ビジネス実務法務検定受けてみた
みなさま、おはようございます。Kyonです。
訳あって、ビジネス実務法務検定試験という試験を受けてきました。 1級が最も上位で、今回受検したのは一番下の3級です。
なかなか縁の少ない法務の分野でしたが、生きていく上で知っておくといいなと思う内容が多くて、勉強してよかったので所感をまとめておきます。
ビジネス実務法務検定とは
詳しいことは公式サイトにお任せすることにして、ここではざっくり紹介します。
内容は、仕事に関わる法律知識です。 どんな業界、どんな職種でも知っておくといいよという内容です。
3級については、最低限知っておくべき法律知識が範囲です。詳しくはこちら。
私が勉強してよかったと感じたトピックは「企業取引の法務(契約関連)」と「企業活動に関する法規制(取引等)」と「企業と会社のしくみ」、「企業と従業員の関係」です。
この4つのトピックは、必ずしも実務ですぐ役立つわけではないですが、知っておくとリスク回避できたり、自分を守ることができるんじゃないかという印象です。
3級の試験の内容は、マークシート方式で制限時間は2時間、100点満点中70点以上で合格です。 合格率の平均が8割というなかなか高合格率の試験ですが、ベースとなる考え方や法律の独特な言い回しや考え方を理解しておかないと見事に落ちると思います。
私の勉強方法(概要)
勉強期間は、2019年2月ごろからゆっくりスタートして、1ヶ月ぐらい空白期間を含み(仕事が忙しかったという言い訳)、月平均30時間ぐらいを4ヶ月間かけました。 後半1ヶ月は詰め込んでいた(平日1.5時間、休日3~4時間ぐらい)ので、この1ヶ月間のペースを維持できるなら、2ヶ月ぐらいで合格できそうな感覚です。
テキストと問題集は公式のものを採用しました。
法律なので、改正内容を正しく記載しているもの、過去問の解説がわかりやすいものを、と検討した結果です。
他にも対策本が出ているので、ご自分にあったものを見つけていただければと思いますが、必ず受検予定の年度のものを選んでください。 結構、法改正されており、そのあたりもチェックしておく必要があるためです。
私の勉強方法(詳細)
1.テキスト読み:約1週間
法律独特の文体と内容に苦しみました。 興味がある分野だけをしっかり読み、他はパラパラめくる程度に留めました。 興味がわかない分野で行き詰まって、他のところもイヤにならないようにするためです。 時間かけすぎても疲れるだけなので、ここはさらっといきます。
2.問題集を使った演習:約3ヶ月
ここでも、興味がわかないところは悩みすぎず、「1時間でここまで」というように区切って、わからなかったら解説とテキストを読むことに注力しました。
1周目は全然正解できないですが、気にせずどんどん進めました。
2周目で「こんな内容あったな」と思い出して、たまに正解できるものもあるぐらい。
3周目でようやく問題の意味を理解して、正解の根拠がわかるレベルへ。
3.過去問に挑戦:約10日間
最新回から過去に向かって解きました。 1回分解いて採点して、解説を読んだり、テキストに戻ったり...で1日です。
だいたい7割後半~8割ぐらい得点していました。
何回も間違えるところは、その問題が解説できるぐらい、解説とテキストを読み直しました。
★ポイント
「正解・不正解の根拠を説明できるようにすること」と「違いを覚えること」です。
何度も解いていると正答を覚えてしまうので、根拠を説明できるようにして、他の問題になっても対応できるようにしました。 また、セットで出る用語等の違い、例えば実体法と手続法の違い等を意識して覚えるようにしました。
エンジニア的注目トピック2つ
ビジネス実務法務検定の試験範囲の中でエンジニアとして注目すべきトピックは2つあります。
1つ目は「企業取引の法務」です。 契約って何?というところから、契約の種類、法律に照らし合わせてOKなこと・NGなこと等、いわゆる契約管理まわりのことを整理することができると思います。
エンジニアとはいってもプログラミングだけが業務の人は多くないと思いますので、契約書作ってと言われた時にここで身につけた知識が役立つのではないでしょうか。
2つ目は「企業と従業員の関係」です。 労働基準法とか契約形態によって指揮命令系統を気にしないといけないとか、そういった内容です。
実務でバリバリ使うというよりは、自分の身を守るために身につけておくべき知識だと思います。
何かあった時に、これはOKだけどこれはNGだから、ここは主張しないといけないということがわかれば、自分が取るべき行動がわかり、被害を最小限にできますよね。
あと、外注さんを使う時にどのように仕事を依頼したらいいのか等、会社として誰かと接する時に、安心して対応できると思います。
個人的注目トピック2つ
ビジネス実務法務検定の試験範囲の中で個人的に注目したトピックが2つあります。
1つ目は「知的財産」です。 就職活動で迷走していた時期に、三級知的財産管理技能士(管理業務)を取得していたので、そこでの知識がこのタイミングで活きました。(国家資格だった!)
あれから法改正があったので、細かい制度の知識は古びてはいるものの、概要は覚えていたので、この分野の勉強はかなり捗りました。
それとともに、知財部門でなくても仕事をする上では必ず必要な知識なのだと再認識しました。
取得当時は完全に迷走中でしたが、勉強していてよかったです。
2つ目は「ビジネスに関連する家族法」です。特に相続のところです。 3級FP技能士を取得していたので、その知識がここで活きました。(国家検定だった!)
FPの試験では専門用語の暗記と資産の計算に苦労した記憶がありますが、ビジネス実務法務検定ではそこまで細かい内容は出ません。相続の概要と手計算で済むレベルの計算です。
この分野はかなり覚えていたので、ほとんど勉強せずに済みました。
試験範囲が被っている資格を並行して勉強するという勉強方法もアリな気がします。
肝心の結果は・・・?
【合格】しました。
合格点よりいくらかアドバンテージを持って、得点できていてホッとしました。
私が受けた回の平均点がまさかの約80点(合格点は70点以上)という、神回だったようです。
とはいえ、認定証が手元に届くと嬉しいものです。
たまにはこういう試験を受けるのもいいなと思いました。