“アラサー”IT系女子 母校の教壇に立つ!その1
こんにちは。組長です。先日、母校の短大で「キャリアデザイン論」という授業を受け持っておられる先生から依頼を受け、講演して参りました。自分のキャリアもボンヤリとしか描けていないのに、わたしなんかで良いんでしょうか……😅
■アラサーvsアラハタ
授業を履修しているのは、主に就職活動を控えた1年生の皆さん。平均年齢19歳! アラハタ(Around 20歳)というより、むしろティーンエイジャー!? 年齢差10歳だけど、大丈夫なのか!?
そんなピチピチのナウなヤング達(笑)が、先輩達=すでに社会に出ている大人達が、ハタチの頃どんなことを考え、何をしていたのかを知ることによって、自分の人生やキャリアを考えるきっかけにするというのが、授業の目的だそうです。講演後、数人の学生さんから更にインタビューを受け、内容を「組長さんが二十歳の頃」をテーマに、レポートとしてまとめるとのこと。うひゃー! 恥ずかしい。
講演内容は、学生時代、就活、入社後、各時期にどんなことをして、どんなことを考えていたかについて。「重要そうだ」と、学生さんが感じてくれた部分では一斉にメモを取るので、とても緊張しました。19歳の学生さんから見た29歳のわたしは、どんな風に見えるんだろう、どんなことを聞きたいんだろうと試行錯誤しながらレジュメを作りました。楽しかったなぁ。
■わたしの学生時代
一言でいうと、『就職活動をする』ことを前提に、それに役立つと思われることにはできる限り何でもチャレンジした時代。
短期大学ですので、卒業までたったの2年。就職活動を始めるまで、たったの1年。何もしなかったら損だ! そして、就活の面接の時に何も話すネタがなかったら困る! と思い、ゼミ長、学友会など、さまざまな行事やイベントに参加。その中で、自分とはジャンルやキャラが違い、接点が無かった同級生たちと、何かをやり遂げることの楽しさや、難しさを学んだ時期でした。そして、活動を通して人前で話す度胸が付き、就活の面接にも活かされましたし、現在の「不特定多数の様々なお客様と接するヘルプデスクという仕事」にも、生きていると思います。
■わたしの就活
就活を始めたのは1年生の1月。短大生としては早い方で、4大生と一緒に面接を受けることが多くありました。長いスパンで物事を成し遂げる時間がある4大生には負けますが、「独自性があれば、『何もせずボケーと3年間過ごしてきた大学生』には、若い分わたしの方が有利だ!」と、当時は感じていました。
1年生の時に語学研修旅行に行き、たまたまそこでローカルラジオ局の番組にゲスト出演するという非常に珍しい経験をしたので、その珍しさ+自ら志願して出演したという積極性で対抗。これが、わたしの「独自ネタ」です。
また、就活で最も苦労するものといえば、自己PR文ではないでしょうか。短大の職員さんから、「自分のアピールしたい性格を裏付ける具体的エピソードも書きなさい」と指導され、何度も書くうちに、「わたしは○○な性格です。××をしてきました。そして、その経験から新たに/改めて、△△ということを学びました。今後は/これからも、このことを**というふうに活かしていきたいです」という内容に変化していきました。
この内容になってから、面接官の反応が少し良くなったような……。「わたしは、ボーと遊んで暮らす学生ではありません。ちゃんと『考えて』生きています」ということがアピールできるのでは、と思います。
ちなみに「考える」とは、「どうしたら良いのかなぁ」というセリフを思い浮かべることではなく、ある目的を達成するための方法を試行錯誤することです。失敗したら、原因を分析し、新たな方法を試す。これを繰り返すこと(が、最低限のスタート)。そして、「考えて生きている」というのは、「経験から何かを感じ、学び、それを自分のものとすることが出来る」ということです。これは、企業の方に「この子は、育てれば化けるかもしれない」という、「伸びしろ」を感じていただけると思います(甘いでしょうか……?)。
ただし、1つ落とし穴。社会人と学生との違いは「結果を、必ず、しかもシビアに、求められる」こと。面接では、「語学研修に行ったのは良いけど、英語はどの程度喋れるようになりましたか?」とか、「資格は取ったのか」と突っ込まれたのです。実は、落とし穴については、敢えて話していません。実際に就活をするなかで、「しまった!こういうことも聞かれるのか!」と実感する方が成長できますので(頑張れ、学生たちー)。
■学生時代にしておけば良かったこと
「業界研究」と、「情報系の授業を履修すること」です。
学生の頃、普通のOLになって25歳ぐらいで結婚すると思っていましたし、パソコンを使うことは好きでしたが、SEやPGは難しくて自分にはできないと思っていました。なので、プログラミングやアルゴリズムなど、情報系の授業は履修していなかったのです。今、就活の時に想定していなかった、「IT業界」の片隅に生息する身としては、学生の間に勉強しとけばよかったと、後悔しています。人生何が起こるか分かりませんね……。
また、一般事務職を募集している企業や、教育産業(MS Officeを教えるインストラクターになりたかった)など、偏った業界ばかり活動していたため、妹が就活していた時に持ち帰ってきたさまざまな企業のパンフレットを見て、もっといろいろな業界を見ておけば良かったと非常に後悔したのです。業界として興味がなくても、社長さんが面白いとか、仕事の内容が面白そうとか、いくらでも興味の対象はあったはずなのに……。もしかしたら、今とは全然違う仕事に就いていたかもしれません。
それに、新卒の就職活動の時でないと行けない場所、会えない人、できない経験があるはずです。例えば、誰もが知ってる大企業。そこはどんな場所で、どんな人が働いているのでしょうか。これは、社会人になってから知ろうとしても、ちょっと難しいと思います。でも、就活生なら入って行けます。面白いじゃないですか! 時間とお金が許す限り、ジャンジャン行きましょう!
■現在の仕事
ネットワークやシステム運用管理のアシスタントやユーザ対応を行う「ヘルプデスク」。これが現在のお仕事。入社当時は、「データエントリー業務」に従事する「キーパンチャー(要は、ひたするデータを入力しまくる人)」でした。
キーパンチャーの時にリストラがあり、それを契機にヘルプデスクという仕事に変わりました。今は、ヘルプデスクとして2つ目の現場である、某高等教育機関の情報系部署に配属されています。
■キャリアについて
これまで、自分のキャリアについて考えたことはなかったのですが、今はあまり忙しくない現場にいるため、徐々に考え始めるように。
ヘルプデスクは、どの現場に配属されるかによって、求められるスキルに差が出ます。また、リストラ騒動の際、「キミたち、キーパンチャーは要らない社員だよ」と、会社から言われたような気がして、「二度と『要らない』だなんていわせない!お荷物社員にはなりたくない!」という気持ちが芽生えました。
そして、「要らない社員にならない」ための、自身のキャリアパスを考える中で、「自分の進みたい方向性」と「会社が自分に求める方向性」を、徐々に意識するように。自分と会社、両者の思惑が食い違う場合もあるはずだ。常に自分のやりたいことが出来るとは限らないのでは? うーむ……。
- 自分:「ヘルプデスク」という職業は自分に合っているような気がするので、できればその路線でやって行きたい。
- 会社:ヘルプデスクをステップに、いずれはネットワーク管理者としてより高度な運用管理業務を担える技術者になってほしい(と、考えている?)。
幸い、上司との面談で「ヘルプデスクに留まろうとすること」が、必ずしも会社にとって好ましくないわけではないと分かり、自分の進みたい方向を実現するための勉強にも、前向きになれました。良かったー!
このように、自分のキャリアパスを自分だけで考えていると、独りよがりになってしまいます。まずは、自分の進みたい方向と、会社が社員に期待する方向を整理すること。次に、それについて先輩や上司とよく相談して進んでいくことが大事なんだと感じています。また、後輩にも何度かいったことがあるのですが、「IT系の会社に入社したからエンジニアになれる」のではなく、「エンジニアになる為に行動した」結果、エンジニアになれるのです。受け身ではなく、試行錯誤しながら勉強し続けていく努力も必要ですね。
■オチは?
実は、考えてませんでしたっ!ごめんなさい……。
レジュメに沿って進めるうちに気づきました。「しまった! オチがない!!」と……。内容ばかり一生懸命考えて、オチをまったく考えてませんでした。その為、最終的には「ま、そんな感じでーす。テヘッ」みたいな、最悪な終わり方に……。は、恥ずかしい!😲
そういえば、わたしの普段の話もオチがない! コラムにも大したオチはない! そもそも、オチを考えるのが苦手!ご、ごめんなさい……。
ということで、長くなりましたので学生との語らいや、講演全体を通しての反省点、学生さんからのフィードバックなどは次回以降に続きまーす。テヘッ(笑)。
コメント
第3バイオリン
組長さん
こんばんは。
>母校の短大で「キャリアデザイン論」という授業を受け持っておられる先生から依頼を受け、講演して参りました。
おーっ、すると組長先生とお呼びしなくては
(なんかクレヨンしんちゃんみたい・・・変なこといってすみません)。
>■オチは?
>実は、考えてませんでしたっ!ごめんなさい……。
私も修士2年のとき、後輩に向けて就活体験談を話してくださいと依頼されて引き受けましたが、そのときもそんな感じでした。
自分が経験したことを時系列に話しておしまいみたいな(汗)。
就活について私が今の若い人に伝えたいことは「就活それ自体が自己分析」ってことですね。
自己分析って、自己PRと同じくらい苦労するポイントですよね。
自己分析って何すればいいのかわからない・・・と悩んで立ち止まるくらいなら
就活しながら自己分析しちゃえ!と思っています。
ただしその場合、就活に時間がかかりなかなか内定先が決まらないというリスクもありますが
(経験者は語る)。
組長
第3バイオリンさん
こんにちは。いつもコメントありがとうございます。
>おーっ、すると組長先生とお呼びしなくては
あー!組長先生大好きです。笑
>自分が経験したことを時系列に話しておしまいみたいな(汗)。
実は、まったくもって同じ状態になってました。笑
ホントに、「あ、しまった。オチが!」って微妙に焦って、頑張って話を広げようとして、最終的には断念して「テヘっ」で終わりました。爆
あ、本当に「テヘっ」って言ったわけではありません。笑
モンモン
組長さん
こんにちは。
>先日、母校の短大で「キャリアデザイン論」という授業を受け持っておられる先生から依頼を受け、講演して参りました。
すごいですね。知り合いの先生からの依頼でもなかなかできるものではないと思いますよ。
組長さんの波乱万丈?なキャリアだと学生の方々も興味深々だったのではないでしょうか?(笑)
>レジュメに沿って進めるうちに気づきました。「しまった! オチがない!!」と……。
話としての起承転結ということでしょうか、関西で言われる「話のオチ」というものかは分かりませんがオチのない話でもよろしいかと。
ヘルプデスクとしてまだまだご活躍されるのでしょうから話の括りがあってはまだいけないのでは?とは思いますよ。
組長
モンモンさん
こんばんは。コメントありがとうございました。
私の出身短大は1学年の人数が200人弱という非常に、こじんまりとした短大でして、私は卒業後も楽しかった学生時代を忘れられず(笑)同窓会の役員をしてるんです。なので、まだ母校とのつながりが切れてないのです。
>話としての起承転結ということでしょうか、関西で言われる「話のオチ」
ご指摘、ごもっともで。笑
どっちもかなぁと思います。レジュメは学生時代→就活時期→就職してからヘルプデスクになるまで→今の仕事→今後のこと という流れにしてたんですが、「で、結局どうなの」的な部分がスッポリ抜けてて「あ!しまった。笑」って思いました。
>ヘルプデスクとしてまだまだご活躍されるのでしょうから話の括りがあってはまだいけないのでは?とは思いますよ。
ありがとうございます★確かに、そうかも。「こういったことを考えながら、これからもやって行きます」ってことですね。
全体から何となく浮かび上がってくる結論としては、「人生何が起こるか分からない」と、「考えて生きろ」ですね。笑
チーム村田
お久しぶりです。覚えてらっしゃいますか?この間の競馬好きなメガネ少年です(笑)
この間は遅くまでありがとうございました。講演会後のお食事会と2次会では今の私たちに必要なこと+学生時代の楽しいお話しを聞かせていただきとても楽しい時間が過ごせました。今日、報告をみんなの前で発表させていただきました。後日、文章化して送らさせていただくので確認おねがいします。
組長
>村田くん
やあやあ、先日はありがとうね。こちらも楽しかったです。文章が届くのを楽しみにしております。あの、コメント欄で私の苗字出さないでね。何のためにあだ名作ったんだか。笑
「自分探し」は、追求したところで残念ながら答えなんか見つからないので、悩むことも大切だけど、開き直って「俺は、こうだ!」って最後は言い切ってしまう思い切りが必要なんだよね。で、「俺は、こうだ!」の、中身をどう設定するかっていうことは、これからいろいろ世間に出て試行錯誤するしかないかな。私は良くも悪くも「まず、とりあえず、やってみよう」っていうタイプだから、思い悩む若人に適切なアドバイスが出来たかどうかちょっと心配だけど・・・。
まぁ、よかったら他のコラムニストさんのコラムもじゃんじゃん読んでみたら、私の話よりきっと勉強になるよー。読んでみてー。なんなら、学生コラムニストになってみるとか。笑
あのときの村田
再び参上しました村田です。笑 前回のコメントでは失礼しました。。
この前、就職に内定した先輩達のお話を聞かせてもらう機会があったんですが、みなさんに共通していたところは行動力があるというところだと思いました。組長さんも同じだと思います。僕もとりあえず「1歩踏み出す」ところから始めてみようと思います。
これから文章化するんですが、大事な質問が抜けていたのに気が付きました。。
「20歳の誕生日はどう過ごされていましたか?」
という質問なんですが、上のアドレス欄のアドレスに返していただけるとありがたいです。
組長さんの空いてる時間のときでいいんでご返答のほどよろしくお願いします。