町工場から大企業、そして派遣社員も経験した現役派遣社員の壮絶体験

ホワイトな大手企業へ転職!その22 機械は意思もなければ気持ちもない、でも。。。

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稼働率トップの装置からワーストワンの装置になってしまったのだ。こうなると先ほども書いたが装置に比例して人間も消極的になってしまう。気が付けば私と桑田先輩のコンビは周りから馬鹿にされるようになっていたのだ。そこへ甘利先輩が「もうこの機械は伝説なんだよ」なんて薄ら笑いしながら言われてしまった。石上先輩も「田中 最近あの機械はどうしちゃったんだよ!」なんて言われる始末。石上先輩は新しい装置の立ち上げで忙しくてそれどころではなかったしね。

機械は意思もなければ気持ちもない、でも扱う人の意思や気持ちで良くもなるし悪くもなる!ということをこのときに思った。やっぱ、大事なのは機械だけでなく人なんですよね。あれだけ調子の良かった機械が人が代わった途端、数週間もしないうちにワーストな稼働率になってしまうんだから。このことは後に私が逆の立場になってからも経験したことなのだ。

話を戻すがそんなときにしゃしゃり出てきたのが甘利先輩だ。最初は私も桑田先輩も甘利先輩を頼っていたのだが、この人がいくらやっても回復はしなかった。それでもいろいろとあーだ、こーだと口ばかりで何をやってもダメな人であった。しかし、MGの杉本先輩と仲が良かったこともありそれを後ろ盾に仕事ができるようにふるまっていたのだ。

自分で散々弄繰り回したくせに「こんな機械、変わりゃしねえよ」とか無責任なことも言うようになった。そして桑田先輩との引継ぎの時に「なんか、この会社おかしくないですか?」って桑田先輩に切り出したのだ。桑田先輩も違和感を感じていたようで「おかしいよ!ここは!」って。二人で会社の愚痴を言うようになったのだ。数か月前は超ホワイトな企業ってウキウキしていたのに、今では会社の悪口が二言目には出てくるようになってしまったのだ。

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