@IT自分戦略研究所 編集部が、エンジニアライフのおすすめコラムをピックアップします。

直交表と、ラーメンと、魔法使いと……

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 本音が語られるエンジニア参加型メディア「@IT自分戦略研究所 エンジニアライフ」。日々、ITエンジニアの「生の声」を公開している。本記事では、おすすめコラムを厳選して紹介する。

  • 【考え方】直交表――組み合わせ全部なんて食べられませんから
  • 【働き方】男の子はみんな、魔法使いになれるんだよっ!
  • 【仕事】人生はロック・クライミング

【考え方】直交表――組み合わせ全部なんて食べられませんから

 『IT技術を日常生活で活かそう』のabekkan氏は、第3バイオリンさんのレポートにならって、「直交表」をラーメンに例えて解説している。

 ラーメンには、「麺の堅さ」「スープ」「トッピング」の3つの因子があるとする。すべての組み合わせを味見するには、テストパターンを減らさなければならない。そこで使用するのが「直交表」だ。直交表とは、実験の回数を減らすことのできる「魔法の表」なのである。

 やり方はこうだ。まず、「麺の堅さ(因子A)」「スープ(因子B)」「トッピング(因子C)」の3つ因子の中から2つの因子(因子A、因子B)ですべて組み合わせを味わう。次に、先ほどの実験の片方の因子(因子A、または因子B)とまだ実験していない因子(因子C)ですべての組み合わせを試す。最後に、まだ実験していない因子同士(因子Aまたは因子Bと、因子C)で味見。これらの結果をまとめると、2つの因子の組み合わせを網羅したテストパターンを作ることができるという。

 もっと詳しく知りたいという方は、『「WACATE 2012 夏」参加レポート(その1)――組み合わせ全部テストするなんて無理ですから』も読んでみてはいかがだろうか。

【働き方】男の子はみんな、魔法使いになれるんだよっ!

 『101回死んだエンジニア』のAnubis氏は、「増殖する魔法使いたち」について言及している。

 Anubis氏は、ないものをあるように見せたり、どうでもいい事柄を重要に見せたりする「魔法使い」が現代社会には多すぎると指摘する。

 例えば、プレゼンテーションの対策として「この人へはこのようなデータを見せた方が良い」「社長へのプレゼンはこういう言い方をした方が良い」などといった作戦を耳にすることがある。正直、他人ごとではないという人も多いのではないだろうか。

 この「魔法使い増殖」の事態について、Anubis氏は「そんなことよりも、スキルを武器にして本質を見極めて戦っていくべき」と提言する。

【仕事】人生はロック・クライミング

 『アジアのソフトウェア開発現場にて』の山本保男氏は、「人生はロック・クライミングである」と語る。

 仕事について、山本氏は「今の仕事に満足していないなら、どこかに『とっかかり』を見つけて、それを頼りに、別の道を模索してみるべき」と話す。このコラムを読んで、少し過去を振り返った。仕事に満足できない時代が、自分にもあったからだ。

 担当編集者の場合、「とっかかり」は、「人」であったように思う。自分の仕事に違和感を持っていたあのころ、ひたすら、尊敬する人、好きだと思う人、ありのままの自分を受け入れてくれる人のそばにいた。もしかしたら、ただ運が良かっただけなのかもしれないが、「人」をきっかけに、気付けば仕事も環境も、今、自分の周りには大好きなものが集まっている。

 「とっかかりは、何でもいい。とにかく、つかめるものを見つけ、一気に体を引き上げること」と、山本氏は言う。

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