第198回 2つの理不尽な出来事から学んだこと
こんにちは、キャリア・コンサルタント高橋です。
最近理不尽に感じる出来事が2つ立て続けて起きました。1回目の出来事のときは運が悪いなぁ程度に思っていたのですが、2回目の出来事になるとさすがにちょっと考えさせられました。そこで、今回は2つの理不尽な出来事から感じたことを書きたいと思います。
■理不尽な出来事(1回目)
毎年、この時期は確定申告でバタバタしています。私はe-taxで確定申告をしているのですが、e-taxを使う場合、住民基本台帳カード(住基カード)を読み込ませるためのICカードリーダーが必要になります。私が使っているICカードリーダーはシャープ社製のRW-4040という機種で、もう何年も使っています。
今年も例年通りに確定申告をしようとノートPCとRW-4040をUSB接続し、住基カードを差し込んで認証させようとしました。ところが、何度やっても一向に認証しません。ひょっとしたらIDやパスワードを間違えたかなぁと思い、専用サイトで確認したのですが、問題はなさそうでした。そうなると、次に考えられるのはドライバの破損かと思い、ドライバの再インストールをしたのですが、やっぱり動きません。これは機器自体が壊れたかも…と思い、対処方法を確認しようと製品のサイトを確認してみました。すると…、
※Windows10,Windows8及び8.1Mac,UNIX,Linux,Androidには対応していません。
ん…? あれ…、あぁぁぁ!!! そうなのです。このICカードリーダー、Windows10が対象外になっていたのです! 今、私が使っているノートPCはWindows10なのですが、去年確定申告したときは古いノートPCを使っており、このときのOSはWindows7でした。そのため、去年は問題なくこのICカードリーダーを使って確定申告ができていたようでした。なぜ、Windows10対応していないのかが分からず釈然としなかったのですが、そんなことをいってル暇もなく、すぐさま別のICカードリーダーを調達しなければならなくなりました。
そこで、今度はソニー社製RC-S380という機種に変更しました。もちろん、Windows10対応でうちのノートPCでもバッチリ動きました。これで何とか今年の確定申告は乗り越えましたが、結局、新しいカードリーダーを購入する羽目になり、数千円の出費となってしまいました。
■理不尽な出来事(2回目)
次に起こった理不尽な出来事は私のノートPCの電源アダプターの破損でした。今、私が使っているノートPCはDELL製のInspiron 11という機種なのですが、電源アダプターのコードの部分が一部切れてしまっており、中から配線がみえています。今のところは問題なく使えているのですが、もし何かの拍子で電源アダプターが使えなくなることも考えられます。そうすると、普段の仕事にも大きな支障を来しますので、このタイミングで予備の電源アダプターを購入しようと思いました。
そこでDELLのサイトで対象の電源アダプターを探したのですが、一向に見つかりません。そのため、直接電話で確かめたのですが、どうやら私が使っている機種に対応する電源アダプターは既に販売終了になっているそうです。理由としては、現在売られているInspiron 11の電源アダプターのコネクタ部の大きさ(径)が大きくなっており、単純に挿すことができないからなのだそうです。そこで、インターネットでいろいろ調べてみると、今売られている電源アダプターを購入し、外部のサイトで旧Inspiron 11から新Inspiron 11のコネクタに変換するアダプターを別途入手して対応したとの情報がありました。そこで、Amazonなどでこの変換コネクターを探してみたのですが、昨年中に販売が終了しており、こちらも現時点では入手できるような状況にありませんでした。
こうなってくると、今使っている電源アダプターを修理して直すしかないと思い、DELL社にかけあったのですが、受け付けてもらえませんでした。また、外部のサイトでも電源アダプターを修理してくれるようなサイトは見当たりませんでした。
このまま電源ケーブルを使っているといつ壊れるか分からない。そして、壊れてしまったら最後、二度とノートPCに充電ができなくなる…、またもや釈然としない状況に追い込まれてしまいました。さすがにノートPCが使えなくなるリスクは高すぎると思い、ノートPCを買い替えることも考えました。しかし、方々を当たった結果、なんと私が使ってるノートPCの電源ケーブルを売っているサイトをみつけたのです。その商品はDELL社の純正品ではないようですが、この際そんなことは言ってられません。すぐに取り寄せ、動作確認をしてみました。すると、これまでと同じように問題なく動いてくれました。
■2つの理不尽な出来事から学んだこと
今回、短期間にこのような2つの理不尽な出来事に見舞われました。結果的には両方とも解決することができ、トラブルにはならなかったのでよかったです。ただ、このことで一つ反省することがあると感じました。それは、現状を自分の都合のよいように解釈し過ぎたように思います。
- 最初のケースであれば、Windows10対応にしてくれるはず
- 2つめのケースであれば、電源ケーブルは売ってくれるはず
どちらのケースにおいても、そのようなことはどこにも明言されていません。しかし、昨今、機械などの品質が高まる中で、
「OSがアップグレードされたら、それに応じて製品のバージョンアップもしてもらえる」
「製品の製造終了後、数年間は部品の調達をしてもらえる」
といったことを多くの企業が取り組まれています。そして、私はそれが当たり前だと思っていた節があります。だから、今回のようなケースに巻き込まれたとき、理不尽だと感じたのだと思います。
こういったことは、私たちの身の回りにはよく起こることだと思います。私たちが理不尽に思うこと、それは私たちの中にあるルールや決まり事から外れたときに起こります。しかし、理不尽に思ったとき、一度立ち止まって私たちの中にあるルールや決まり事が本当に正しいことなのか、その色眼鏡を外すも必要なことかもしれません。そうすることで、これまでと違った志向や考え方が生まれてくる可能性があるのではないか、私は今回の2つの理不尽な出来事からこのように感じました。
コメント
1番目のケースはさておいて2番目のケースの個人的予防対処の体験。
HPから*-LXという愛好家からは絶賛されるpalmtop PCのAC/DC電源アダプタが
USでは販売済みなのに日本では入手がまだだった頃、新宿紀伊國屋アネックス
で店員さんに「秋葉原でNECの***を入手してください」と教わり解決。
ノートPCの場合は、どのモデルも電源アダプタが共通なIBM(後lenovo)の機種
を導入して使いまわし可能な体制を確立。
lenovo時代以降はIBMとコネクタ形状を含めて変わったので結局それ以前と以降
で2種類に増えたのでうれしさ半減だけど。
nsh1960さま、
コメントありがとうございます。
こういった情報は知ってるか知らないかで、「予防対処」の面から考えてもホント大きな違いがありますよね。
nsh1960さまのような「生きた情報」はやっぱり足で稼ぐのが一番のような気がしてきました。。。