言語の歴史は人類の歴史。そして人類はコンピュータを言語で動かすようになった。

日本がITで挽回を図るには

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日本のITは世界から見ると大きく遅れています。ただ、別の国が優れているかというと、そうでもないような気がする。日本との大きな違いは、お金をかけているのと試行錯誤の回数が桁違いで多いところだと思う。単純な能力としては、そう大差はないか、むしろ分野によっては優れているかもしれません。ただ、トータルで多くのエネルギーを割いている人たちには勝てないということです。なので、ニュースを見て「自分たちは落ちぶれた」と、必要以上に嘆く必要はありません。

ニュースやネットを見ていると、他の国の優れたところと日本の劣った部分が偏ってピックアップされているような気がします。確かに、インパクトは薄いですが、ITの導入で地味な成功を重ねている人たちは存在します。外国でも、日本に負けず劣らずしょうもない事をやる人なんていくらでもいます。ただ、こういう事象はありきたり過ぎてニュースにしても面白くありません。なので数があるがゆえに埋もれて、私たちの視野から抜け落ちがちです。

アメリカとか中国を見ていると、派手な成功事例がバンバン出てきます。今の日本では、ああいうのは確かに目指せないし、目指さない方がいいと思います。今は、大きな成功をめざすよりも、小さな成功事例を積み重ねることが大事だと思います。小さな成功であれば個人レベルでも目指すことができます。小さな成功をした人が集まれば、小さな流れができます。やがて、小さな流れが集まっていき、大きな流れができて大きな成功に繋がっていくのではないでしょうか。

表ざたには出てきませんが、アメリカとか中国も同様のことをやってきたと思います。今の日本がさえないのは、小さな怠慢をした人が集まって、大きな怠慢の流れを作ってしまったからです。大きな成功をする流れと、逆の流れをしたからです。なので、今は借金を返しているような状態なのかもしれません。早くこの借金状態から抜け出すには、怠慢におぼれた先人を反面教師にして、多くを学んでいくしか解決方法は無いと考えています。

かつて日本が他の追随を許さない程に成長したように、他の国も同様に発展しています。努力が実を結んで結果が出ているフェーズです。ただ、その裏でどれだけの怠慢を重ねているかは未知数です。少なくとも今、日本は借金の返済フェーズにあるのは間違いないと思います。なので、他の国とフェーズが違うので、同じやり方をしても同じ結果は出ないです。現状のフェーズに合った努力をすることが、日本がITで挽回するのに必要な手段だと考えています。

Comment(1)

コメント

すぎエモン

しくじり先生って番組があります。
芸能人が自分の人生の失敗体験を「マネするな」
という意味で、お披露するのです。
これは、海外のITプロジェクトでも
やって欲しい気がします。
アメリカとか中国とかの派手な成功事例は
マネなんてできないですが
諸外国の情けない失敗事例を
「学んで笑ってマネしない」という事は
できるような気がします。
その名も「しくじりエンジニア」

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