緊張して試験に落ちた人が考えた、人前で上がらないようにするためには
みなさま、おはようございます。Kyonです。
なんか呼ばれた気がしたので、便乗コラムを書くことにしました。
便乗するコラムはこちらです。
『第627回 人前で上がらないようにするためには』
キャリアコンサルタントの大先輩、高橋さんのコラムです。高橋さんは緊張されないタイプとのことですが、私は逆でよく緊張するタイプ。なので、このコラムでは、高橋さんとは異なる観点で、緊張するタイプが考える『人前で上がらないようにするためにはどうするか』を書いてみたいと思います。
緊張して試験に落ちた
タイトルは煽りではなくて、事実です。私もキャリアコンサルタント試験に合格しているのですが、実は1回目の受験で実技・面接試験を落としました。
この面接試験で落ちた原因を自己分析すると、「面接試験の場の空気に飲まれて、緊張し、練習してきた振る舞いができなかった」ということです。要するに、緊張したことで試験に落ちたんじゃないかと考えています。
でも、2回目の受験に向けて、自分なりに対策を立てて臨んだ結果、無事合格することができています。この経験を踏まえて、人前で上がらないようにするためにどうしたらよいかを考えます。
まず、緊張は悪いことではないと心得る
「緊張して試験に落ちた」と書くと、緊張=悪で、緊張しないようにしなければならないと考えてしまうかもしれません。
でも、私はそうは思いません。緊張すること自体は悪ではなくて、緊張している自分をコントロールできずに、何か失敗したり自分の思い通りの言動ができないことが良くないんじゃないかと考えます。
逆に、緊張はしているんだけど、自分がこうしようと思っている言動ができるなら、それでいいと思うんです。結果が自分の思い通りなら、緊張しているかどうかは関係無くなってきます。
なので、緊張していてもOK、だけど緊張していることによって、自分の言動がコントロールできていないのは良くない。だから、緊張しながらも、自分の言動をコントロールできるようにする方法を考えることにしました。
なぜ緊張するのか・どんな状況で緊張するのかを分析する
「緊張してもOK」と緊張に対するハードルを下げたところで次に考えるべきは、緊張の正体です。上述の試験をリベンジするに当たって私が考えたのは2点。「なぜ緊張するのか」と「どんな状況で緊張するのか」です。
まず、「なぜ緊張するのか」という点は、高橋さんも仰っているように「うまくいかなかったらどうしよう」というネガティブなイメージが思い浮かんでいるからだと考えました。
私の場合は、1度「うまくいかなかったらどうしよう」と思い浮かぶと、過去の失敗体験も思い出してしまって、「前も似た状況で失敗したらから、また失敗するかもしれない」と自動的に考える思考回路があることを自覚していました。なので、これに対しては次の「対策1:成功体験を積む」で、攻略しようとしました。
次に、「どんな状況で緊張するのか」という点は、慣れていない場所で初めての人と関わる状況で緊張するのではないかと分析しました。具体的には、初めて行くお店の店員さんとの会話に対して、私は緊張します。逆に、何度か行ったことがあるお店だと、私なりの勝手が分かっている点で緊張度合いは低下します。
この分析を踏まえて、次の対策を講じました。
対策1:成功体験を積む
前述の「うまくいかなかったらどうしよう」と感じると過去の失敗体験を思い出すことを踏まえると、過去に成功体験があれば、そっちを思い出すことができて、「いや、過去にこんな状況でできたことがあるから大丈夫!」と思えるのではと考えました。
なので、仮に失敗しても問題が無さそうで、自分が緊張する状況に敢えて身を置きに行くようにしました。上述の試験の時は、初めての人と練習する機会を作ったり、普段の買い物の時も初めてのお店に行ってみたり、セルフレジではなく対人レジを選んで、ちょっとした会話をしないいけない場面を作っていました。
もし大事なプレゼンで緊張するからなんとかしたいという方なら、勉強会等で発表者として登壇してみるとか、LT大会に出てみるとか、業務でも説明する役割をかって出るとか、そういう機会を積極的に作ってみてはいかがでしょうか。
この対策で得られることは成功体験と練習の機会と場数です。高橋さんも「意識の持ち方を変えるには練習と場数」と仰っていたかと思います。
対策2:緊張する場面に慣れる
緊張している時の心理状態は、通常の心理状態とは明らかに異なるはずで、「うわっ、なんかいつもと違う!」と反応しているのではないかと思います。なので、この「うわっ、なんかいつもと違う!」という違和感から、「あ、でもこれは前にも体験したから心配しなくていいや」と思えるようにするといいのかなと考えました。
そこで、自分が緊張する場面に慣れることにしました。対策1と重複しますが、緊張する場面に何度も身を置いて、「なんかいつもと違うけど、これは大丈夫なんだ」と自分に覚え込ませるようにしてみました。
緊張する場面に慣れて、「お、いつも通り緊張してきた、これで正常!」と思えれば、そんなに怖くなくなると思います。
対策3:緊張しつつも自分をコントロールできるような状態になるための方法を探して実践する
最後に、緊張している場面でも通常のパフォーマンスを発揮できるようにする方法を見つけておきます。これは冒頭に書いた「緊張しながらも、自分の言動をコントロールできるようにする方法を考えること」に繋がります。
いわゆる緊張した時にしたらいいことと言われるような内容になります。深呼吸をするとか、数を数えるとか、そういう内容ですね。
私が実際にやっていることは『緊張しても普段通りに振る舞うために』を参照ください。
この緊張した時にする行動を、対策1や対策2で書いた場面でいろいろ試してみて、自分が一番しっくりくる行動を見つけます。人によって異なると思うので、いろいろ試してみると良いと思います。
緊張して試験に落ちた人が考えた、人前で上がらないようにするためには
ということで、緊張するタイプが考える『人前で上がらないようにするためにはどうするか』でした。
試験会場でめちゃくちゃ緊張して上手くいかなかった時は落ち込みました。でも、その後にスポーツ選手が「オリンピックという場に飲まれた」とか「初めて出た大きな大会では緊張して自分の実力が発揮できなかった」と話しているのを聞いて、違う思いが湧きました。それは「トレーニングを積んでいるスポーツ選手でもそんな状況になるんだ」と感じたし、「私もスポーツ選手が感じた、同じような状況を味わえたんだ、なんかすごい」と前向きにも捉えられました。
なので、緊張を前向きに捉えて、いい感じの距離感で付き合っていけたらいいんじゃないですかね。