ITエンジニアへの5分間キャリア・コンサルティングやってます!

第335回 知識のアップデートについて考える

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 こんにちは、キャリアコンサルタント高橋です。

 ITエンジニアという職業は常に新しい知識、技術が求められます。例えばプログラミング言語でいえば、少し前まではJavaが隆盛でしたが、最近ではPythonやRubyをはじめとするスクリプト言語のニーズが高まってきています。このように、その時代ごとに求められるモノが変わって来るということは、ITエンジニアのキャリアについても時代ごとに変わってきていると考えることができます。そのため、キャリアコンサルタントもその職業に関する知識をアップデートしていかなければ、時代の流れに取り残されてしまいます。。。

 今回はこの「知識のアップデート」について思うことを書きます。

■知識のアップデートをする「動機」

 例えば、目先の仕事で新しい知識を使うことがわかっているとき、私たちは知識のアップデートをしようとします。これは分かりやすい例ですが、それでは、目先の仕事などでは使わない知識があったとき、私たちはその知識のアップデートをするのでしょうか?

 ...何気にこの問いは難しいような気がします。それは、目先の仕事で使う必要のない知識を自分の中に取り入れようとする「動機」を考えなければならないからです。

 この動機にはいろんな切り口があると思います。ざっとあげてみると...、

  • 将来への担保
  • 自己成長
  • 純粋な興味

このくらいはあがるのではないでしょうか。勿論、他にもあるとは思いますが、概ねこれらの内容に集約されるのではないかと思います。

 その上で、改めてこれらの動機について考えてみると、共通の特徴として「今やらなくても支障はない」といったことがあげられます。ただ、それはあくまで「今」やらなくても支障はないだけで、将来においては必要になることがあるかもしれません。

 そう考えると、知識のアップデートいうのは7つの習慣的にいえば第2領域(重要かつ緊急でないモノ)といえるのかもしれませんし、それは必要なことではないかと思います。

■知識のアップデートと自己投資

 そして、このことはどの職業においても言えるのではないかと思うのです。勿論、知識のアップデートをしなくても引退(定年がない業界もありますので、引退と表現しました)まで行くことができる職業もあると思います。しかし、そういった職業であっても知識のアップデートが求められることはあると思うのです。

 そう考えたとき、実は私たちはいつも知識のアップデートをしなければならない状況に置かれているのかもしれません。ひょっとしたら、誰一人その事実をあなたに伝えてくれないかもしれません。しかし、それはいつも私たちの目の前にある事実で、いつの間にか私たちはその事実から目を逸らしていることがあるかもしれません。そのことが、どこかのタイミングであなたに大きな枷となって降りかかってくることがあるかもしれません。

 だとすると、先ほども書きましたが知識のアップデートは必要であるという認識のもとで仕事をする方が、効果的に仕事ができるような気がします。そして、前回の「自己投資」とも関連しますが、知識のアップデートも一つの自己投資といえるのではないでしょうか。つまり、知識のアップデートによる自己投資は私たちにとって必要なことではないかと思うのです。

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