元底辺エンジニアが語る、エンジニアとしての生き様、そしてこれからの生き方

生き様185. 「叱る」と「怒る」の境目

»

2月は毎週金曜日更新です!

いつも「コレが私の生きる様」をご愛読頂き、ありがとうございます。
突然ですが、2月は毎週金曜日に更新します。
理由は、仕事が忙しいからです。

生活リズム的な関係で、木曜日公開の為の時間が十分に確保できません。
もしかすると、今後は正式に金曜日にお引越しになるかもしれませんが。
その話はまたいずれ。


怒ってはいけない世の中

みなさんは、仕事中に怒られたことはありますか?
白栁は結構見切り発車で突っ走るタイプです。
なので、上司に怒られた事が結構あります。
詰められた経験も、1回や2回ではありません。

ですが時代が進み、現代では「怒る」ということが問題視されています。
ハラスメント講習の中でも「怒る」について触れられることがあるそうです。
ではその「怒る」とは、どういう事柄が該当するのでしょうか。

いくつかの辞書によると「怒る」とは「興奮して荒れている様」を指すそうです。
つまり、感情を露わにして怒鳴ったり、暴れる事を指すのでしょう。

怒鳴ることは、声を利用した「暴力」だと白栁は考えています。
もちろん、耳元で大声を出すなどで聴力が奪われれば、わかりやすく暴力でしょう。
しかしその多くは、大声により相手の行動の萎縮させ、精神的なショックを与えることを目的とします。
これは、十分に暴力性を持っている、と捕らえているからです。

もちろん、感情に任せて椅子や机、ドアを蹴ったり殴ったりするのも、これに準じます。
その威嚇は「次はお前をこうしてやるぞ」という脅し以外にないわけですから。

その結果、心身に重大な傷を負う可能性は、予見可能なものです。
特に心の傷は、客観的かつ定量的に推し量ることは我々にはできません。
その結果、社会からのドロップアウトを選択する結果になったら……。
その損失は、とても大きいものたと、現代では考えられています。


「怒る」から「叱る」へ

では、問題を起こした部下にキツめに伝えたい場合、どうすればよいのでしょうか。
その答えは「叱る」ことです。

「叱る」とは、理性的に問題点を指摘したり、予測できる悪い結果を伝えたりすることです。 これによる反省や改善を促す狙いがあります。
「注意する」ということもできます。

「叱っても素知らぬ顔で、効いてる様子がない」と嘆く方もいらっしゃるでしょう。
「叱った程度じゃわからない」という嘆きを耳にしたこともあります。

「重大な問題であることを伝えるために、ショックを与える以外の方法が思いつかない」
白栁には、こう言っている様に聞こえます。

「伝わらないなら、伝える方法を考える」なかなかにハードな課題です。
ですが、それもコミュニケーション技術として、上司に求められるものなのでしょう。

そして、その方法は多岐に渡ります。
人を変える、時を場所を変える、例えを変える、理由を変えるetc…
とても教育論めいてきましたね。

真剣さを伝える為に、怒りや不機嫌な態度を見せる必要はありません。
場の空気、真剣な態度や言葉遣いで伝えることは、十分に可能です。
それらを尽くしても伝わらなかったら……。
その時は、とても残念な結果を、負ってもらうしかありません。


「怒鳴る」の使い所

とはいえ、白栁は限定的な状況では「怒鳴る」ことも容認しています。
それは「誰かの身体的健康や生命・財産に悪い影響を与える行動を阻止する場合」です。
わかりやすく言えば「現場にヘルメットなしで入る」とか「信号無視で飛び出す」とか。

意図的にショックを与えることで、安全を確保することを目的とする場合は、他の代替手段がありません。
それどころか、他の代替手段を探している間に、悪い結果を招くことが考えられます。
つまり、車のクラクションや自転車のベルと使い方は一緒ですね。


感情と伝達の分離

結論:問題を伝える時に自身の感情と問題(情報)は分離して伝えよう

起こった問題に付いての情報の伝達に、自身のその場の感情を乗せると「怒る」になります。
相手に感情をぶつけて、一時的にはスッキリするかもしれません。
ですが、感情をぶつけることは問題の解決になりません。

必要なのは、問題の共有や、改善の為の情報の伝達です。
そこに感情を乗せる必要がない、ということに気付きましょう。

とはいえ、感情を押し殺すのも不健康です。
「あなたの行動によって、今こういう感情を抱いている」は伝えても良いでしょう。
それは、状況を表す情報の一部なのですから。

また、当人がショックを受けない場での発散も有効です。
例えば、仲の良い友人や同僚に愚痴を聴いてもらう。
カウンセラーに相談する。教会で懺悔する。etc…

ゲームで憂さ晴らし、というのも良いでしょう。FPSとか格闘ゲームとか。
不当に誰かを傷つけさえしなければ、何でも良いのです。
むしろ、発散しましょう!

改めて、白栁は「効かない方」の人間でした。
なので、当時の上司方々の頭を悩まし、胃を苛んだだろう、と感じています。
だからこそ、怒られる場面も多かった、と振り返ってはいます。
ですが、それを唯一絶対的な方法とも考えていません。
それらも含めて、今があることに感謝をしています。
ということで、今回を締めさせて頂きます。

以上!


2023/2/14 タイトルを修正しました
修正前→【生き様135. 「叱る」と「怒鳴る」の境目】

Comment(0)

コメント

コメントを投稿する