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第528回 will-can-mustから考える

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 こんにちは、キャリアコンサルタント高橋です。

 will-can-mustフレームワークってご存じですか? will-can-mustフレームワークとはビジネスにおける考え方(フレームワーク)の一つで、様々な所で用いられており、キャリコンの場で使われることもあります。今回はこのwill-can-mustフレームワークについて思うことを書いてみます。

■will-can-mustフレームワークとは

 will-can-mustフレームワークとはwillcanmustという3つの要素の関連性を表した図で、目標設定やモチベーションアップで使われることが多いです。

willcanmust.png

 こちらがwill-can-mustフレームワークですが、will、can、mustそれぞれの意味は以下のようになっています。

will...やりたいこと。叶えたい希望や願望
can...できること。能力やスキル
must...やらなければならないこと。任務や責任

 実際の使い方しては、例えば私たちの仕事に着目しそれを細分化し、それをwill-can-mustフレームワークに置いていく方法が考えられます。特にwill、can、mustとの重なりに注目します。もし重なりに入っているモノがある場合、以下のようなことが考えられます。

willとcan(やりたいことであり、できること)
自分に能力があり、それが自分に取ってやりたいことなので、これが行えることでモチベーションは上がりやすい反面、それが会社や組織からは求められていない可能性もあるため、それが原因で逆にモチベーションを下げてしまう要因にもなりかねません。

canとmust(できることであり、やらなければならないこと)
自分に能力があり、それは会社や組織からも求められていることです。だから業務遂行能力としては高いのですが、自分がやりたいことではないので、ストレスを溜めやすくなるかもしれません。

mustとwill(やらなければならないことで、やりたいこと)
自分がやりたいと思っていることで、会社や組織からも求められていることです。一見すると良い状態にも見えますが、能力が欠けている可能性があり、失敗してしまうことも考えられます。

willとcanとmust(やりたいことであり、できることであり、やらなければならないこと)
すべてそろっており、最もモチベーションが上がる理想的な状態です。

■will-can-mustフレームワークから考will-can-mustフレームワークえる

 will-can-mustフレームワークにおいて一番良いのは真ん中のwill、can、mustが重なっている所がですが、こういった項目はそうそう現れません。大抵はwill、can、mustのうち2つが満たされていて、残りの1つが満たされていない状態になっていることが多いです。

 私はwill-can-mustフレームワークを活用する場合、この2つの要素を満たしているモノに着目します。なぜそこに着目するのか? それは、

残り1つの項目を満たすことができれば、理想的な状態に持っていくことができるから

です。例えば会社の中でAWSの業務経験がある人が、社内でAWSのITエンジニアを増やしたいと思い、有志による勉強会を立ち上げることを考えてみます。その人はAWSの業務経験があるのでcanは満たしています。更にAWSのITエンジニアを増やしたいという想いを持っていることからwillも満たしています。しかし、会社や組織からはその勉強会を求められていないことからmustは満たしていない状態です。

 こういう場合、勉強会の初期はやる気のあるメンバーによって運営されますが、次第にメンバーも忙しくなり開催頻度も下がり、やがて行われなくなってしまいます。その原因はmustがないからです。

 ですので、こういう場合どうすればmustを満たすことができるのかを考えます。このケースにおいて、会社がAWSのITエンジニアを増やすことに合意を得て、そこに対価を支払うことができれば、それはmustを満たす状態になると言えるのではないでしょうか。

 その状態を実現することに力を注ぐのです。勿論、実現させるためには様々なことを考えなければなりませんが、もし実現できた時、will、can、mustのすべてが満たされるので、mustを満たそうとするその活動はその人にとって意味のある活動になっていきます。

 このように、足りないモノを補うことで理想的な状態に持っていくこと、そこに力をかけることを私は心がけています。

 will-can-mustフレームワークを使うことで自分の能力を可視化することできます。自分の能力を可視化することで、どこに力を集中させれば良いかということもわかってきます。そうすると、自分のリソースの使い方に無駄がなくなってきます。

 will-can-mustフレームワークは簡単に使うことができ強力な効果が期待できますので、良かったら使ってみてくださいね♪

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