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生き様134. ブラック生活エンジニアはいつ勉強するのか?問題

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日々の業務に追われる生活中

コラム中で何度か触れていますが、12月から足掛け3ヶ月。
業務に追われる日々を過ごしています。
家には帰って寝るだけ。休日も体力回復の為に基本睡眠。

底辺SES生活に身を窶していた20代~30代前半は毎日がこんな生活でした。
ここ数年間はこんな生活していなかったので、かなり久しぶりな感じです。

さて、そんな生活をしていて気が付いたことがあります。
「こんな日々の業務に追われる中で、いつ勉強するのか?」です。

日々ITエンジニアに「勉強しろ~、勉強しろ~」と圧を掛けている白栁。
その白栁がブラック生活に堕ちて、いつ勉強しているのか。
そして何を勉強すれば良いのか。

今回はそんな所について話していきます。


いつ勉強するのか?問題について

朝起きて家を出て、通勤電車に1時間~1時間半揺られ、終電近くまで仕事し、2時間電車に揺られて日付が変わった後に帰宅する。
家にいる時間は基本的に睡眠。体力の回復に務める。
土日は体力回復の為に自宅でゆっくり……と言うと聞こえが良いですが、恐らく外出する気力は沸かないでしょう。

今回イメージしている「ブラック生活」は、こんな生活リズムです。

そんな生活リズムに勉強する時間はあるのでしょうか?

電車の中での時間でしょう。本を読むことができますね。
というのは、よくある綺麗事です。

こんな生活してたら、基本は電車内では寝て過ごします。
乗り換えが多かったり、満員電車だったら本を読む余裕なんて無いでしょう。
本を読むのもエネルギーを遣います。

一見すると、勉強する時間は皆無です。
ですが、最近はYoutubeやポッドキャストがあります。
その中で、IT技術や業界動向について話しているものも多くあります。
移動時間中に、そういう動画や配信を聞いてみるのはどうでしょう?
とっかかりとしては、IPAの試験への対策動画みたいなのが良いかもしれません。

実はコレ、僕が先日受けた試験対策に使っていた方法です。
試験前の付け焼き刃には、とても有効でした。

流し聴きなので、あまり学習効果たは高くありません。
無為に過ごすよりは、幾分かマシ、という程度です。
ですが、これが1年、3年と積み重なったときに大きな差になります。


何を勉強するのか?問題について

勉強時間が確保できたとして、大事なのは「何を勉強するか」です。
流行りのDDD等のモデリングや、アジャイルについて勉強しても、上記の様な生活で役に立つのか?は疑問です。
自動テストについて学んでも、現場で取り入れられてなければ、無意味に感じられるでしょう。

どうせ勉強するなら、今の現場で求められる事を学びたいものです。
動画でExcelやPythonのテクニックを流し見、流し聞きしていても現場ではなんの役にも立たない可能性があります。
そもそも論として、そういう技術的な知識は、手を動かして体験することで身につくものです。
その辺りの話は「身体性」というキーワードで改めてお話したいと考えています。

それよりも、1つでもバグを、1行でもコードを実装する。
それに役立つ知識を得たい、というのが心情でしょう。

前項で例に挙げたような環境にいるのなら、それは難しくありません。
必要なことは、大体現場のコードに書かれています。
作業の合間に…という余裕は無いでしょうけれども。
それでも何かのタイミングで、修正箇所の周辺で、新規機能の参考コードで。
先輩方や前の担当者の書いたコードを読むのは、とても良い勉強になるはずです。
なにより、他人のコードを読む能力は、20年生き残る為の基礎になります。
手を動かしながら学びやすい、というところもポイントが高いです。

余談ですが最近では、僕自身も自分の実装力の無さを嘆いてる所です。
特に、マルチスレッドプログラミング関連の考え方・肌感覚が決定的に間違っていたことに気が付いたときは、絶望しかありませんでした。
同期・非同期処理について、徹底的な学び直しの必要性を感じてます。
「肌感覚の修正の為の学習」という重さに、気が遠くなりそうです。


学習の種類について

今回のまとめ代わりに、白栁が考える学習の種類についてお話します。

  • 必要なことを身につける為の学習
  • 学習習慣を身につける為の学習

前者は、多くの人がイメージする学習です。
今必要としていることを、今学ぶ。
先に必要になりそうなことを、前もって学んでおく。
とても効果が実感しやすく、やる気に繋がる学習です。

後者の代表例は、学校です。
義務教育期間中の学習は、もちろん「最低限の学術的知識を学ぶ」が主目的です。
でもしかし、宿題やテストのことを振り返って、この目的が強くあるのではないか?と考察しています。
この先、学びたい方向性が定まったときの為に、自分に合った勉強法を身に着けておく。
「勉強うする為に何をしたら良いか判らない」を回避する。
また、知識を増やしていくためのとっかかりを増やす。
電車内での動画の流し聞きも、こちらの分類に入る学習方法です。

しっかりと学習するまとまった時間が取れないからこそ、日常的に学習する。
それが、10年後・20年後に差をつけるのだと、生き残れるコツです。
今までの体験から、白栁はそう考えています。

以上!

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