言語の歴史は人類の歴史。そして人類はコンピュータを言語で動かすようになった。

タスクの整理ができないと在宅は無理

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コロナが流行って以来、在宅勤務というのが急に身近になった。在宅勤務をやっていて、その日にやることが決まっていないとなかなか辛いです。勤務だけど実質休日になってしまいます。「何やってたー?」の報告の時、まさか「あそんでましたー♪」とか「勉強しててめっちゃはかどりました!」なんて報告はできません。なので、報告の際に伝える内容をごちょごちょと考えるだけで、報告のための作業とか、そういう不毛な時間の使い方をしてしまいがちです。

逆に、何をやればいいかはっきりしていると、在宅は快適です。指針が立つので、一人でいてもダレにくいです。やることが決まっていることで、やれば必ず何等かの結果がでます。なので、報告に迷うことがありません。良きにせよ、悪きにせよ、やったことを振り返ってまとめることで、報告が成り立ちます。仕事のための仕事をやらずに済むというのは、本当に楽なものです。変なストレスもたまらないので、業務に集中できて充実度が増します。

そういうことで、タスクを整理してその日やるべきことをハッキリさせると、在宅でも成果が出やすくなります。ただ、このタスク管理というのがなかなか難しいです。予定とタスクを混同するのをよく見ます。予定は「この日までに〇〇やる」という決定事項です。タスクは予定を逆算した手段です。まず、予定が確定していなければ、逆算ができないのでタスクが整理できる道理がありません。予定だけ決まっていてやりたいことが曖昧だったり、前提条件を満たせていないような事例も多く見ます。こういう状況では逆算ができないので、タスクが整理できなくなります。

決めごとが曖昧だと、迷う時間が多くなり、結局は悩むだけで時間が過ぎてしまいます。悩んでいる人は、「仕事をしている」という感覚に浸れますが、実質は寝ていた方がましです。あと、悩むという行動をタスクに落とし込んでいるケースも多々見かけます。マネージャにこれをやられると、メンバーは行動ができなくなるので詰みます。一緒に悩んでいるふりをしてやり過ごすことになります。対面だと一緒に悩んでいるふりはやりやすいですが、在宅で一緒に悩んでるふりはなかなか難しいです。画面を見て悩んでいる顔をしても、誰も見てくれませんし。

毎日リモートか週三回リモートかでも条件は大きく変わりますが、在宅が上手くいかないということは、普段から仕事のやり方に問題があると私は考えます。特に、淡々とデータを集めたり分類するような「誰でもできる」タスクはどこの現場でもあります。こういうタスクを地道にこなしてデータを蓄積しないと、会議をしても薄っぺらい議論しか出ません。薄っぺらい議論に奔走すると、結局、時間ばかり消費して仕事は進みません。在宅で苦労しているパターンの大半が、薄っぺらい情報基盤で仕事してるからではないかと考えています。結局、出社した方が誤魔化せるのでそうしている人が多いような気もします。

Comment(1)

コメント

すぎエモン

在宅ワークで
「本当に必要な作業」と
「実は不要だった作業」が
浮き彫りになってきたようで恐ろしいですね。
これが「作業」→「人」に置き換わるとさらに恐ろしいです。
「実は不要だった人」が「今日はどんな仕事のフリをしようか」
考えているとリモートで「ポンポン」と肩たたきが
令和時代のホラーです。

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