ITエンジニアへの5分間キャリア・コンサルティングやってます!

第744回 面談を構造的に捉える

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 こんにちは、キャリアコンサルタント高橋です。

 ここ数年の私はほとんどキャリコンをやってません。以前はスーパービジョンを軸足に置いてたんですけど、それも依頼がある時だけ対応させてもらう程度になり、その回数も減ってきています。それなのにキャリアコンサルタント高橋と名乗るのも変かなと思ったりするんですが、実はキャリコンへの関わり自体は今でもちゃんと続いています。

 特に最低月1回以上、厚労省認定の国家資格キャリアコンサルタントの更新講習を担当させてもらっており、そこで多くの方のキャリコンさんと触れ合う機会は作らせてもらっています。そうした中で感じることがあるのですが、今回はそんなお話です。

■改めて、キャリコンとは?

 改めて言う話でもないんですけど、キャリコンとは相談者(クライエント)のキャリアづくり(キャリア形成)を支援することが仕事です。そのための主たる業務はキャリアコンサルティング面談(キャリア面談)です。

 つまり、キャリアコンサルタントはキャリア面談によってクライエントのキャリアづくりをサポートできなきゃならない訳です。そう考えると、キャリア面談というのは一般的な面談や相談とは似て非なる、全く意味合いの違う場です。しかし、やってることは単なる対話なので一見すると同じように見えるんですよね。こうしたことから、面談や相談の延長上にキャリア面談を置かれる方が相当数おられます。

 でも、それだとキャリアづくりって再現性がないんです。うまく行く時もあればうまく行かない時もある。それをクライエントさんとの相性みたいなことで結論付けてしまうこともある。これが今のキャリコンの現状じゃないでしょうか。

■キャリアコンサルタントの実力を高めるためには

 しかし、それだとキャリアコンサルタントという職業は成り立ちませんよね。だって、相手によってキャリコンが成立するしないが出てしまうと、それって運と何ら変わらない話なんじゃないかなって思うんです。

 そうならないようにするためには、やっぱりキャリアコンサルタントが実力を高めるしかないです。凡そどのようなケースにおいてもキャリコンを成立させられるだけの力をつける必要があります。

 そんなことできるの?と思われるかもしれません。ですが、私はその問いに対して「できる」と一貫して答えています。できなかった場合、その人の技術やスキルが足りてないと私は考えています。

 ちなみに、私が担当させてもらっている講座では大体キャリコンのデモンストレーションをその場で行います。勿論事前の打ち合わせなど、そうした準備も一切なしです。もうすでに何百回とやってますが、一度も失敗したことはありません。

 何でこんなことができるのか、それは単にキャリコンの技術力を高めているからです。

 キャリコンで行う傾聴一つとってもちゃんと意味があります。面談の流れでよく使われるシステマティックアプローチにもちゃんと意味があります。そうしたことを全て理解し、どのタイミング何を話すのか、どう戦略を立てればキャリア形成につながるのか、こうしたことを考えながら面談を行うことで、私はキャリア面談を成立させていると自分では考えています。

■面談を構造的に捉える

 特に私がOSTの考え方に傾倒していったことで、キャリア面談自体も構造的に捉えられるようになりました。例えるなら、クライエントに起こっている出来事、その出来事に対してクライエントがどう捉えているか、そうしたことを整理して物事を見れるようになったと思っています。そうすると、その人が何に引っ掛かっているのか、その引っ掛かりをどう外していけばいいのか、こうしたことが構造的に見えるようになってきます。

 例えば、OSTには物事の捉え方には前提があると考えており、それをC3(認知の前提構造)と呼びます。例えば、作業時間が「残り1時間」だったとして、その捉え方は人によって違いますよね。「もう1時間しかない」と捉える人もいれば「まだ1時間ある」と捉える人もいます。その捉え方の違いにはその人の捉え方の前提であるC3が関わっている。そのC3を紐解くことで、その人がなぜそのような捉え方をしているのかが明確になります。

 それがその人の価値観って事なのですが、その価値観故に苦しんでるのだとしたら、C3を解きほぐすことで自然と物事の捉え方も変わってきます。物事の捉え方が変わると、そこから生み出される行動も変わってきます。それがキャリアコンサルタントが行う問題解決の手段だったりします。

■OSTをキャリコンに活用する

 別にキャリア面談だけの話ではないですが、何かの実力を高めるためには場数を踏む必要があります。しかし、その場数を踏むのも単に数をこなせばいいということではなく、ちゃんと課題と目的を明確にした上で行う必要があります。

 そして、毎回ちゃんとフィードバックをする。その繰り返しによって少しずつ技術やスキルを高めていくのだと思います。

 このフィードバックの出来がその人の成長を左右すると言っても過言ではありませんが、正しいフィードバックを行えば、これを一人で行うこともできます。今自分はどういう状態にあるのか、そしてどういう状態になりたいのか、そのための課題は何か、こうしたことを1つずつ丁寧に繰り返していけば、自ずと自分の力になっていきます。

 OSTは自分自身を客観視することができる方法でもありますので、興味のある方は過去のコラムもご覧くださいね。

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