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【37】非社員による「郷に入れば郷に従え」の使い分け

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こんにちは、手塚規雄です。

フリーランスや協力会社、派遣会社の人が正社員に向かって意見を言っても受け入れられない。そんな経験ありますか?面談や発注前では「外部からの意見をバシバシと言って、どんどん改善して欲しい」とか言っておきながら、実際に言ってみたら「それは他ではそうだったけど、ウチでは違うんだ!」という一言で却下を食らう。そんなイヤな事が多く続き、もう諦めてしまった、ウンザリしてしまった。そんな話を聞くことがあります。

日本人的対応の一つとして「郷に入れば郷に従え」という言葉があります。これはこれで外部の人間としての処世術ではありますが、意見が言えない状況はストレスも溜まります。そこでどうすれば意見が通るのか?それが今回の内容です。

 

意見を拒否したくなるタイミング、意見を受け入れるタイミング

最初に一言。意見を拒否されるのは外部の人間だから、という理由ではありません。単純にタイミングが悪いからです。新しい意見というのは社内の人間でも嫌がられることも多いです。じゃあどんなタイミングだと受け入れられるのか?

意見するというのは、相手や組織に変化を求めていることでもあります。何か変化するというのはささいな事であっても大きなパワーを消費します。言いかえると仕事が増えたり、新しい事を覚えたりするので大変だということです。それは意識的にも潜在的にも仕事が増えるのは嫌なものです。できれば楽をしていきたいというのが心情です。だからこそ意見は最初から拒否されやすいものでもあります。

 

じゃあ、意見を受け入れるタイミングはいつか?それは簡単な話で、意見を聞きたいタイミングに言うだけの事です。

・いままでのやり方ではマズイと分かっていても、どうしたらいいのかわからない

・ルールを変えようと思っていても、良い案が思いつかない

・意見を求められた時

つまり、その職場、チームで変化しようとしている時です。もちろん意見そのものが通るかどうかは別として、相手が意見を受け入れる状態にはなっています。そんな状態に対して自分から首を突っ込んでいけば意見を受け入れやすい状態になっていきます。ただしこの業界特有の話なのか、日本の会社全体がそうなのかわかりませんが、「言い出しっぺの法則」というものがあります。「最初に言った人がやれ」「お前が言い出したのだから、お前がやれ」という風潮のことです。確かに自分の仕事も増えますが、達成すると信用、信頼を勝ち取ることもできます。

 

未来の仕事量が減るより今の仕事量が減るほうが嬉しい

組織改善の意見というのは未来の仕事を減らすものが多いです。それは大抵の場合はよかれと思っての意見が多いです。それでも受け入れられない場合が多くありませんか?それにも理由はあります。それは以下の様な理由が考えられます。

・未来の仕事量を想像するより、現状を変えたい気持ちのほうが強い

・未来は未定、どうぜ忙しいのは変わらないと信じきっている

・新しい事をやるには色んな意味でパワーがいる。主に精神的に。

チョットずつ改善していくことよりも、多くの人は魔法のような銀の弾丸が欲しいだけです。そんなものがあるなら私だって欲しいです。でも無いのが現実です。

また良くなる変化よりも、現状維持や安定を好む人も多く存在しています。一番想像しやすいのが「退職まであと数年だから、何事も無く穏便に月日が過ぎ去って欲しい」人です。何のトラブルもなければ退職金も貰え、のんびりとした年金生活になると思っている人。下手に変化してトラブルになったらたまったものじゃない!もちろんこれはただの例えですが、こういう人相手に変化を求めるのは本当に大変です。

 

「郷に入れば郷に従え」の使い分け

私はフリーでの開発を除き、今まで自社開発をやった事のないので、定期的に職場が変わっていきます。一番長くても3年ぐらいです。そんな私が意見をして受け入れられるようになったパターンがあります。それは

1:最初は職場に従順に仕事をする。着々と行うことである程度の信頼を勝ち取る。

2:組織が変化を求めている時に積極的に関わり、自分の意見を受け入れて貰う

3:「言い出しっぺの法則」に従って自分がやる(部下や後輩も巻き込まれますが)

何気に1番で仕事の内容で信頼を得るのはかなり大事なことです。仕事のできない人間に、仕事を任せることはできません。2番は好き嫌いが分かれると思います。私はこういうのに首を突っ込みたくなってしまう人なので抵抗がありませんでした。3番の「言い出しっぺの法則」で成功したこと事もあれば、そもそも意見の内容がダメで大失敗したこともあります。会社員であれば失敗しても怒られるだけで、失敗の経験は糧になります。失敗しても、次回以降で今度は大丈夫だろうな?みたいにチクリと言われることはありますが、自分で責任をもった行動をすれば信頼を失うことにはなりません。

 

「郷に入れば郷に従え」の使い分けとして、最初は従う。安定期も従う。変化しようとしているタイミングだけは自分の意見を言っていく。簡潔にまとめればこれだけなので、自分の意見が通らずに悩んでいる人はこんな風に工夫してみてはどうでしょうか?

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