【３６】CODE VSというイベントがあったのを知っていましたか？
こんにちは、手塚規雄です。
「CODE VS」とは日本中のプログラマーが技術を競い合うプログラミングコンテスト。予選と決勝に分かれており、ポイント制の予選があり、その上位8名が決勝に勝ち残り。決勝リーグ戦で勝ち上がった人が最終トーナメント進出し、優勝者が決まりました。今回は約1000人程度の応募があったようです。ちなみに優勝賞金は20万円とけっこう豪華です。公式サイト。https://codevs.jp/
今回の「CODE VS」にてプログラミングするのは戦略ゲームのAI。決勝戦が先週2/7にニコファーレにて行われ、対戦模様がニコニコ生放送にて放送されました。http://live.nicovideo.jp/watch/lv206946170
ニコ生では作ったコードの戦略について説明と対戦の実況。戦略ゲームはリアルタイムで状況を把握でき、視聴者がわかりやすく視聴できるようになっており、面白かったです。こちらの番組はタイムシフト対応で5/8まで見ることができます。
実は今回、自分も参加してみようかと思い、戦略ゲームのルールを読み、サンプルコードをダウンロード。だいたいの内容は理解できました。ただ、どうやれば強くなるのか？という割と初歩の部分でつまずき、あえなく不参加。そもそもこのコンテストの存在を正確に知ったのが締切１周間前だったのもありましたが、時間があってもそこまでのやる気が無かったから結局はダメだったろうなと思っています。次回はきちんと参加します。
優勝者はプログラミング歴３年の中学生
私はこの競技プログラミング業界はまったくと言っていいほど知識が無いのですが、けっこう有名な方も参加されていたようです。そんな中で中学生が優勝。しかもプログラミング歴３年。人数が少ないからこういう事もあるのかな？と思いきや、主催者も驚くほどの戦略だったようです。このプログラミングコンテストで重要なのはプログラミング能力、というよりは「どうやったら戦略的に勝てるか？を考え、実現できる能力」が求められています。だからコメントをしている姿を見ていても、プログラミングバカってわけでもなく地頭もかなり良い人だという印象を受けました。
やっぱりプログラマーの能力は
「コードを書く能力＜アルゴリズムを考え実現化する」
なのだと改めて思いました。
協賛企業対決がけっこう面白い
協賛企業で「株式会社ワークスアプリケーションズ」、「株式会社ドワンゴ」、「株式会社DeNA」、「チームラボ株式会社」が参加。それぞれの企業の代表プログラマーがAIを作成し対戦しました。企業代表のプログラマーの中には過去に決勝まで勝ち進んでいた人もいたりしました。会社のイメージにも関わるので、個人以上に真面目にやっていたので面白かったです。
こういうイベントを見ていると、企業のスキルってなんだかんだイメージでしか捉えられていないことを思い知らされます。それは個人であっても同じですが。知名度、就職難度、企業規模、売上などでイメージは決まってしまう。だからこそ企業同士が参加してスキルを競い合ってくれると、学生の就職先なんかも違ってくると思います。イメージダウンのリスクもありますが、こういうイベントにも参加する企業としておカタイ企業イメージを打ち崩すイメージアップするもあると思っています。
まだまだ知らない事が多い
IT業界に限らず、こういう技術コンテストのイベントものは業界内でも知名度があまりありません。「CODE VS」も参加者が1000人程度なので日本のプログラマー人口に比べたら小規模と感じてしまいます。ただ決勝のニコ生は4万人以上の来場です。参加者に対して来場者数をみると、興味だけはある人は意外にも多いようです。
将棋で電王戦という人間VSコンピューターという非常にわかりやすい対戦があります。最初はどっちが勝つのか？にしか興味がなかった人たちも、だんだん開発者たちにもスポットが当たり始めています。ニコニコ動画ではこういった背景があるからこそ、興味を持っている人が多いのかもしれません。私自身もTwitterから今回の「CODE VS」について知り、興味を持ちました。
もし、こういった「CODE VS」で決勝まで勝ち残ったら、何かの役に立つかもしれません。少なくとも協賛企業の方には興味を持ってもらえるだろうし、転職できるかもしれません。
実際にエキシビションマッチにてチームラボの田中さんは「勝ったら内定」みたいな発言はありましたからね。転職などを考えている人はこういうコンテストに参加するのもありじゃなかいかな、と思っています。