第304回 アウトプットの重要性
こんにちは、キャリアコンサルタント高橋です。
私は研修やキャリアコンサルタントの仕事をさせていただいておりますが、中には研修を担当される方やこれからキャリアコンサルタントを目指される方のトレーニングをさせていただくこともあります。先日もある研修を担当される方にトレーニングをさせていただきましたが、今回はそこで感じたことを書きます。
■研修を登壇することになった人の話
ある研修を自組織内で提供したいとお考えになられている方がおられました。そのため、最初に私がトレーナーとなり、その方に研修を受講いただき、その後、研修を登壇するためのトレーニングを実施させていただきました。
その方はとても真面目で、研修の受講だけでなく、研修後のトレーニングにも積極的に参加されました。また、ご自身でもいろいろ学ばれているのか、積極的にご自身の想いやお考えをお話しされていました。
そんな中、その方がロールプレイで研修に登壇されることになりました。どのような登壇をされるのかなと思っていたのですが、受講時と打って変わり、壇上に上がり話をされようとするものの、緊張でまったく声が出てこないのです。また、手もかなり震えています。その姿は先ほど積極的にご自身の話をされている姿と真反対に見えました。
しかし、何とか勇気を奮い立たせ、ご自身のロールプレイをやり遂げられました。ロールプレイが終わり、ご本人に感想を伺ってみると、頭で考えていたことと実際に行ってみることの違いが良く分かったとおっしゃられていました。だからこそ、頭で考えるだけではなく、もっと練習する必要があるとおっしゃられていました。
■アウトプットの重要性
私はその方のことがすごいなぁと感じました。それは、できなかったことをまっすぐ受け止め、次にご自身が何をしなければならないのかを理解されていたからです。なかなかできることではないと思います。
この方は学ぶことが好きで、今までたくさんのことを学んでこられたのだそうです。しかし、その学ばれたことを活かすことを考えたことがなかったそうです。だから今回のようにご自身が頭でイメージしていたことと実際の姿がズレてしまったと感じられたようでした。
一般的に学ぶということは知識、技術、スキルなどをインプットすることです。しかし、学ぶことは何かに活かしてこそ価値があります。その活かす行為がアウトプットだと考えます。つまり、インプットとアウトプットは対であるべきだと思います。
そのためには、学ぶのと同時に、学んだことをどのようにして活かすのか、アウトプットの場を考えることも必要だと思います。例えば、ITエンジニアが技術やスキルというインプットをした場合、仕事に直結することが直接的なアウトプットになると思います。
しかし、実際にはそれ以外にもいろんなアウトプットがあります。例えば、ちょうど壁画さんのコラムに勉強会のことが書かれていましたが、こういった勉強会に登壇されるのも一つのアウトプットだと思いますし、エンジニアライフのコラムニストになることだって立派なアウトプットです。
そして、このアウトプットがあなたのキャリアに繋がることもあります。そう考えると、アウトプットを考えることは私たちの将来を変える大きな力があるといっても過言ではないと思います。
■書籍の情報です!
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