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第355回 人脈ネタに乗ってみる

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 こんにちは、キャリアコンサルタント高橋です。

 少し乗り遅れた感もありますが、エンジニアライフで人脈ネタのコラムが流行っていましたので、今回は私も人脈ネタでコラムを書いてみようと思います。

■人脈を広げようと思ったあの頃

 人脈を広げるといえば、どうしても私は「名刺」というキーワードを思い浮かべてしまいます。

 キャリコンの仕事を始めた頃、キャリコンの人脈を広げる必要性を強く考えていました。そのため、会う人会う人に名刺を配っていました。また、エンジニアライフでコラムを始めた頃、エンジニアライフで名刺をつくっていただけることになりました。その名刺も人脈を広げるきっかけになればとたくさんの方に配布させていただきました。

 ...しかし、その結果はどうだったか?

 ほぼ、100%効果がありませんでした(汗

 たくさんの名刺を配らせていただいても一向に誰からも連絡がありません。あるといえば、名刺を配った方の会社から送られてくるメルマガのみ。正直、こんなはずはなかったと思いました。。。

 しかし、少し考えてみると答えはすぐにわかります。キャリコンにしろエンジニアライフのコラムニストにしろ、その肩書きの名刺を渡された側は、その名刺の相手に何をすればよいのでしょうか?

 そもそも、そういったことを名刺を渡す私自身がわかっていないのに、渡された側からすれはもっとわかるはずがありません。なのに、名刺を配れば人脈が広がるなんて夢物語をみていた当時の私は、名刺から繋がる人脈という幻想を抱いていたのかだと思います。

■人脈を考える上で必要な事

 人脈とは人との繋がりの連鎖です。その繋がりには理由があります。「この人と繋がっておきたい」その意思があるからこそ人脈がつくられるのです。それはビジネス上の利害関係の場合もあるでしょう。また、憧れや魅力といった場合もあるでしょう。

 そう考えたとき、人脈をつくるためには「相手が自分に対して人脈をつくっておきたい理由を持ってもらうこと」が必要なのだと考えるようになりました。その後、私が名刺を配ることは極端に少なくなりました。

■人脈を考える

 それは名刺を配ることで人脈をつくろうとするのではなく、私のことを必要としてもらえることで人脈をつくっていくべきだと考えたからです。結果的にこの考え方は、以前に書いた「三方良し」の話とも繋がるのですが、その方にとって私が利のある存在であることは勿論のこと、私にとってもその方が利のある存在であること、そして、その繋がりが場(環境)にとっても利になることを考えて行動するようになったとき、自然と人脈ができていました。

 今では私が必要だと思う人、力を貸してほしいと思う人と繋がっていると思っています。また、私に何か助けを求められたら、私が全力で力を貸したいと思える人と繋がっていると思っています。結局の所、それが人脈なのかなと思います。人脈というのはつくろうと思ってつくるモノではなく、何かを追い求めた結果、いつの間にか築かれていたモノなのかなと思います。

 そう考えると、人脈なんてモノは別に意識しなくても別段困ることはないと思います。そこに意識を向けるより、自分が大切にしたいと思える人との繋がり、自分のことを大切だと思ってくれる人との繋がりを大切にすることが何より大切な事ではないかなと思います。

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