思い込みに気付く ーアンコンシャス・バイアスとは
みなさま、おはようございます。Kyonです。
気付いたら、前回のコラム公開から1ヶ月経っておりました。早い!
6月に入りまして、例のリカレント教育プログラムが始まりまして、週2回の講義の受講とそれらのレポートと事前課題に追われる毎日です。そんな状態なのに、編み物を始めてみたり、セルフネイルを再開してみたりと、すぐに疲れちゃうのに、ちょっと忙しい方が好きなタイプなんだなぁ私、ちょっぴり悟りかけています。
とはいえ、休憩は大事なので、とにかく外は暑いし、お家でのんびりしようと思っている今日この頃です。
さて、上述のプログラムで学んだこと(input)が増えてきましたので、このコラムで書けそうな内容を書いていきます(output)。きっと役に立つこともあるでしょうし。
思い込んでいること、ありますか?
何でもいいんですけど、「これは自分の思い込みだなぁ」と気付いている思い込みってありますか?
例えば、自分はネガティブ思考である、とかでも良いです。(ちなみにこれは私が私自身に対して思い込んでいました・・・)
・・・何か思い付きました?
自分で「こうだ!」と信じて思い込んでいることって、なかなか気付かないと思います。(気付けている人がいたら、ナイスです!)
今日はそんな思い込みについて、書いてみます。
アンコンシャス・バイアスとは
アンコンシャス・バイアス(unconscious bias)って聞いたことありますか?
それぞれの言葉を訳すと、アンコンシャス=「無自覚の、無意識の」とバイアス=「偏見、先入観」で、「無意識の思い込み、偏見」ということです。上述でお聞きしてみた「思い込み」のことです。
最近、社内のコンプライアンスといった研修で見聞きした人もいらっしゃるかもしれません。
例えば、血液型を聞いて「○○型だから××な性格なんだ」と相手の性格を想像したりすることです。
実は、このアンコンシャス・バイアスは誰にでもあるものなのだとか。というのは、今までの経験や見聞きしたものに照らし合わせて「普通は○○だろう」と自分なりに解釈するという脳の仕様があるからとのこと。
誰にでもあるアンコンシャス・バイアス
「偏見や勝手な思い込みって良くないよね」「自分はアンコンシャス・バイアスは絶対に持たないようにしなければならない」と思うかもしれません。
良くない・ダメというよりは、「誰にでもあるものなんだ」と知ることや自分のアンコンシャス・バイアスに気付くことが大切だと言われています。
なぜなら、このバイアスから生まれた言動によって、相手を傷つけたり、ハラスメントに繋がったり、自分の思考を狭めることに繋がり、可能性を狭めてしまうからです。
アンコンシャス・バイアスの種類
下記の4種類に分類されるそうです。
- 価値観の決めつけ
- 普通は〇〇だ等
- 能力の決めつけ
- どうせ無理、どうせできない等
- 解釈の押し付け
- ○○に決まっている等
- 理想の押し付け
- ○○でなければならない等
冷静な時に、改めて見てみると、価値観の決めつけは「普通は○○だ」と言うけど、「普通って主観では?」「普通の基準とは?」と普通というバイアスにかかっているのが気付けますよね。でも、冷静ではない時に見ると「普通なんだから、普通!」「普通ってみんなに決まっている」と思っちゃいそうです。
でも、このアンコンシャス・バイアスの存在を知っていて、こういう種類があって、誰かを傷つけたり自分の視野を狭めているかもと知っていれば、一瞬立ち止まれるかもしれません。
思い込みに気付くところから
私個人的には、誰か他人に対してよりも、自分自身に対してアンコンシャス・バイアスを持っているところがあるなぁと気付かされました。
ネガティブ思考な時は、「普通の人はもっと早く理解できるはずなのに、自分は理解するのが遅い(だからダメ)」とか「私なんかができるはずない」とか、「こんなことできて当然なのに」とか思ってしまっているなぁと。
もちろん、誰か他人に対してのバイアスもあるかもしれないので、そっちにもアンテナを貼っておきたいところです。
参考
- 内閣府男女共同参画局 広報誌『共同参画』 2021年5月号
https://www.gender.go.jp/public/kyodosankaku/2021/202105/pdf/202105.pdf - 一般社団法人 アンコンシャスバイアス研究所
https://www.unconsciousbias-lab.org/