カッサンドラを知っていますか
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カッサンドラはギリシャ神話に登場するトロイヤの王女です。アポロンに見初められて予言の能力を授かるのですが、その愛を拒んだために彼女の予言を誰も信じない、という呪いをかけられてしまいます。
トロイヤとギリシャの戦争のおり、ギリシャ軍が兵を潜ませた巨大な木馬を残して撤退すると、トロイヤの市民は戦利品としてその木馬を城壁の中に運び込みます。それがトロイヤの滅亡につながると予見したカッサンドラが必死に止めようとするのですが、アポロンにかけられた呪いのため市民には信じてもらえず、結果トロイヤは彼女の予言のとおり滅亡してしまいます。
このエピソードをもとに、カッサンドラは近年心理学、公衆衛生、ビジネスなどさまざな分野のなかで比喩として登場することになります。
例えば、ビジネスの世界では周囲に信じてもらえないビジョナリーな人を「カッサンドラ」と喩えたり、公衆衛生学でパンデミックを受けて、危険を信じない民衆を「カッサンドラ症候群」とし危機管理体制を問い直したり。
こうしてみると、予言(正しい予測)は、多くの人に信じて(受入れて)もらえない、というのはカッサンドラにかけられた呪いではなく、人間社会の真理なのかもしれません。もしかしたら、古代のギリシャ人はこの真理を伝えるために、カッサンドラの神話を作ったのかもしれない、そんな風にも思えてきます。
皆さんは、カッサンドラを知っていますか。
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