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改めて、勉強法を考えてみる

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みなさま、おはようございます。Kyonです。

"改めて"シリーズです。シリーズは続くかもしれないし、続かないかもしれない、コラムニストの気まぐれです。

いつだったか忘れましたが、私が利用している自習スペースの他の利用者さんとの会話において、勉強法が話題になりました。

数十年勉強とは縁深く生きてきた気がしますが、改めて勉強法が気になったので、いろんな人に勉強法を聞いたり、自分のやり方を考えてみたりしました。

1:1つのテキストをやり込む

冒頭の自習スペースの利用者同士の会話でも共通の認識だったのが、「1つのテキストをやり込む」勉強法でした。

例えば、簿記3級の資格を受けようと思って、書店に行くと多くのテキストを見つけることができます。図や絵で理解を促そうとするタイプや、語呂合わせで暗記をしやすくしようとするタイプ、数多くの問題数をこなして解法パターンを身に浸透させようとするタイプ、先生役と生徒役の対話形式で入り込ませようとするタイプ等。

パラパラっと見てみて、これならわかりそう!と思う1冊を見つけたら、その1冊をやり込むほうがいいということです。

他のテキストに目移りしたり、たくさんやろうと意気込んだりしますけど、まずは1冊をやり込んで、隅々まで覚えきってしまうのがいいのではないかと思います。もうこの1冊から学び取れるものはない!と思えるまで、というとわかりやすいでしょうか。

2:暗記している時は武器集めをしていると考えて取り組む

これは現役高校生が数学の勉強をしている時に話していたことです。勉強法というよりは、勉強するときのマインドに近いと思います。

数学の勉強で、2次方程式や不等式等の計算方法や様々な解法を学んでいる時はすごくつまらないけど、その後に今まで習ってきたことを全部使って解く問題が出てきた時、「あぁこういうことだったんだ」と点でバラバラしていたものが一気につながる時が来て、その時が一番面白いと。さらに、計算方法や法則=武器集めをしていると考えながら勉強すると、メインの単元もその後の単元も成績が伸びやすいとのこと。

その考え方いいなと思いました。

学校の勉強だけでなく、プログラミングや資格試験でも、最初の用語や考え方を学んでいる時は武器集めをしていて、その後に待ち構えているボスをやっつけに行く・組み合わせてもっと強い武器を作ると思えば、違って見えるかもしれません。

3:イメージで覚える

難関と言われる資格に次々と合格している人や勉強が面白いと言っている人に、「どうやって勉強していますか」と聞くと、共通して"イメージ"というワードが出てきます。

もうちょっと具体的に話を聞いてみると、イメージといっても静止画というよりは動画とのこと。

例えば、TOEICのリスニングにあるスピーチやアナウンスメントを聞いて、設問に答える問題で重要なフレーズを覚えようとすると、音声で流れている英文を聞き取りながら、話されている場所や人を頭の中にイメージするのだそうです。

自然公園の中で、これから行われるバックヤードツアーについて、公園のガーデナーが話している・・・ツアーは4時間で、途中で軽食タイムがある・・・みたいな内容を具体的に描くと、記憶に残るとのこと。

話を聞いた難関試験の合格者は、情報処理技術者試験でも同様にイメージで覚えているとおっしゃっていましたので、今後受検を考えている方は取り入れてみてはいかがでしょうか。

4:複数のジャンルの勉強を組み合わせて学ぶ

さらに難関試験の合格者に話を聞いてみると、複数のジャンルの勉強を組み合わせると気持ちが折れにくいし、相乗効果も期待できるとのこと。

具体的には、暗記する系の勉強と手を動かす系の勉強を組み合わせるそうです。プログラミングや論文を書いていて進まなくなったら、暗記系を始めて、暗記も疲れてきたら休憩したり、また手を動かす系の勉強する・・・のように組み合わせるそう。ジャンルが違っても、片方の勉強の発想で、もう片方を考えてみると新しい気付きを得たり、共通する内容をセットで覚えられる等のメリットもあるそうです。

これは自称飽き性クイーンの私も取り入れていました。

ビジ法(その時の話はコチラ)の勉強をしていた時、ビジ法のテキスト通読をしていて疲れてきたら、英語のシャドーイングをして・・・という感じで、メリハリをつけていました。ビジ法で見た用語を英語では何て言うんだろうと調べることで、よりビジネス文書の英文に強くなれた気がします。

5:雑談で始める弱点攻略

FPの勉強をしている人から聞いた勉強法です。

誰かに勉強している内容について説明して、自分の理解度を確認するという方法です。

話す相手にその知識があってもなくてもよくて、自分の言葉で説明することに意味があります。自分の言葉で説明しようと思って考えると、自分が理解できていなかったことが明確になって、そこを勉強するようになるので、より知識が深まります。説明できそうな相手が見つからない時は、SNSに投稿してみても効果があると思うとのこと。

そういえばビジ法の勉強をしている時、私も知らず知らずのうちに周りの人に「会社の倒産ってこんなに種類があって・・・」と話していました。また、TOEICのフレーズもSNSに「これが覚えられなくて・・・」と英文+和訳+解説をセットで投稿していました。それらの内容は割とすぐに覚えられていました。

6:5個覚えておしまいよりも100個を10日間寝る前に繰り返し見る

会計系の資格を次々に合格している人から聞いた勉強法です。

その人曰く「5個のことを1日で確実に覚えようとするよりも、100個を毎日寝る前に10日間見続ける方が定着する」とのこと。

5個だったら1日で覚えられるけど、10日後に見たら忘れている可能性があるから、繰り返し目にすることで脳に「これは覚えないといけないことだ」と認識させるんだそうです。

解釈には諸説あるようですが、エビングハウスの忘却曲線に沿って、1度だけ勉強した内容は忘れていき、繰り返し勉強することで定着していくというのが脳の仕様のようです。
※エビングハウスの忘却曲線に関して興味ある方は調べてみてください。

この脳の仕様を理解して、暗記ものに取り組んでみるともっと効率よく覚えられそうです。

改めて、勉強法を考えてみる

こうして勉強法を改めて考えて、色んな人に聞いてみると、自分の勉強法を見直したり、新しい勉強法に巡り会えました。

勉強法について書かれた書籍もたくさん出版されているので、何冊かさらっと読んでみようかなと思いました。

みなさまはどのように勉強していますか。

Comment(2)

コメント

おたみ

改めて考えてみると


最初はその分野の用語やお作法を頭に入れようとする(2)

そのうち疲れて他の事をやり出す(4)

いくつかの分野を何周かしていると少しずつイメージが出来上がって来る(3)


ここまでくると突然それまで断片的だったものがつながったような感覚になることが多くなります。


後はその知識を実際に使ってみて、ブラッシュアップ(5)


というのが私のパターンのようです。

特に新しい方法は出てきませんでした。残念。

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