考えている人と考えていない人の見分け方
たいそうなタイトルを付けましたが、簡単な話です。考えている人と考えていない人を見分けるには、正確な情報を集めているか、それに基づいて自分で判断できるか、この二点を確認すればおおよそ判別できます。ただこれには注意点が幾つかあります。考えているから優れているとは限らないことです。人が考えているかどうかは、車で言うならアクセルを踏んでいるか踏んでいないかのようなものです。善し悪しが決まるのは思考のベクトルです。
人を判断するためには、事前に基準を決めておきましょう。観点をビジネスに置くか、道徳に置くか、仲間内での協調に置くか、基準が違うと結果がまるで違ったものになります。明日の夕食を何にするか熱心に考えている人も、立派な考える人です。ただ、基準をビジネスに置けば方向性が一致しません。なので、考えていない人になります。夕食を何にするか熱心に考えても、ビジネスにとっては利益が無いということです。
考えているかどうかを判断する要素として、結果が出ているかどうかという要素もあります。方向性が一致しており熱心に考えていても、結果の出る人と出ない人が分かれると思います。結果の出る人は考えていると、出ない人は考えない人と判断されがちです。実のところ、結果というのは考えるだけで出るような簡単なものではありません。考えているかどうかを判別する基準としては、結果という要素はあまり大きくないです。
現代人の考えるロジックは、結果に見方が偏りがちです。結果だけを考えると、最適化されたロジックでちょっとだけ考えることでも結果は出せます。また、ロジックが間違っていれば、どれだけ考えたとしても結果は出せません。実のところ、結果が全てという訳ではありません。結果をだした経過から、今後も結果を出し続けられるかの思索が抜けがちです。この思索が抜けていないか確認するだけでも、どれだけ考えているかが判断できます。
考えない人は、情報の波が来たら流されます。困難に直面すると慌てふためきます。正確な情報を得ることができないので、複雑な話をすると混乱します。だから結果が出ないです。これを避けるために、考えているかどうかを判断することになります。だから、正確な情報を集めているか、それに基づいて自分で判断できるか、この二点が判断する基準として妥当かと私は考えました。
コメント
匿名
すこし方向性が違うかもしれませんが私なりの解釈となります。
考えているようで考えていない人の特徴として以下があり
これは負のループを発生させます。
・誤情報に振り回されやすくロスが多い
・誤情報を周りに渡してしまう
・正確な情報源が離れていく
例としてハンドメイド発酵食品の作り方などが当てはまります。
情報収集→検証・考察→整理というプロセスのなかで
検証をしっかり行っているかは
その人の基礎知識やものの考え方が試されます。
見られているのは結果ではありません。
いくつか意見の異なる点として、
異なる方向性だとしても考えているかどうかは判断が可能で
料理やあそびなど仕事と異なる方向性から、その人となりを感じることは
いまもむかしも変わらないのではないでしょうか
通りすがり
思った事を徒然なるままに書いてる感じですね。
考えをもう少し整理しましょう。
Horus
>> 匿名 さん
興味深い考察ありがとうございます。読んでみて思ったのが、少し方向性が違うところから近い切り口で見た見解ではないかと思います。
プロセスを説明できるかどうかという基準もありですね。
>> 通りすがり さん
ここは思ったことを徒然に書くところですよ。
もう少し考えてから発言しましょう。
匿名
夏なので蒸し暑い中ですが返信ありがとうございます。
こちらこそいつもコラムを読ませていただきありがとうございます。
おもしろそうな考察だと思いコメントしてしまいました。
でもコメントしながらコメントが甘いとおしかり受けるかもとびくびくしておりました。
最近よく感じていてネットの発達のせいか考察をしない人が多いと思います。
一方IT業界の人は漢字と英単語が混じった珍妙な表現の文書だったり
擬音語と叙情的な表現が混ざった設計書の行間を読むのが要求される方もいると思うので
もやっと感を感じていました。
コラムを読んでちょっとだけ気持ちが晴れた気がします。
kaie
考えない人の特徴として「振り返り」をしないってのがあると思っています
日々漠然と行き当たりばったりで過ごしてる感じ
という風に書くと、いや振り返ってるよと反発する人が結構多くでるかと思いますが、
業務的な振り返りって言葉のニュアンスが違いますから
A.思い返して → B.分析して →C.改善する までが振り返りかと
方向性に気づけない人はBすらやれてないのでは?と思ってしまいますね