エンジニアたるもの現状に甘んじるな!
本音が語られるエンジニア参加型メディア「@IT自分戦略研究所 エンジニアライフ」。日々、ITエンジニアの「生の声」を公開している。
- 【考え方】渡鬼だって「つながり」の時代がきたよ
- 【働き方】伸びないベテランエンジニア
- 【新連載】業務データベースと分析データベース
【考え方】渡鬼だって「つながり」の時代がきたよ
TwitterやFacebookなど、いわゆる「ソーシャルメディア」が注目を集めるようになって久しい。ソーシャルメディアの面白いところは、誰が読んでいるかを想像せずに勝手に情報を発信でき、発信した情報から思わぬ人のつながりができるところにあると言えるだろう。
『やっぱり仕事は楽しくなくっちゃ!』の平井彩子氏は、ソーシャルメディアの普及を見て、「『個人』の趣味嗜好が外に出ていく時代においては、『会社』の看板を背負って仕事をする以外にも、別の顔が生まれやすくなる」と予測し、実際に、「そこでビジネスにつながっている人もいる」と指摘している。
同氏は「個人の実名でのソーシャルメディア利用に対し、不安を感じる会社も多いのかもしれない」ともいう。しかしその一方で「この時代の流れを理解し、活用し、企業価値向上につなげるぐらいの勢いが必要じゃないだろうか」と問題提起している。
多くの企業がソーシャルメディアをどう扱うか悩んでいる昨今、平井氏のこのような考察は一見に値するのではないだろうか。
【働き方】伸びないベテランエンジニア
リーディング・エッジ社のエンジニアが交代で執筆する『半蔵門の社窓から』。今回は山本昭弘氏が「現状維持バイアス」という言葉を解説している。
現状維持バイアスとは、「未知なもの、未経験なものを受け入れず、現状は現状のままでいたいとする心理作用」だという。同氏はこれを「過去の成功体験が忘れられずになかなか新しいことへ挑戦ができないこと」と言い換えている。そして、「過去に実績がある人、年齢が高い人ほど」現状維持バイアスがかかる傾向がある、と指摘している。
人は誰でも、過去に多大な努力をして得たスキルを生かしたくなるものだ。しかし、「そのスキルがずっと市場価値が高いものであれば」良いのだが、「日進月歩なこの業界」では、そんなことはあり得ないとしている。
そして同氏は、同じことを続けたいと思ってもいつか「必ず新しいスキルが必要になる」という。その日に備えるためには「冷静に状況を判断し、勇気を持って新しいことにチャレンジ」する態度が大切だ。
エンジニアに限らず、社会人として働いている限り、一生勉強のようなものだという人もいる。好きなことだけをしてのんびりと生きるというのは甘い考えなのだろう。
【新連載】第1回:業務データベースと分析データベース
この5月から、SHIMO氏による『データウェアハウス/BI技術を学ぼう!』が始まった。第0回の自己紹介に続いて、いよいよ本格的な解説に入った。
Oracle DatabaseやMicrosoft SQL Serverのようなリレーショナルデータベース管理システム(RDBMS)に比べて、データウェアハウス(DWH)やBI技術を解説する資料はなかなかない。同氏は特に「日本語で読める情報が少ない」と感じ、このコラムの執筆を決意してくれた。
第1回を読んでみると、始まったばかりということで、初歩の初歩から始めているという印象だ。しかし、いきなり「Insert」「Update」「Delete」といった用語が出てくるあたりを見ると、同氏はRDBMSの理論を一通り押さえている人を読者として想定しているようだ。
ストレージが巨大に、そして高速になり、プロセッサも膨大なデータを処理できるようになってきた。これからはDWH導入事例が増えると見られる。スキルアップを考えている方なら注目したいコラムだ。
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