お気楽“IT系女子”の日常を徒然と綴ります。

“アラサー”IT系女子 母校の教壇に立つ!その2

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 こんにちは。組長です。昨年、母校の某短大で「キャリアデザイン論」という授業を受け持っておられる先生から依頼を受け、講演して参りました。詳しくは、「その1」をご参照ください。今回は自分の講演に対する学生さんのアンケート内容や、講演の後の語らいをご紹介します。

学生さんの反応

 学生さんが最も真剣にメモを取っておられたのはやはり、就活中にしていたわたしの具体的な行動についてでした。そりゃ、そうか。目前に迫った人生の転機ですもんね。

 アンケートでは、「受け身で行動するのではなく、自ら『考えて(=試行錯誤して)』行動する」ことの大切さについて感想を書いてくれた人が多かったです。

 うむ。それが最も言いたかったから、伝わったのであれば非常に嬉しいです。それに加え、自己PRの書き方のコツには自信があるので、自分に合う形で応用してもらえたら良いなぁと思います。

質問ターイム♪

 終了後の質疑応答タイム。講演内容が淡々としていたため、学生さんも質問のしようがなかったようで、ちょっと申し訳なかったです。

質問1:最近の学生は、組長さんから見てどうですか?

 受け身です。ちょっと考えたらすぐ分かるようなことも、とにかくすぐ聞く。すぐ答えを求める。言われたことしかやらない感じがする(もちろん、全員とは思いませんが)。

質問2:組長さんは、将来のことは考えてないと言いつつも、まったく考えてないわけじゃないと思うのですが、何かないんですか?

 顧客と折衝したり後輩の管理もできるよう、プレイングマネージャ的なヘルプデスクを目指したいです。また、社内教育部門での講師にも憬れていますので、それにふさわしい知識と経験を積みたいし、結婚後や出産後も仕事は続けたいです。ただし、社内に関連する規定はできましたが、まだ適用者がいないため、自分の会社が女性にとって働きやすい環境なのかは分かりません。自分が適用第1号になっても良いかも(笑)。

質問3:講演で積極性が重要だと感じたが、もともと草食な性格の人はどうしたら良いと思うか。

 消極的でいわゆる『草食』な自分を、ダメだと否定した上で変わろうとしても、自分が苦しいだけ。まずは、「自分は元々、『草食』なんだ。それは仕方ないことだ。これが自分なんだから。」と、自分を認めて受け入れる。その上で、必要に応じて「変わろう!」と決意する。そこから、少しずつ具体的に変えていく場面や、状況を増やしてはどうでしょうか。最初から上手くいかないので、失敗しても落ち込まないように。失敗の原因を分析し、次に活かすことが大事だと思います。何だか、答えになってなくて申し訳ないです……。

 質問3への回答の補足ですが、いつかは変わらないといけない場面がやって来る(かもしれない)、という前提です。人によっては変わる必要がない人生を送るかもしれません。あくまで、わたし自身の経験から、「自ら積極的に何かに取り組むこと」が、人生を切り開くのに有効だと思っただけであって、おとなしい人を否定する気は毛頭ないです。実際に、学生生活でも、就活でも、自ら手を挙げなければ掴めなかったチャンスは多々ありましたし、その最たるものが社会人になってからキーパンチャー ⇒ ヘルプデスクという職種変更したときなので。

さらにディープな学生さんとの語らい

 講演後、数人の学生さんグループとさらなる語らい。事前に彼らが考えて来た質問にお答えしました。日が経ち過ぎてて内容がウロ覚えでして、若い彼らに最も伝えたいと思ったことを書いておきます。そもそも、当時29歳だったわたしも、もっと大人の世代から見ればただの小娘なんですが、19歳や20歳の学生から見ればすごく大人なわけでして……。その辺りへの突っ込みは、大人の余裕でご容赦下さいませ(笑)。

 ある学生さんに聞かれました。最近の学生は消極的だと言っていたが、マナーについてはどうか、と。

 全般的には、そんなに酷くないと思ってます。だって、一歩、大学の外へ出てみれば、例えば、オジサンやオバサンのマナーだって同じように酷い。わたしはオジサン、オバサンの方がタチが悪いと思ってます。

 なぜなら、若い子なら程度にもよりますが百歩譲って、「まぁ、でも、これから社会に出学ぶでしょ」って思えるけど、わたしの世代も含む、ある程度の年齢の人だと、「アンタら、エエ歳して何してんねん!」と、思う。分別も付いてるはずなのに何をしてるんだか、という意味ですね(ただし、本来であれば10代後半から20代前半ぐらいの若人の皆さんも、ある程度分別の付く年齢に達しているといえるはずなんですが……。幼稚園児や小学生じゃあるまいし)。

 別の質問で、「組長さんが若い人に望むことは何ですか?」というものがありました。わたしは、若い人というのは未来があって、多くの可能性を秘めていると思う。もちろん、年齢を重ねた人が不利とか、ダメという意味ではないけれど、若いからこその良さというか、心が素直で、良くも悪くも『まだまだ、これからどうにでも化けられる』という良さがあると思う。社会に出て成長することができる。変わっていくことができる。未完成であることのよさがあると思うのです。

 そういったことを含め、これから社会に出て残念な大人をたくさん見たとしても、「あぁ、あの程度でよいんや」と思わずに、「ステキな大人になるためには、どうすればよいのかな」と、試行錯誤して成長を続けて欲しい。そういう人が少しでも増えると、その分、世の中が良い方向に進んで行くという希望を持ちたい。それが、今の若い人に望むことです。

 では、彼らと中高年の間にいるわたしの世代は何ができるか。わたしの世代は、若い人が感じるオトナ達への疑問も何となく分かる(気がする)し、オトナ達の今時の若者ってのは……という気持ちも分かる。だからこそ、両方の世代との橋渡し役が出来る可能性を秘めた世代ではないか、と思います。意外と責任重大な世代かも(笑)。

Comment(4)

コメント

モンモン

組長さん、こんにちは

>わたしは、若い人というのは未来があって、多くの可能性を秘めていると思う

この考えは恐らく脈々と受け継がれていく考えなんでしょうね。
今のこの歳だからこそ見えてくること感じることがあり、若い時には気づきもしなかったことが一杯あったんだろうなぁと学校を出てすぐくらいの子達を見ていて思います。

ただ、自分が若かった時と今を比べ違いがあるとすれば、今は失敗をしてやり直しがしにくくなったんじゃないかなぁと思うし若い子達も「失敗できない」という脅迫概念的なものに囚われているのではないだろうかと感じます。

そういう意味では確かに私を含め組長さんの世代は昔のオトナ以上に責任感が必要なのかもしれませんね。

組長

モンモンさん

おはようございます。コメントありがとうございます★

>若い子達も「失敗できない」という脅迫概念的なものに囚われている
これは私もすごく感じます!なんか、失敗したら終わり的な。もったいないなぁと思うんですけどね。それを柔らかく、より若人たちに伝わりやすく伝えていける可能性が高い世代じゃないかな、と思うんですよね。若人的にも話すに際しては、少し敷居が低そうな世代に見えるようです。私はとにかく、若い方々には「試行錯誤せよ!そして動け!」と勧めたいです。

アリージョ

組長さん、こんにちは!

>そういったことを含め、これから社会に出て残念な大人をたくさん見たとしても、「あぁ、あの程度でよいんや」と思わずに、「ステキな大人になるためには、どうすればよいのかな」と、・・・

ほんとに、そう思います!
どんどんステキな大人を目指して欲しいですよね。
・・・って私自身もそうですけど。

ステキな大人って、完成形はなく、進行形で頑張ってる人だと思うんですよね。
仕事も、恋も、見た目も。。。
私も、そんな大人にそろそろなりたいです。笑

組長

アリージョさん

こんばんは。コメントありがとうございます!

>ステキな大人って、完成形はなく、進行形で頑張ってる人だと思うんですよね。
そうですよねー!私が素敵だと思う先輩の女性もやっぱり現在進行形で頑張っておられる方ばかりです。私から見て完成されているように見えても、更なる努力を時に「サラッ」と、時に「熱く」重ねておられるというか…。

いい加減、私もそろそろ素敵な大人にならねば!笑

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