第225回 ムーブメントについて考える
こんにちは、キャリアコンサルタント高橋です。
キャリアづくりをする上で1つのポイントになるのは、その技術やスキルに対する経験を積むことですが、人によってはそのような場がなく、なかなか経験を積めないことがあります。そのような場合、疑似的にでも経験が積める場所を探し、その中で経験を積みながらキャリアを実現させる方向性を考えていくことがあります。その場所でよく話にあがるのが社内の勉強会であったり、コミュニティであったりします。すでにこういった勉強会やコミュニティがある場合はそれに参加させてもらえれば良いのですが、なければそれを自分でつくっていかなければなりません。こういったとき、ムーブメントの考え方を理解していると、案外簡単に行動ができたりします。そこで、今回はムーブメントについて思うことを書きます。
■裸の男とリーダーシップ
ムーブメントで有名な動画があります。それは『裸の男とリーダーシップ』という題名でYou Tubeにもアップされています。公開されたのは今から6年以上も前なので、すでにご覧になられている方も多いのではないかと思います。
この動画は字幕で解説が入っていますので、ムーブメントの考え方が分かりやすく説明されています。この動画ではキーパーソンが1人目のフォロアーだといっています。そして、この1人目のフォロワーが第2、第3のフォロワーを生み、やがて大きな転換点(モメンタム)を生み出し、そこからムーブメントが発生します。
私もこの考え方はほぼその通りだと思います。何かムーブメントを起こすには一人では無理で必ず協力者が必要ですので、この考え方はとても利に適っていると思います。ただし、実際には行動を始めてムーブメントが起こるまでにはタイムラグがありますから、そこまで継続しなければならない、動画の例でいえば、踊り続けなければならないということも考えられます。
■ムーブメントについて考える
7つの習慣のトレーニングをしていた際に聞いた話ですが、7つの習慣の認定ファシリテーターの資格を取られた方が社内で7つの習慣を広めようと考え、社内で有志による勉強会を開催したのだそうです。最初は人数が少なかった勉強会でしたが、回数を重ねるうちにどんどん人が集まり、現在は社外の人でも参加できるような勉強会にまで広がったのだそうです。そして、今でも毎週勉強会を開催されているのだそうです。まさにムーブメントの例だと思います。
この人はどのように思って勉強会を開催されていたのでしょうか。最初は少ない人数で始められていましたので、こじんまりとした勉強会だったのかもしれません。しかし、参加者が7つの習慣を実践する過程で新たな参加者が一人増え、二人増えと少しずつ勉強会の人数が増えていったのでしょう。先ほど、ムーブメントを起こすまでにタイムラグがあると書きましたが、この方は決して我慢をしながら勉強会を続けていたのではないと思います。きっと楽しんで勉強会をしていたのだと思います。楽しんで勉強会をやっていたらいつの間にかムーブメントが起こり、人がたくさん集まってきたのではないでしょうか。
思うのですが、ムーブメントは我慢してやり続けることで起こすモノではないような気がします。楽しんでやっているからこそ継続ができる訳で、継続ができるからこそムーブメントが起こるのだと思います。そういえば、動画で最初に踊っていた男性も楽しんで踊っていたように、私にはみえました。
もし、あなたが何かムーブメントを起こしたいと思われているとしたら、まずはあなた自身が楽しんでやってみることではないでしょうか。そうすることで、あなたの楽しんでいる姿をみたフォロワーが少しずつ増え、やがてそれがムーブメントに繋がっていくのではないかと思います。私も自分の活動をもっとたくさんの人に知ってもらいたいと思っていますので、まずは私自身が楽しみながらやってみようと思います!