第471回 とにかく、やってみる
こんにちは、キャリアコンサルタント高橋です。
先週はインプット、つまり情報や知識などを入手することの重要性を書きました。それは勿論今でも変わらないのですが、私の仕事人生を振り返ってみると、やっぱりアウトプットを中心にやってきたから今があると思っています。そこで今回はアウトプットの重要性について書いてみます。
■初めての記憶たち
プログラマだった時分、初めて作ったプログラムが動いた時、とても感動をしたのを今でも覚えています。確か十数行程度の軽いプログラムだったと思います。最初に動かした時は正しい挙動をしなかったと思うのですが、それでもすごく嬉しかったです。エディタとにらめっこをして四苦八苦しながらプログラミングをした結果が(間違ってはいましたが)形として現れた瞬間だったからです。
ある程度ITエンジニアの経験を積み、初めて要件定義書を作成した時もそうでした。お客さんから業務内容をヒヤリングし、それを業務要件として落とし込んで作成した業務定義書。その後のレビューで指摘されまくりましたが、それでもその時に作った要件定義書を見て、何だか成長した自分を感じました。その感覚は今でも覚えています。
更に経験を積み、初めてコンペというモノに参加し、他の同業他社さんがおられる中で自分の作った企画をプレゼンした時もそうでした。急遽コンペに参加することが決まり、2週間程度で仕上げた提案書で、たどたどしく、それでも熱意をもってプレゼンをしました。今にして思えば拙い企画だったと思います。結果は落選し同業他社さんが案件を獲得されてしまいました。それでも、コンペの場に立った時のドキドキや火照った感じ、コンペをやり切った後の達成感は今でも忘れません。
私の場合、最初にやったことはこのような感じで大抵失敗しています。どれも今となっては笑い話ですが、当時は悔しい思いもたくさんしました。しかし、その最初のアウトプットは私を確実に成長させたきっかけでもあったと思います。
■とにかく、やってみる
今、私が力を入れているのは動画制作です。正直、知識ゼロから始めていますのですべてが手探りです。だからこそ心がけていることが1つあります。それは、どんな状態になってもアウトプットを作ること。アウトプットはその時点での自分の立ち位置を如実に表しています。どこまでのことができていて、どこまでのことができていないのか。それはアウトプットを見れば一目瞭然です。私は都度自分のアウトプットを見て、自分の実力を測るようにしています。
しかし、中にはすべてを準備しつくさなければアウトプットを出せないと考えられる方もおられます。それは失敗しないためには重要な考え方ですし、否定するモノでもありません。それでも、私は失敗しても良いからアウトプットを出し続けたいと思っています。なぜなら、失敗が私を育てたと思っているからです。順風満帆だったらきっと今の私はなかったと思うのです。
「とにかく、やってみる」
私が仕事を始めて今まで心に刻まれている言葉です。新しくやることに対して尻込みをしない。とにかく、やってみないと始まらない。成功か失敗かは結果を見ないと分かりません。だからこそ、やることが成功するよう全力で取り組むようにする。きっと私が仕事を続ける限り、この考え方が変わることはないと思います。
昨今は私たちの働き方も大きく変わりました。そしてそれはこれからも変わっていくことでしょう。こんな時代だからこそ「とにかく、やってみる」で新しいことに挑戦してみる。そうして生まれたアウトプットから自分の立ち位置を知り、そこからまた「とにかく、やってみる」。
最近この考え方、結構重要じゃないかと思っています。これから先、まだまだ働き続けますが、初心を忘れることなく「とにかく、やってみる」で今日も頑張ろうと思います(笑)