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第585回 伝承を考える

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 こんにちは、キャリアコンサルタント高橋です。

 私は国家資格キャリアコンサルタントの資格更新のための講座を幾つか担当させてもらっています。これらの講座は私が開発したのですが、更新講習として登録するためには厚生労働省の認可が必要になります。そのため、厚生労働省と結構やり取りをした上で登録させてもらいました。

 その中には私が提唱している対話技法(ダイアログ・メソッド)に関する講座もあるのですが、以前この講座を提供させていただいている時にあることを感じました。今回はそのお話です。

■ある講座での出来事

 お陰様で対話技法(ダイアログ・メソッド)の講座は毎回多くの方がにご参加いただいています。とてもありがたいことなのですが、人数が多くなってしまうとどうしても時間的な制約を受けてしまい、あらかじめ決められたことしかお話できなくなってしまいます。

 しかし、その日は久しぶりに人数が少なかったんです。こういう時は比較的時間の融通が付きやすいので、私も講座の内容に留まらず色んなことをお伝えさせてもらっています。いつもより多く参加者の方の質問を受け付けてみたり、私の体験談をお話ししたり、その場でスーパービジョンを実演したり、講座の内容を実践する形で面接RPを実演したり。

 特に面接RPの実演は講座の内容を実際に目で見て確認することができるのでとても好評でした。参加者の方からも、

「理論が実践で使えることを目の当たりにすることができました」
「実際の傾聴がどういうモノなのかが理解できました」
「オンラインでの効果的なキャリアコンサルティングを意識するきっかけになりました」

など、色んな感想を聴かせてもらえました。

■実務家の役目

 また、こんな声もありました。

「キャリコンの講習関係で先生が実演してもらえたのは高橋先生が初めてでした」

 私もこういう声はたまに聴きます。私は理論を考察することをよくやっていますが、同時に実務家でありたいと思っています。

 実務家である以上、自分の提唱する理論を実践できることは当たり前のことですし、私の理論を学ぼうとしていただいている方に対し、私が実演している様を見てもらうことは私の役目でもあると思うのです。

 そして、実演するということは参加者と同じ目線に立つということでもあります。実践するということは決して簡単ではありません。それらはトレーニングを重ねなければ上達しません。だから、うまくいかない事の方が多いです。しかし、実演している姿を見ることができれば、それが一つの道しるべになります。

「いつか私もこうなれるかも」

のように思っていただくことができれば、それがその人の励みになります。こうしたことからも、実演するということは私にとってはとても大切なことだと考えています。

■伝承を考える

 そして、実務家の使命はその内容を学ぼうとされる方に伝承することにあると私は考えます。私が対話技法(ダイアログ・メソッド)をまとめたのは、何も私一人が使うためではありません。対話技法(ダイアログ・メソッド)を使っていただくことで、多くの人が悩みを解決し目的を達成して欲しいと考えているからです。

 それがこの業界に生きる人間としての役割であり、恩返しでもあると考えています。

 私にできることは限られています。しかし、私の考えを習得された方がその方法を使って別の方を支援することができれば、そこに限りはなくなります。その可能性は無限に広がっていきます。アメリカの電気自動車(EV)メーカー、テスラ・モーターズのCEOであるイーロン・マスクはテスラ社が所有するすべての特許を公開しているのは有名な話です。私にはイーロン・マスクの取ったこの行動こそが伝承だと思っています。

 伝承をすることは周りを幸せにすることに繋がると同時に、それは自分のためでもあるように思います。だからこそ、私はこれからも自分の持っているモノを伝承していきたいと考えています。

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