第573回 名は体を表す
こんにちは、キャリアコンサルタント高橋です。
長年、研修講師やキャリコン、スーパービジョンを行っているせいか、「先生」と呼ばれることが多くなりました。特にここ数年は顕著で、正直気恥ずかしい感じがしています。
最初は「先生」と呼ばれることが性に合わず、都度「先生」と呼ばないようにお伝えしていたのですが、最近は考え方が変わり「先生」と呼ばれることを受け入れるようにしています。今回はこの「先生」と呼ばれることについて、私の想いを書きます。
■私にとっての「先生」像
一般的に「先生」と言えば、学校の先生をイメージするのではないかと思います。しかし、一方で偉い人に対して「先生」という敬称を使うこともありますよね。どちらかというと、私にとって「先生」はこの偉い人に対して使うイメージが強く、私もその業界で多大な功績を成しておられる方に対し、敬意を込めて「先生」とお呼びすることがあります。
だから、私が「先生」と呼ばれてしまうと、どうしてもそうした偉大な方々と自分を比べてしまい、「先生なんて立場ではないので、『高橋さん』と呼んでもらっていいですか?」みたいに毎回お伝えさせてもらっておりました。。。
■相手から見た私はどう見えているのか?
しかし、「先生」と呼ばれることが増えるようになり、次第に相手の方から私はどう見えているのかを考えるようになりました。直接その方々になぜ私のことを先生と呼ぶのかをお訊きした訳ではないので推測の域はでませんが、研修のアンケートではこのようなお声をいただいております。
- 理論と実践(実務)を兼ね備えた講習で、大変役に立ちました。ポイントを押さえた説明と、高橋先生の熱い想い(語り)に魅了されました。
- 高橋先生の説明は大変分かりやすく、ポイントの伝え方が明確だったため、とても情報が入りやすかったです。
- 非常に内容が良かったこと、講師の高橋先生の説明の仕方が大変分かりやすく、とても勉強になりました。
- 長時間でしたが、内容が盛りだくさんで、すべてが興味深く、あっという間でした。高橋先生の話すスピードや間の取り方など、とても自然で、集中しながら疲れも感じませんでした。
- また高橋先生とはお話しする機会がくることを楽しみにしています。
- 高橋先生のお人柄含めてとても満足度の高い講習でした。高橋先生がされている他の講習も今後機会がありましたら受講してみたいです。
- 講義の内容もとても分かりやすかったです。高橋先生の他の講習も受講しようと思います。
これらは直近の研修を受講いただいた方のアンケートを一部抜粋してご紹介しているのですが、こうしたお声をいただくと、何となくですが、私が「先生」とお呼びしている方と同じような感覚で呼んでいただいているのではないかと思うようになりました。
■「先生」と呼ばれることについて
そう思うと「先生」と呼んでいただいている方のためにも、私は「先生」であらねばならないと思うようになりました。
正直、私個人はまだまだ「先生」と呼ばれるに値する人間ではないと思っていますが、その一方で「先生」と呼んでいただいておりますので、そこは真っ直ぐ受け取るべきだと思うようになりました。
よく「名は体を表す」と言いますよね。私のことを「先生」と呼んでいただいている方の期待を裏切らないような振る舞いや活動をしていくことで、いつの日か私自身が納得できる「先生」になれる日が来るよう、これからも頑張っていきたいと思っております。