第334回 自己投資について考える
こんにちは、キャリアコンサルタント高橋です。
最近、エンジニアライフで自己投資に関するコラムが幾つかアップされています。
私自身、今まで相当自己投資をしてきた人間なので、自己投資については思うことがあります。そこで、今回は私が思う自己投資について書きます。
■私の自己投資歴
ITエンジニアの時分から自己投資については結構な額をかけてきたと思います。元々、本を読むことが好きでしたので、技術本、ビジネス本、自己啓発本など、月数冊以上は購入し読んでいました。また、資格の取得についてはITベンダー系、コーチング系、キャリコン系など多岐に渡り取得していました。その数は軽く二十以上はあると思います。
これらを総合すると、私は自己投資という名の元に有に数百万は軽く使ってるんじゃないかな？と思います。。。
ただ、私の場合、これらの本であれ資格であれ、何となくこれがあればいいなぁ～といったモノはひとつもなく、必ず入手する動機がありました。
「この資格はこれからの仕事に必要だ」
「この本の知識があれば、将来の選択肢が増えるはずだ」
ですので、投資金額が多少高額であったとしても、何の躊躇もなく投資することができていましたｗ（単に若かったからかもしれません...）
■それでは、投資に対するリターンは？
うーむ...、正直に告白させてもらうなら、投資に対するリターンは今に繋がるモノはほとんどなかったかもしれませんｗ
勿論、その都度その都度での多少なりのリターンはありましたが、今改めて考えてみると、投資で今に至るまで効果があったリターンは、資格だとPMP、コーチング系資格、キャリコン系資格の３つくらいしかなく、本なら『７つの習慣』程度しか思い浮かびません。結局それ以外のモノは、今になってみるとなくても良かったモノだったかもしれません。
それでは、なくても良かった自己投資モノについて時間とお金を割いたことを後悔しているかと言われると、それはそれで違うような感じがします。何と言えば良いのか...
「あの時はあんなこともあったよなぁ～、今になってみれば役に立たなかったけど、いい思い出だったなぁ～」
的な感じで捉えています。つまり、今の自分にとってみれば不要だったかもしれないモノでも、当時の自分にとってはなくてはならない必要なモノだったのだと思います。そう考えているからこそ、私の中で後悔がないのだと思います。
■結局の所、自己投資って...
「自己投資」という言葉には「投資」が含まれています。投資である以上、リターンが必要だと思います。しかし、私の自己投資はその大半がリターンされていません。しかし、私自身はそこに対する後悔がありません。
このように考えてみると、結局の所、自己投資というのは単なる自己満足のような気がします。自分自身を「自己投資」という行為でどれだけ満足させているか？といったことではないかと思うのです。実際、私がそうだったように思います。
散々、自己投資をしてきた側の人間だからこそ感じることですが、結局、自己投資をすることが重要なのではなく、自己投資をした結果をどう生かすか、どうアウトプットするか？の方が何倍も重要でした。。そして、その結果やアウトプットはごく限られた領域を除き、自己投資をしなくてもできるばかりでした。つまり、自己投資をしてもしなくても結果は変わらなかった、というのが私の感想です。
だからこそ、「自己投資をしよう！」と考えることもできますし、「自己投資はいらない！」と考えることもできます。
「自己投資はいらない！」と考えるのは効率からですね。無駄なことを省いて、その分別の所にエネルギーを注ぐ。これはもっともなことだと思います。
ただ、「自己投資をしよう！」と考えるのも私は正解だと思います。なぜなら、自己投資をすることで自己満足が得られるからです。この自己満足が私はとても大切なことで、自己満足を得るからこそ、前に進もうとするパワーになるような気がするのです。
恐らく、私は今後も自己投資を続けていくと思います。そして、それは私自身の自己満足のタメだからですｗ
そういった自己投資があってもいいんじゃないかな？と私は思っています。