お気楽“IT系女子”の日常を徒然と綴ります。

“アラサー”IT系女子の理想の上司

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 こんにちは。夏フェスシーズン到来で浮かれ気味の組長であります。ちなみに、今年は3本のフェスに参戦しまーす😆

 さて、今月のテーマが「尊敬しているプロフェッショナル」ということでしたので、昔の上司のことを書いてみようと思います。新米ヘルプデスクとして、某顧客先へ配属された時の、顧客側の上司というか、わたしたちが所属する部署のA課長のことです。「エンジニアとして」という以前に、社会人としていろいろと学ばせていただき、1人前にしたていただいたといまも感謝しています。

◆叱り上手で褒め上手が大事

 A課長は、業者であるわたしたちのことも分け隔てなく「他社からお預かりしている大事な社員さんたち」という風に見てくださっていて、先輩達も含めて「育ててあげよう」という考えで接してくださっていました。

 当時は、あまり業務が忙しくなく、先輩2人とわたし、A課長とその部下が数名という体制でしたので、こじんまりとした良い雰囲気でした。ド素人のわたしに割いていただく時間もそこそこありましたので、よく説教されていました。A課長のスタンスは、以下のようなものでした。

  • 感情的にどならない
  • なぜダメなのか、理由を説明する
  • 良いところは具体的に褒める
  • どのようなアウトプットを期待しているのか説明する
  • 難しい話は図にしたり、例え話で置き換える
  • ある程度ヒントを出して、そこから先は自分で考えさせる  

 会議でもよく、「何を言ってるのか分からん」「前置きは良いから結論から言え」「ダラダラ喋るな」と叱られました。わたしはひらめき型で支離滅裂な思考回路なので、主語や述語がない話をいきなり始めてしまうタイプなのですが、A課長のおかげでかなり改善されました。

 ほかにも、事前に報告内容を綿密に準備をするクセが付きました。これは、A課長ではなく、別の現場で活躍されていた、我が社No.1技術者と謳われた某先輩から、『会議や報告で必ず突っ込まれること』を教わったことが大きかったです。突っ込まれそうなことは、事前に答えを用意しておくようにしました(久実チヨシリーズに報告の13カ条があるので、良かったらご参照ください)。

 当時のメンバーは、わたしだけでなく先輩もまだまだ若手で経験が浅く、会議で簡潔で分かりやすく、上手な報告ができない人が多かったのです。

 前置きが長すぎたり、「で、何が言いたいの?」という趣旨が分かりにくい報告になってしまうこともあり、自分ではできていると思っていても、皆途中でA課長に容赦なくズバズバ突っ込まれていました。会議は毎回、A課長のダメ出しに耐える場でもありました(苦笑)。

 そのため、今から思うと精神的にも鍛えられましたし、社会人的にも役に立っています。決して、意地悪で言われてるわけではないことは部下一同、分かっていたので、厳しい会議ですが後腐れもなく、先輩方も「次回は突っ込まれないように頑張るぞ!」と、前向きに考えていたと思います(少なくとも、わたしはそう思っていました)。

 このように、日々叱られたり、ビシビシとダメ出しされるたびに「くっそー! 今に見てろハゲ!(失礼)」と思ったり、褒められて喜んだり、A課長の指摘に感嘆しては再挑戦を繰り返している内に、いつのまにか少なくともその現場では、それなりに仕事ができる人間に育っていました。

◆適材適所も大事

 A課長は、ご自分なりに部下たちの得意分野や特性を分析し、個々に応じた案件の振り分けをなさっていたように思います。

 例えばわたしは、先輩2人と比べると知識と経験は負けますが、先輩よりも文章を書いたり人と話して各部署に溶け込むのが得意でしたので、多くの部署に協力をお願いしないと進められないメンテナンス作業や、各部署からの業務改善の相談ごとを多く担当させていただいていました。

 逆に、先輩方は業務システムや基幹系機器のリプレイスなど、より技術レベルの高い保守案件に集中できる状況を目指しておられました。適材適所、大事です!(現実には難しいことですけどね)

◆ラスボス感も大事

 わたしはチョンボも多かったので、「うまくいかなかった時のことは考えなくて良い。その代わり、ありとあらゆる事態を事前に想定しておきなさい。事前にどんなに準備をしていても、想定外のことは起こる。失敗したって、君のカワイイお尻なら、なんぼでも拭いてあげるから(=お前の尻拭いはオレに任せろ!)」と、冗談交じりに言われました。

 部下であるわたしとしては、万が一の時にはA課長がいるという信頼と安心感があるのは、非常にありがたかったです。それは、「いざとなったらA課長がいるんだし」という甘えではなく、「何かあったらオレが責任取ってやる」と言ってくださる人がいるからこそ、絶対にそんなことがないように、「オレの出番なかったなぁ」って言ってもらえるように頑張ろうと思えます。

◆◆◇◆◆

 わたしは、まだチームを率いる立場にはありませんが、A課長からは、「プロの社会人とは」 について多くを学んだと思います。 一生の財産として、大事にしていきたいと思います。

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