エンジニアでいかに稼ぐか?学校や会社では知ることができなった体験、経験を綴ります

【4】独立して失敗したら、人生終わり!?

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こんにちは、手塚規雄です。

「一度独立して失敗したら、多額の借金をして人生の終わりだ!だからフリーのプログラマーになるのはハイリスク過ぎる。」

こんな事を言う人がけっこういます。いやいや、ちょっと待て。どこから植え付けられたイメージなのか知りませんが、それは違います。その勘違いについて1つ1つ解説していきます。

まず、「独立して失敗=多額の借金」という部分ですが、たしかに失敗して借金を背負う人もいますが、それは事業を始めるにあたり多額の資金を必要とする人に限ります。多額の資金が必要な人というのは店舗や事務所が必要だったり、多くの商品在庫が必要だったり、従業員を雇う場合に限ります。フリーのプログラマーの場合は店舗や事務所はいりませんし、商品は自分自身のスキルで、従業員も必要としません。そのため資金はほとんど必要としません。

資金として必要な金額といえば、仕事をして報酬を受け取るまでの期間に必要な生活費と交通費ぐらいです。ただし在宅ワークや自分で製品を作る場合には、生活費の他にハードやソフトを買い揃える必要があります。それでも昔に比べてハードもソフトも価格が安いので、それほど大金は必要ありません。どちらかといえば生活費のほうが高いような気がします。つまりフリーのプログラマーとして事業をやって失敗しても多額の借金を抱えることはありません。

次にうまくいかなかった場合、つまり事業に失敗した後はどうなってしまうのか?という疑問があると思います。これはフリーのプログラマーに限らず、ほとんどの場合はサラリーマンに戻ります。中にはフリーターや派遣社員の方もいますが、脱サラして独立して失敗した人ほど、最終的にはサラリーマンに落ち着きます。

たしかに一度独立した人間は一時的にサラリーマンに戻ったとしても、再度独立を考えている人は多い。だから会社としては雇用するのはリスクと考え、雇用してくれる会社はあまり無い。そんな事に思考を巡らせる事もあるでしょう。でもそれは心配無用です。独立するぐらいの人であれば、能力は平均より上と考えられるため、雇って辞めてしまうリスクはあっても多くのリターンも得られるだろうと考える採用担当者や社長・役員も多くいます。だからサラリーマンとして復帰するのは案外簡単です。これらの事を考えると独立した後に会社員として戻る就職活動は転職活動とあまり変わりありません。なぜ失敗したのかなどの理由は聞かれると思うので、それは答えを用意しておく必要があります。

独立して失敗しても借金も無いし、就職もできる。これを考えれば別に人生が詰んでしまう事はありません。

ここまでサラリーマンに出戻り可能な話をしましたが、それでも安易な気持ちでフリーになるのは辞めたほうがいいです。やっぱり独立する人はサラリーマンには二度と戻らないぞ!そんな覚悟で独立する人ばかりです。私自身もそうでした。逃げ道があると思うと我慢できずに逃げてしまう人も多いのです。よくある話で、独立しても半年も耐え切れずにサラリーマンに戻る人が多い。これは単純に独立時に持っていた資金がだいたい半年間で尽きてしまうので、早めに撤退して被害を最小限に留めようと思い、もうひと踏ん張り出来なくなってしまいます。逆にいえば半年の間に収入が入れば、あとはなんとか自分の事業を経営できるサイクルが作れます。

フリーのプログラマーの仕事は需要と供給が明確で数多く仕事が存在しています。だから「収入を得る」というハードルを超えやすいプログラマーは有利だと分かる瞬間でもあります。もちろん今は案件探しに便利な時代ではありますが、この状況がいつまでも続くとは限りません。有利かもしれないけど、リスクがゼロではない事もしっかり考えて行動を選択していきましょう。

Comment(1)

コメント

abekkan

なるほど。
独立できないサラリーマンにとっては、ためになる話ですね。
ためになる話をありがとうございます。今後の話も期待してます(^^)

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