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ブルシットシステム またの名を "う○こシステム"

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長いことIT業界をぶらついていると、ちょくちょく"う○こシステム"に遭遇する。"う○こシステム"とは、何故あるのかわからない、何をしているのかわからない、どうしていいかわからない(責任の所在がわからない)、三拍子そろったシステムのことだ。傾向としては、~共通システム、とか、~総合管理システム、とか重要そうではあるが目的がよくわからない名前が付けられている。

少し前までは、共通データベースなるものを多く見かけた。システムはばらばらとサイロ化しているが、データは共通化したい、ということで作られた仕組みではあるが、知っている限りその殆どが巨大なゴミ箱と化していた。

先日も、ある会社の共通マスタなる仕組みのトラブルに巻き込まれた。この共通マスタというのは、その子会社も含め、共通的に使う組織、役職、社員のマスタデータを一元管理し、各システムに配布する仕組みである。我々は子会社のシステムベンダーの立場であるのだが、この子会社が新しく組織を新設することになった。ところが、その組織コードを誰が発番するのか、どこに影響があるのか、誰も分からないのだ。共通マスタの開発、運用会社、親会社の管理部署等、50人近い関係者を集めて打合せしても結論はでなった。

実のところ、この共通マスタには開発に直接かかわってはいないものの開発経緯は知っており、言ってしまうとその時から、"う○こシステム"だった。というのも、この共通マスタの開発責任者兼設計担当者は、当時から「データを右から左に受け流すだけで何もしない」と嘯いており、かなり適当な設計で開発された代物であったのだ。

案の定トラブルも多く、異動時の社員データはCSVで取り込めるものの、組織は手でメンテしないといけないため、メンテ漏れでエラーになったり、異動日の指定はできるのでユーザが事前に異動データを登録したところ、即座に情報が反映され他のシステムが使えなくなった、など。

このようにトラブルが多いがために、いつもと違ったことをする際は関係各所に確認をとるように、となるのだが、"う○こシステム"なので50人集まっても何も分からない。

では、なぜこのような"う○こシステム"が生まれるのだろうか。それは、システム開発時の設計の甘さ、未熟さにあると確信している。"う○こシステム"の原因は"う○こ設計"にあるのだ。

システムに関わらず、世の人工物には必ずその目的や存在意義がある。設計の第一歩は、作るものの目的や存在意義を再定義することにある。そして、その目的と存在意義を実現するために、現実との間の問題を把握し、実現解を見つけるのがっ設計の営みだ。

それゆえ「何もしない」というシステムは存在しえない。それなのに、この共通マスタの「データを右から左に受け流すだけで何もしない」と嘯いていた設計者は、設計者としての資格を持たない"う○こ設計者"なのだ。いや、"う○こ"は堆肥や燃料となって、人に価値をもたらす可能性はある。しかし、"う○こ設計者"がもたらすものは害悪しかないので、"う○こ"以下かもしれない。

願わくは世の"う○こシステム"が根絶されんことを。

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