも恵まれた1年だったと感じています。
さて、今回はワインの話ではないのですが、一つの見解として共有したいテーマがあったので、コラムを執筆しました。2013年の振り返りなどは、また別途執筆したいと思います。
さて、データ分析に基づく経営という観点では、欧米に比べて、日本は5年は遅れていると言われています。これは実際の肌感覚としてもある程度正しいと思いますし、これからどうやってキャッチアップしていくのかは、事業・IT戦略上の大きな論点の一つと考えています。
一方で、ビッグデータを始め、データアナリティクスの分野に関しての取組も進んできたと感じる反面、自分自身が統計の知識を深め、事例に通じるほど、データだけに頼った意志決定は正直難しいと感じてもいます。
従来より、データが蓄積され分析の手法が確立されたことで、データから得られるインサイトは格段に増えているのですが、今後さらに顧客の動向を知るためには「観察」がもっとも重要な要素の一つになるのではないでしょうか。
観察の方法には、ビッグデータの解析、キャンペーン分析、アンケートなどなど、色々とありますが、場を作り出すことで観察を深耕する(参考2)のような取組が、今後の差別化要素になりそうです。ここに多様なデータ収集の仕組みを加えることで、インサイトをより定量的な裏付けを持って識別することが可能になってくる。
デジタル化に向けた一つの視野として、今後も論考を深めていきたい領域です。
◆参考1:エスノグラフィーとは
http://itpro.nikkeibp.co.jp/article/Keyword/20100204/344197/
◆参考2:ステートファーム社の「Next Door」というコミュニティ
http://insightxinside.com/?p=3283
→デザインコンサルティングで有名なIDEOが手がけた案件。保険会社にとっては、顧客インサイトの発見、ブランディング向上の双方で効果のある取組だと思います。僕のクライアントにも提案していきたいですね。