元底辺エンジニアが語る、エンジニアとしての生き様、そしてこれからの生き方

生き様015. エンジニアとExcelの関係のお話

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今回はExcelの話

たまたま、偶然、心外なのですが…
他のコラムニストさんの記事に関連するネタが続きます。
今回は、タイトルを見ての通り、エンジニアが大好きExcelのお話です。

Excelといえば、2日程前にHorusさんが『Excelすら使いこなせないレベルでプログラミングを覚えても無意味』という刺激的なコラムを公開されています。
折角なので、そこで語られている話も取り込みながら、エンジニアとExcelの関係についてお話したいと思います。


Excelは万能ツール?

昔、ある先輩エンジニアが言っていました。

「Excelはとても優秀なテキストエディタだ」

確かに、連番フィールドに値を詰める様な場面では、大変お世話になりました。
今は、コレクションだったり様々な手段で繰り返しで処理するようにしていますので、余り出番がないです。


昔、ある団体で出会いました。

「Excelはレイアウト能力の高いグラフィックツールだ」

そう言った人は、図形の線とセル罫線で見事なチラシを書き上げました。
それを真似て、Visioの代わりにネットワーク配線図等を作った事は数知れず…


昔、ある会社で出会いました。

「Excelは方眼紙だ」

ええ、方眼紙Excelのセルを変幻自在に結合して資料を…
というのは実は今も近いことをやっていますので、何も言えません。※1


さて、ここら辺でちょっと考えてみましょう。
Excelとは本来何のソフトであったか…


はい、そうです。表計算ソフトです。


昔、ちょっと言えない場所で出会いました。

「Excelの表計算機能を最大限(?)に利用した巨大データベースシステムモンスターに」

リンク機能で複数のシート、複数のブックを繋ぎ。
ピポットテーブルやVLOOKUP関数でデータを参照し。
VBAを使ってガラガラとデータを集計する。
もう、Access使えばいいじゃない!!って叫びたくなるようなシステムでした。※2


何故そうなったのか?

2000年頃から業務システムに触れていますので、色々なExcelの使い方に出会いました。
それは、今のように道具が揃ってない時代に、先人が試行錯誤した結果でもあります。

もちろん、これらが負の遺産であることは否定しません。

それでも、これらはExcelが持つ様々な機能を、最大限に発揮する使い方を編み出し、活用した結果と言えるでしょう。
その事に関する善悪を、今ここで語るつもりはありません。
それは個々の状況に応じて変わるからで、ここで語れることではないからです。

例えば、これは僕が友人から聴いた常駐案件でのお話です。

  • [Office Home and business]しか入ってない
  • 初期インストール以外アプリインストール不可の為、エディタがnotpadしか使えない
  • 「Adobeは高いので1人1アカウントなんて支給されない。ましてや外注の為に…」

こういう職場で何が生まれ、活用されていたのか…
当事者ではない僕には、想像することしかできません…


Excelの正しい「使いこなし方」は?

ここからが本題です。
皆さんは、何を持って「Excelを使いこなしてる」と言いますか?
「正しい使いこなし方」とは、なんでしょう?

Excelという道具を使いこなすのに「正しい」も「間違ってる」も無いのかも知れません。

でも「本来の目的に沿った使い方」というのがあり、それに沿った「使いこなし」は、一つの指針というか大きな軸みたいなものになるでしょう。

Excel方眼紙のプロは、その方法で「使いこなしている」と僕は考えます。
VBAバリバリでデータを管理する人も、はやり「使いこなしている」でしょう。

なので、僕は「使いこなしている」の基準は、たくさんあると考えています。


使いこなしている、という勘違いとは?

前述のHorseさんのコラムに、一つ引っかかる箇所がありました。
(改行を追加して引用しています)

Excelを使いこなせていると思い込んでいるエンジニアは多いです。
しかし、Excelの勉強を真面目にやるエンジニアは驚くほど少ないです。

僕には、この一文がどういう状態のエンジニアを対象として「使いこなせていると思い込んでいる」なのか、読み取ることができません。

ただ、なんとなーく、ですが
「Excel方眼紙で仕様書を作る事が上手い人が、Excelで的確にデータ処理をできるわけではない」
というケースのイメージを持っています。

Horseさんのコラムの本質はここではないので、深堀りするつもりはありません。
ただ、僕のイメージのとおりであれば

  • あるエンジニアが自覚している「Excelの使い方」
  • 周囲から求められている「Excelの使い方」

この2つにギャップがあるのだろうな、と考えた、ということです。
それだけ、Excelが実際に開発の現場で使われる範囲が多い、という例になりそうです。


今回のまとめ

  • Excelが使われる範囲は、とても広い
  • そもそも、Excelは表計算ツールである
  • 自分が得意なExcelの使い方だけが、Excelの使い方だとは思わないほうが良い
  • 今、Excelをどういう用途で扱っているのか、一度見直してみてはどうか?
  • 白栁自身はExcelを使いこなしているとは言えない、と考えている



※1:方眼紙程細かく割らないけど、適度にセル結合して幅を整えることはやってるんです。
仕事外だと、状況に応じてExcel方眼紙でデザインもすることがあります。
本当に、個人の趣味の範囲だからやっているダケですよ?

※2:このシステム、Excel方眼紙の帳票でデータを印刷してファイリングする、までが業務範囲でした。

Comment(8)

コメント

Horus

> Excelを使いこなせていると思い込んでいるエンジニアは多いです。
> しかし、Excelの勉強を真面目にやるエンジニアは驚くほど少ないです。


こちらの下りですが、
「Excelどうこうは置いておいて、地味な技術を舐めてかかる人にプログラミングの資質はありません。」
と続いています。ここが本題でした。Excelみたいな地味な技術を舐めてかかるのはエンジニアとしていかがなものかというのが私の見解です。


方眼紙やグラフィックソフトとしてExcelを使っている人は、使いこなせていない人にカテゴライズしています。理由は、実際にそれをやられて不便だったからです。そういう場当たり的な対応を正解と思い込む事が不勉強だと考えています。


「Excelを使いこなす」の前提が違うと引っかかるコラムだったと思います。あと、一般的な見方よりかなり厳しい見解をしています。そこに抵抗をもたれる方も一定数いたと思います。

Horus

> 白栁 さん
そうですね。私も議論する気はありません。むしろ、価値観の違いを知った上でこのコラムをよむと、いろいろためになります。どちらが正解か決着を付けるより、違う価値観の人と意思疎通できるようになる方がいいと思います。その方が視野が広がって、いろいろなものが見えます。


コラムの感想を付け加えると、非常に整理されていて読みやすいコラムでした。これからも楽しみに読まさせて頂きます。

kaie

難しい話だったので3回ほど読み直してしまいました。
個人的には「何をもって使いこなせているか」という軸以外に「かつてはよかったが今はどうだ?」という軸も必要だと思います。
その点ではH氏の「場当たり的な対応を正解と思い込む事」に共感を覚えます。
過去の実績に縋って変わること・考えることを止めたんだなと思うからでしょうね。
別にミドル世代に焦点当ててるわけではなく、Excelを使い始めた人も今の実力でしかできなかったこと=場当たり的な対応と言えるわけで、それ以後変わらなければ同じことです。
SEだけじゃなく「Excelがあればできるだろ?」と言われる社会の中で、それExcelでやる必要あるか?を考え続けなければ、モンスターは増え続けるんだと思います。
(・・・ここまで書いて「使いこなせる」というより「使いどころを理解している」なのかなと、その方向で書くべきだったかな思い始めました。やはりこの話題難しい)

なな

Excelに限ったことではありませんが、応用的な使い方についてはそれがイレギュラーであることを自覚してるか否かは重要かと思います。
また、職場等のスコープ内での常識も世間からしたら非常識であるかもしれないことを考慮することでディスコミュニケーションは減らせるかなと記事を読んで改めて気をつけようと思いました。

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