地方エンジニアが感じる地方・中小企業での悩み

移動が億劫

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 地方での仕事でどうしても出てくる問題として「移動」があります。

 北海道の場合、原則として車がなければやっていけない環境であります。というのも、東京や大阪・名古屋などの様に公共機関が整備されている訳でもなく、土地柄として車ありきの生活スタイルということもあり、逆に公共機関で通勤や買い物に行くという方が珍しいというのがあります。そんなことができるのは、札幌など一部都市だけなんですよね。

 わたしも今までの仕事の中で色々と長距離移動を行うことがありました。札幌から釧路(約330km)とか帯広(164km)、函館(260km)など、結構普通に100kmオーバーの地域が多いのです。東京・名古屋間が札幌・釧路間とほぼ同様の距離になるみたいですね。「別の営業所があれば……っ!」と言いたくなるくらいの距離です。ですが、営業所が持てるような会社なんて少数ですから、言ったところでどうにもならないのです。

 こういうところへ納品に行ったり定期点検に行ったりと、地方の仕事では移動時間を常に考えておかなければならないのです。また、実際には距離は近いのですが時間はそれ以上必要となる場所もあります。これはわたしが直接行った仕事ではなく、保守業務の方から聞いた話です。それは……

 「 島 」

 車だけでは移動できず飛行機もしくは船を利用しなくてはならない場所、「島」。飛行機は経費として許してもらうことは緊急時以外まずありえませんので、どうしても船を利用するしかありません。しかし船はその性質上、1日に運航される本数というのはどうしても限定されてしまいます。

 実際の作業が半日程度だったとしても、運行時間の都合翌日の便でなければ……とか、前泊して最終便で帰るとかする必要が出てしまいます。作業時間にかかわらずどうしても1日以上の時間を用意しておかないといけないのですよね。その話を聞くと、「まだ車で移動できるだけいいか……」と思ったものです。

 最も注意するのは、やはりというか、「冬」です。北海道の冬というと「雪」というイメージが多いとは思いますが、実際に暮らす人間にとって冬は「氷」と戦う時期です。

 道路は常に「氷」!

 氷の上をゴムタイヤで走るという訳ですから、こちらの人間の冬道運転スキルというのは本州の方とはひと味違う訳です。仕事上必要ですから運転スキルはどうしても磨かないといけないんですよね。よくニュースで高速道路が「大雪で~」なんていうニュースを見るたびに、こちらの人間は「なぜあの程度で!?」と思うのは、こういうところから来ています。

 ただその反面「道が酷くて……」という理由で時間に遅れるのも日常的です。こちらのバスは平気で1時間単位で遅れることが多々あります。最近は温暖化の影響なのか、冬でも路面が見えていたりしますので結構マシにはなったんですけどね。

 こういう土地の事情もあってか、北海道では結構時間にルーズな面が多いですね。悪いことばかりではないですが、本州から来た方にとっては最初、驚かれるところだそうです。

 そろそろ次回あたりから実際の開発の話題をしてみようと思います。

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