なぜグダグダになっているの?ワクチン大規模接種予約システム
目の疲労の救世主、めぐりズム!
最近、疲れ目が激しい日々を送っています。
皆さんは、疲れ目対策、どうしていますか?
目薬を使う人、ブルーベリーを毎日食べる人、目の周辺のマッサージ etc…
エンジニアの数だけ対応方法があると思います。
僕は最近、めぐりズムするという方法を開拓しました。
さる筋から「めぐりズムがいい」という情報をキャッチしたので、試してみたのです。
使うと目の周りがじんわり温かくなって、終わった後はすごくスッキリします。
とてもいい感じですね!
ですが、残念なことが1つ。
僕は1回や2回使った程度では解消できないぐらい、目の疲労が溜まっている状態。
このケースでは、1発スッキリ解消!!とはなりませんでした。
しかし、確実に休まった感じはあります。
このコラムを書くときにも、煮詰まったら使ってリフレッシュしてました。
色々と使える範囲は広そうです。
今は、昼休みと就寝前の1日2回、集中ケア期間として実施しています。
その成果は、また改めて報告したいと思います。
余談ですが、目薬はすっとしない栄養系の目薬がいいらしいです。
そして、ブルーベリーは効果が無いそうです。
一時期ブルーベリーヨーグルトを毎日食べていたんですがねぇ。
コラボテーマ:大規模接種予約システムの問題
今週の月曜日から、東京と大阪で、周辺自治体に住むワクチン接種対象者に向けた、大規模接種が始まりました。
報道でも大きく取り上げられている為、ここで詳細を紹介することはしません。
そのシステムに問題があるとの報道について、今回は取り上げていきます。
今回は毎月最終木曜日定例の手塚さんとのコラボコラムです。
違う視点で同じ問題を取り上げて、違う視点からコラムにしているのは、とても面白いと感じています。
是非、手塚さんSideのコラムも読んでみて下さい。
今までのまとめはこちらから。
何が問題だったか
ここでは、詳しい分析は後回しにします。
まずは、大規模接種の何が問題だったか、洗い出してみましょう。
- ノーチェックな予約入力の問題
- 謎の予約上書きの問題
- メディアの報じ方の問題
この3つについて、分析してみましょう。
ただし、僕は接種券を所持していませんし、見たこともありません。
各種資料や報道をベースに、一部想像が入ることをお許し下さい。
1. ノーチェックな予約入力の問題
接種券に印字されるもの、というのは厚生労働省から、自治体向けの手引のP44辺りに定義があります。
これを読むと以下の情報が個人を一意に特定する情報として使えそうです。
- 自治体番号(総務省全国地方公共団体コード6桁)
- 券番号(市区町村において一意となる番号10桁)
この情報を、予約時点で発行自治体に照会するのは、現実的ではありません。
岸防衛大臣のツイートの通りだと、僕も感じます。
本センターの予約システムで、不正な手段による虚偽予約を完全に防止する為には、全市長区町村が管理する接種券番号を含む個人情報を予め防衛省が把握し、予約番号と照合する必要があり、実施まで短期間等の観点から困難かつ、全国民の個人情報を防衛省が把握する事は適切でないと判断いたしました。
— 岸信夫 (@KishiNobuo) May 17, 2021
他方、今回ご指摘の点は真摯に受け止め、市区町村コードが真正な情報である事が確認できるようにする等、対応可能な範囲で改修を検討してまいります。
— 岸信夫 (@KishiNobuo) May 18, 2021
しかし、続くツイートでもある通り、市区町村コードのチェックはできたと考えます。
流石にノーチェックは仕事が雑すぎると感じるのです。
一部では「年齢も65歳以上をチェックすべきだ」との声もあります。
しかし、僕はこれは必要ないと考えます。
何らかの事情で、65歳以下の方が接種対象となることもあり得るでしょう。
その際に、この接種方法は受けられないとまでするのは、乱暴だろうと僕は考えたからです。
ワクチンの最低接種年齢以下や、未来日のチェックは有効そうですが、そこまでの必要もないと考えることができます。
それに加え、基本が「善意の利用者」と見ることで、チェック処理の為の工数を減らしたのだろう、と考えられます。
どちらにせよ、予約者の本人を緩く確認する為の項目として、生年月日を考えているのだろう、と考えていることが読み取れます。
2. 謎の予約上書きの問題
これについては、公開されている仕様がないので、コメントが難しいです。
恐らく他の方が同一市区町村コード・接種券番号を入力していた為、登録できなかったのではないか?と思えるケース
ですが、上に挙げた報道の情報の情報から、入力ミス等で偶然接種券番号が一致してしまった場合、起こり得る状況だと思えます。
接種券番号には「自治体ごとに一意な10桁」との規定しかありません。
ですので「10桁の連番」との仕様を決めた自治体では、1桁の入力ズレで他の人の予約を上書きしてしまうケースもあろうかと思います。
接種券番号の共通仕様に「最後の1桁をチェックデジットにする」と付け加えても良かったのではないかな?と考えられます。
ただし、接種券番号の仕様を決めていたであろう1月以前には、この様な大規模接種の予定は明確に立って居なかったでしょう。
ワクチン接種は自治体ごとに進める、としていたはずです。
しかし、前述の資料には「事前予約で接種会場の混雑を緩和する」という旨の記載が見られます。
他にも、「Web予約システム」と名前が挙がっている箇所があり、この様なヒューマンエラーの発生を予見できなかったとは思えません。
厚生労働省からは「言わなくてもわかるよな?」状態だったかもしれません。
それが通じないということは、経験豊富なエンジニア諸氏なら理解いただけるでしょう。
3. メディアの報じ方の問題
一部メディアの報じ方にも問題がある、と感じます。
世の中、完璧なものなどありません。
綻びを探せば必ず見つけられるでしょう。
その見つけた綻びを掲げて「鬼の首を取った!」と声高に叫ぶことで何の利益が得られるのでしょうか?
予約が消えてしまう可能性について報じることは、一定の価値があると思えます。
「システム上、そういうこともあり得る為、予約を完了しても安心しないで下さい」という周知になります。
対処方法がないことも、周知する利益があると思えます。
他人が間違って上書きしない・事前登録されないことを願うしかない…とまでは、仕様が断言できませんので、報道できませんね。
しかし、架空の番号で予約してみせたり、「開発会社の取締役が○○だから、これは~~による陰謀だ!」的な論理を展開したりするのは行き過ぎでしょう。
もしかしたら後者は、隠れた不正を世に晒し問うたとして、称賛されるべきと考えているのかもしれませんが。
結局何が問題か
ここまで、僕が問題として認識していることを提示しました。
しかし、本当に【問題が問題であるか】と考えてみましょう。
その為にすべきことは、ざっくり以下の2つです。
- まず「何のための仕組みなのか」をよく考える
- その為に「現実的に利用できるもの」を仕分ける
簡単にですが、この予約システムのケースを、想像を交えながら考えてみましょう。
「何のための仕組みなのか」をよく考える
今回の大規模接種に関しては、基本的に想定外の運用です。
本来、各自治体に任せるワクチン接種の一部を、国(自衛隊)が独自に引き受ける、ということが目的になります。
管理方法も進行も異なるそれぞれの自治体です。
画一的にコントロールすることは無理でしょう。
人力による現場での臨機応変な対応を主として、仕組みを組み上げていくことになります。
また、求められるのは「迅速な接種」「確実な2回の接種」でしょう。
その為には、善意の利用者だけを想定し、予約時には最低限のチェックだけで済ませる仕組みでいい、という考え方ができます。
AbemaTVのある動画で「整理券の発行システムだ」という捉え方を提示されています。
僕もこれを聴いたときに、すごくスッキリしました。
その為に「現実的に利用できるもの」を仕分ける
ゼロからシステムを作成できるのであれば、新しくルールを定義して運用を広げていくことができるでしょう。
しかし、前述のように「各自治体でバラバラの仕組み」しか利用できない場合はどうするのか。
「接種対象者個人を認証する仕組み」はこの時点で得られません。
マイナンバーとの紐付けも、利用目的から考えて現実的ではないでしょう。
自治体も自衛隊も行政組織とはいえ、それぞれ所轄する行政区分が違います。
恐らく、接種した個人の認識も、システム的に行うのではなく、本人が所持する券面でのアナログ管理になるはずです。
接種期間中の引っ越し等での移動も考えられますから、個人に「物理的に所有させる」ことで情報を紐付けるのは、とても強力です。
上に挙げたのは一例ですが、この様に「できること/できないこと」を細かく仕分けていった上で、「できるのにしていない」ことが【問題】となります。
本当の【問題】を話そう
こうやって思考実験をしてみると、今回の大規模接種予約システムに関しては、防衛省は「ある程度のところまでは」【問題】の検討・仕分けが出来ているように感じます。
しかし、一部メディアの報道には、これらの【問題】を検討した姿勢が見えません。
イチITエンジニアである白栁でも検討できる内容です。
多くの人が集まる報道機関で、この様な検討が全くできなかったのでしょうか?
その方が僕には【問題】に見えます。
その時、僕の目には「ただ騒ぎたいから騒いでいる」と映るのでした。
以上!
ITエンジニアの視点で、時事ニュースを5分間で紹介する動画を平日毎日公開してます。
「日々の生活の中にエンジニアリングがある」からこそ、
身近な時事ニュースから学ぶことが重要です。
今日公開された動画は、実は編集中に音声データを飛ばしてしまったものです。
このYoutubeでの活動にも、ファンが居てくれるから「続けよう」と考えていけます。
コメント
マスター吹越
最近売ってるかはわかりませんが、小豆入アイマスクで使う度レンチンして暖める物がありましたね。
最近の吹越は漢方薬局で眼精疲労対策のドリンク買うようになりました···
エンジニアカウンセラー白栁隆司
To:マスター吹越さん
同じ小豆のアイテムの話を他の人から伺ったことがあります。
ただ、レンチンが必要ということで、派遣される職場によっては使えなかったり…と考えると、使い捨てでもいいなって思えます。
じわじわと暖かくなっていく所から始まっての20分というところも、お昼後の休憩にって点で良いと感じます。
ところで、眼精疲労ドリンクの効果は如何でしょう?
個人差はあると思いますが、ちょっと試してみようかな??
papa
>その時、僕の目には「ただ騒ぎたいから騒いでいる」と映るのでした。
本当にその通りだよ。
マスコミ関係者はなんであら探ししかしないんだ?
最近のマスコミ報道にはうんざりすることが多い。