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第324回 自信をつけるコツ

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 こんにちは、キャリアコンサルタント高橋です。

 研修などでキャリコンを実演することがあるのですが、その際、どうやったら人前でキャリコンができるのか? と聞かれることがたまにあります。

 実は先日もこの質問をされたのですが、質問をされた方はキャリコンの試験を受けようとされている方でした。キャリコンの試験には面接のロールプレイがあり、試験官を前にキャリコンの実演をしなければなりません。しかし、その方は人がいる前でキャリコンをすると緊張してしまい、うまくできないのだそうです。

 私もまだ試験を受ける身なので大したことはいえませんが、私はいつも「自信をつけることだと思います」というような返答をしています。しかし、私の伝え方がマズかったからか、どうもその方にはうまく意図がうまく伝わらなかったように感じました。。。

 そこで、今回は自信をつけることについて思うことを書きます。

■自信はどこからやってくるか?

 そもそも、どうやったら自信がつくのでしょうか? 私は成功体験の積み重ねから自信が身につくのではないかと思っています。例えば、うまく動かないプログラムあります。そのプログラムのバグを探し、それを取り除き、コンパイルし直してプログラムをつくり直します。そうして、プログラムが正しく動いたとき、それは一つの成功体験となります。そういった体験が2回、3回...、10回...、20回...と積み重なっていくことで、プログラムをつくるという自信が少しずつでき上がってくるのではないでしょうか。

 そのように考えると、自信をつけるためには、いかに成功体験をたくさん経験し、それを積み上げていくことが求められるのではないかと思います。

■成功体験が積めない場合はどうすればよいのか?

 しかし、世の中そんなに甘くはありません。。。

 成功体験を積もうと思ってもなかなかできないことだってあります。先のキャリコンの話などもそうです。人前でキャリコンをすることに自信をつけるためには、人前でキャリコンをすることの成功体験を積まなければなりません。しかし、それがうまく行かなくて困っているのですから、何だか本末転倒な感があります。

 それでは、成功体験が積めない場合はどうすればよいのか?

 いろんな考え方があるとは思いますが、私は成功のハードルを下げてでも成功体験を積むことをしています。例えば、いきなり30分のロールプレイが難しければ、3分のロールプレイで挑戦をしてみる。そのとき、どうすれば3分のロールプレイでうまくいくのかをシミュレーションをし、イメージをつくり上げます。そうして、3分のロールプレイができるようになるまで、何度も繰り返しチャレンジします。もし3分のロールプレイが難しいと感じたら、2分のロールプレイのように時間を更に短くしてみます。こうして、成功のハードルを下げてでも成功体験を積むようにします。

 そして、一度成功体験をすることができれば、後はその感触を忘れないように何度も同じことを行い、身体に染み込ませていきます。その後は少し難易度を上げ、再び成功体験を積む...、これの繰り返しです。

 この考え方のポイントは成功の難易度を下げることにあります。いきなり高い目標を立てても到達することはできません。高い目標にたどり着くために、最初の一歩をどこに置くか? その一歩を着実に成功させるように考え、行動します。そして、成功した際にはまた次の一歩を踏み出すようにします。

 この考え方は一見時間がかかるようにも思えますが、実際にやってみると、途中から加速度的にスピードが上がるので、体感的には最初に時間がかかるだけのような感じがしています。

■自信をつけるコツ

 しかし、このやり方には1つ大きな問題があります。それは、成功できなかった場合どうするか? です。成功のハードルを下げたとして、それがクリアできれば問題ないのですが、ハードルを下げてもクリアできなければ先に進むことすらできないのです。。。

 だからこそ、この方法を実現させるためには成功するまで継続することが必要なのです。当たり前といえば当たり前なのですが、これが成功を手に入れる唯一の方法ではないかと思っています。

 自信をつけるためには成功体験を生むこと、そのためには難易度を下げてでも成功体験が得られるまで継続すること。理屈はとても簡単ですが、本当はこういったことを愚直にできることが大切なことで、それが自信をつけることにも繋がっていくのかもしれませんね。

Comment(2)

コメント

kaie

いつも参考にさせていただいてます。
自信をつけるということに関して過去に僕も相談されたり、僕自身悩んだこともあり
シンプルな答えにたどり着きました。

人前で何かを行う時の不安・恐怖・緊張には2種類あると思っていて
 ①目線や注目される環境に弱い(ホントのあがり症)
 ②自分の知らないことを指摘・質問されるという不完全さからくるもの
ほぼこれで分けられるのでは?と考えています。

②のほうは、自分の得意分野の場合、緊張もなく話せてしまうことから
 1)指摘・質問があってもすべて答られるぐらい知識・経験を入れ込んでおくか
 2)いっそ指摘・質問を機会と捉えて、勉強させていただくぐらいの気軽さ
で腹を括ると上手くいくなと感じます。
ロープレなら僕は2)の気持ちで挑みます。これもある意味成功のハードルの下げ方でしょうか。

キャリアコンサルタント高橋

kaieさま、


コメント、ありがとうございます!


とても興味深い考察ですね。


知識不足からくる不安に対する自信をつけるために、学びの機会として、敢えてロープレに飛び込むというのは発想の転換で素晴らしい考え方だと思います。


7つの習慣で言う所の「自分の天気をもつ」という考え方ですが、そもそもロープレという行為には良いも悪いもない訳で、そこに対して何かしらの感情を抱くからこそ、ロープレが緊張する場にもなれば、学びの場にもなりますね。


ですので、kaieさまのおっしゃる「敢えて飛び込む」という方法は成功へのハードルの下げ方だと、私も思います!

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