言語の歴史は人類の歴史。そして人類はコンピュータを言語で動かすようになった。

誰も語らない残酷な問題解決

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問題解決がエンジニアライフのトレンドなんですかね・・・・どす黒いの書いてみますか。

問題解決というと、論理性を駆使して Win-Win のようなイメージを持たれる方が多いと思います。だが現実の問題解決はどれだけの生贄をささげるかで決まります。表面的には理論性を駆使して知的に振舞いますが、IT業界でもっともポピュラーな問題解決手段は、大量の残業と弱い者への責任の押し着せです。「とんでも無い事をいうやつだ!」と思うかもしれませんが、これが事実です。特に、世の中に名の知れた大手SIerほどこも手法を多用しています。

日本で最もポピュラーな問題解決のメソッドは、「仕事だろ」という理由で押し切る残業強行突破です。「仕事」というキーワードで押し切れば、多少理不尽な条件でもごり押しできてしまいます。ほとんど言葉と権力を行使した暴力です。一般的な問題解決で言われるやりかたと実態が乖離しています。最近でこそ多少マシにはなりましたが、氷河期以降のIT黎明期の有様は狂気じみたものがありました。よくIT業界の問題として多重請負の構造が指摘されますが、あれは「仕事だろ」を押し通すために編み出された仕組みです。

ここまで根本的に歪み切った構造なので、問題など起きて当然です。元から論理性もクソもへったくりもないバイオレンスな業界で「問題解決」とは、何かの悪い冗談かと思えてしまいます。SIerでの業務経験から言わせて頂くと、技術的課題というより「言った奴をぶん殴れ」という問題の方が多いです。多分、論理的に考えるより言った人をクビにでもした方が、長期的な問題解決になると思います。それが上手くいったのがNetflixのこの事例です。ただ日本の場合、腐ってるのは頭の方なので、ボトムアップでの焼き討ちが効果的でしょう。歴史的に見れば、本能寺の変が最も有名な模範事例かもしれません。

コロナの対策にしても、結局、飲食店に無理を強いる形でしか対策が打てていません。人を動かすにしても、公平な情報を公開するのではなく、不安や感情を掻き立て動かすような手法しか取れていません。結局、IT業界はこれと同じことをやっているだけです。下請けに無理を強いるしか問題解決の手法がありません。人を動かすにしても、「納期」で不安を掻き立てるだけです。このやり方のどこに論理性があるのでしょうか?結局、権力や感情に頼った力技しかありません。それを普通と信じて違和感を感じない人に、論理的な問題解決は不可能です。

・・・以上が前置きで、ここからが本題です。これだけ感情に訴える様なキーワードをばらまいておけば、このコラムを読んでいるかたの感情はさぞ高まったことでしょう。ここで問題解決に重要なポイントを挙げていきます。

  • 感情はインパクトのある情報に反応して高ぶり易い
  • 感情が高ぶると本質を見失いやすい
  • 最後まで話を聞かないと相手の言いたいことは理解できない

つまり、目先の利益やらネガティブな情報、見た目のインパクトにとらわれると論理性を見失い易いということです。論理性と精神の安定性は密接に関係しています。問題解決に関して、こういう精神的な部分を指摘する人はあまり見かけません。特に大事なのは、ネガティブな情報を受け入れる心の強さです。これを身に付けるのはなかなか過酷です。なので、「誰も語らない残酷な問題解決」ということです。

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