「生活イチバン、ITニバン」という視点で、自分なりのITを追及するフリーエンジニアです。ストレスを減らすIT、心身ともにラクチンにしてくれるITとはどんなものかを考えていきます。

高級ブランドへの、ユーザーの期待

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 わたしは数年前にどこかで紛失してしまうまで、TAG Heuer(タグ・ホイヤー)の時計を15年以上愛用していた。それほど高価なものではなく、おそらく一番安い部類のものだった。しかしわたしはそれを、15年以上まったく飽きることも不満を抱くこともなく使い続けた。

 その間、電池の交換以外では一度も修理すら必要としなかった。なくしていなければまだ使っていると思うし、おそらく修理不可能なほどに壊れない限りは、一生使い続けていたと思う。

 そのTAG Heuerがスマートウォッチへの参戦を表明した。これには個人的にとても興味を惹かれ、また期待も抱いている。

 携帯やスマートフォンなどの電子デバイスは、ほんの数年という非常に短いサイクルで買い替えるのが一般的だ。

 しかし、スマートウォッチとはいえ、TAG Heuerの製品にわたしが望むのは、そういう使い捨て感覚のデバイスではない。少なくとも10年、20年は使い続けることができるような製品に仕上がることを期待する。

 もちろん、様々な機能が埋め込まれた最先端の電子デバイスであるスマートウォッチは、1年も経てば時代遅れになってしまうだろう。

 だが、だからといってスマホのように1年や2年で新しいデバイスに買い替えることを促すようなモノをTAG Heuerが作ったとしたら、興ざめも甚だしいものとなるだろう。

 故障したからといって、iPhoneのように店先でデバイスを丸々交換するような対応をされたなら、もう二度とTAG Heuerの製品を買おうとは思わなくなるだろう。

 定期的なメンテナンスにより、中身はいくらでも交換していい。しかし、目に見える部分、身体に触れる部分はずっと、購入時の姿のままでいて欲しい。

 修理や部品の交換をしたら、文字盤の表示がガラリと変化するなどということは許されない。「文字盤も含めて、このデザインが気に入ってこの製品を買ったのだ。」そういうユーザーの気持ちを、このスイスのメーカーはきっと理解しているに違いない。

 彼らがどんな製品を世に出してくるか、来年3月にスイスで開催される「バーゼルフェア2015」を、今から心待ちにしているわたしであった。

Comment(2)

コメント

仲澤@失業者

自分が最初に買ったのは電池式時計だったのですが、
当時父が使っていたのは自動巻きでした。
私のは一年で電池切れになりましたが、
父のはメンテ不要で十数年動いてましたね。

どうせ作るなら、自動巻き程度の動力で発電し、身に着けてさえいれば
無限に電池切れしない、ハイブリッドスマートウォッチを作ってほしいですね(笑)。

onoT

仲澤さん
面白いですね、自動巻のスマートウォッチ!
バッテリーが少なくなってきたら、必死で腕を振り続けるとか(笑)

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