町工場から大企業、そして派遣社員も経験した現役派遣社員の壮絶体験

ホワイトな大手企業へ転職!その23 奴らのストレス発散の道具になってしまう。。。

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桑田先輩が「だってさ、挨拶しても「おう!」って返事しか来ないんだもん。年上の人間が真面目におはようございます!って言ってるのにこんな返事しか返って来ないんだよ」って。確かにそれはあった。私はここのグループでは一番年下であったので挨拶の返答に関してはあまり抵抗がなかった。しかし、桑田先輩はそういではない。ここのグループは中途採用がほとんどなのだが中でも桑田先輩が歳が一番上のほうであった。その桑田先輩が5~6歳年下の人間に挨拶しても「おう」としか返事が返ってこない。ってよりはまともに挨拶ができない職場であったのかもしれないなって今になって思うんですけどね。

そんな愚痴を桑田先輩と言いながら引継ぎをやるのもまた楽しかった。仕事の方は全然装置が不調であったが毎日桑田先輩と引継ぎのちょっとした時間が私の楽しみになってきたのだ。一方、私と同時入社の豊部先輩も相変わらず仕事の方は調子が悪く苦戦していた。桑田先輩、豊部先輩は同じシフト勤務であったし、趣味もサーフィンと同じだったのですぐに仲良くなったということを聞いた。休憩も豊部先輩と二人でとっているということなどを引き継ぎの短い時間に話したり、私のグループの状況を話したりと、お互いにストレス発散になっていたのだろう。そのころから私も桑田先輩も甘利先輩には頼らなくなった。

仕事ができないってのがよくわかったからだ。そうすると連鎖反応で杉本MGも私と桑田先輩が担当している装置には近づかなくなった。それどころか杉本MGは私に対してかなり強く当たるようになってきたのだ。仕事中にニコニコしながらくだらないいやらしい話をしてくるのだが、その最中に装置がチョコ停止すると無言になってどこかへ行ってしまうのだ。あるときなど私と桑田先輩が装置のトラブル対応で機械を修理しているとき、どうにもならなく杉本MGに仕方なくお願いしたら「直してよ、直してあげて!」って怒った顔で言われて終わってしまった。そして例の仲良しの甘利先輩とニコニコしながらおしゃべりしている。と思ったらいきなりニコニコしながらイヤラシイ話を私にしてくる。しかし機械は直してくれない。こんな人であった。私と桑田さんは顔を見合わせるだけでなにもできなかった。

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