自分のキャリアと家族の両立を考える
こんにちは。
夏季休暇は、実家に帰省しました。父の休みに合わせて休暇を取得しました、が、家でゆっくり羽を伸ばそうと思っていたのに「あそこへ行こう」「ここにも行こう」などと父に連れまわされて逆に疲れました(苦笑)。
さて、今回、実家から帰省してすぐだったこともあり、
という記事を読んで、いろいろと考えさせられました。その、いろいろと考えたことを書いていきたいと思います。
■就職のときも悩みました
このような場所でどこまでお話しても良いものかがよくわかりませんが、自分は父子家庭の一人っ子で育ちました。それもあって、就職活動中も内定後も「就職のためとはいえ、家を出たら父が1人になってしまう。それでいいのだろうか」と悩んでいました。実家は北関東の某山地にあり、都内へ出るにも電車で2時間かかります。田舎なのでIT業界に就職したくても、家から通えるIT企業が見つからなかったため、結局、都内や他県に出て就職活動を行いました。
そのため、実家を出て1人暮らしすることを前提にしていたものの、いざ、1人暮らしをするしかない場所の企業で内定が取れると、この企業に入りたい、でも、父のことを思うと『本当にいいのかなあ、ここで』という気持ちになりました。
そのときは、いろいろな方に相談をして、結果、「離れていても父へのサポートはできるはずだから」ということで、就職のために引っ越して1人暮らしをする決断をしました。会社の独身寮は使わずに自分でアパートを見つけ、父と暮らすことも考えましたが、父が反対したので、独身寮に1人で入りました。
■あれから○年が経ち
先日まで帰省していた時に父が「この家のローンもあと数年で終わる。俺もその頃には60だし、働くのを辞めてお前に食わせてもらおうかな(笑)」みたいな話をしていました(父はずっと自営で働いています)。
就職する際に父との同居も考えていた(けど見送った)こともあり、そろそろ父が働けなくなったときのこととかを考えないとかなあと考えていた際に上記の記事を読み、ふと、仕事との関係について考えました。
今まで、スローキャリア論といったキャリアの考え方を勉強してはここで書かせていただききました。が、それはあくまで仕事の範囲内でしか見ていなかったというか、仕事での悪い影響を私生活に与えないという観点で勉強していた気がします。
その逆の、私生活で起きたことに対する仕事への影響なんて考えていなかった、そんな気がしました。「突然異動になった」というような要因ではなく、「親の介護をしなければならなくなった」というような要因でも、自分のキャリアプラン・キャリアの考え方を維持できるのか、そんなようなことを考えていました。
自分の場合、「父が突然倒れた」というような連絡が、親戚から来るかもしれません(不謹慎ですみません)。そういった場合でも、今の仕事は続けられるのか。実家へ帰らないとならない以上は会社を辞めるしかないのか。辞めたらどうするか……地元の企業を捜すのか、起業(自営業を開業)するのか。それ以前に、介護と仕事を両立できるのか。デイサービスを利用するのか。そういう年齢になったら老人ホームみたいな場所へ入居させるべきなのか。
そういった考えが自分の頭の中に矢継ぎ早に沸いては、永遠とぐるぐる回っていました。
■いろいろ考えた結果……
最終的に思ったのは、「今考えるべきことではない」のかなあ、と。これだけ書いておいてそれかよ、と思われるかもしれませんが(苦笑)。いまの父は、すこぶる健康とまではいかないですが元気なので。クランボルツ氏の「計画された偶発性」理論でいっているように、今から「ああしよう、こうしよう」と考え、それに固執してしまうのではなく、起きたときに柔軟に対応できる程度に考えておけば、とりあえずは良いのかな、と。デイサービスや介護施設という選択肢もある、という程度に。
また、「自分のキャリアを見つめなおす時が来た」と捉えるようにすれば良いのかな、とも思いました。「仕事か家庭のどちらかを取る」「二兎を追うものは一兎も得ず」ではなく、「二兎を追えるキャリア」を考えてみたって良いのかもしれません。
もちろん、誰かに相談して手助けしてもらえるなら、いままでどおりのキャリアプランで仕事ができるかもしれません。自分の場合も、父の住む地域には父の親戚はいますし、母とは死別ではないので、会おうと思えば会えます。そういった方々に連絡を取って相談しなければなあ、と思っています(あまり自分から親戚に連絡はしたことがないので、いざ連絡するとなるとどうしようかな、と思うところはありますが……)。
以上、すごくまとまりのない文章になってしまったので、まとめます。「仕事と家族(の問題への対処)は両立できるか」と聞かれたら、「はい」と答えたいです。家族の問題のせいで幸せなキャリアが実現できなくなるということはないと思います。また、現在、家族が健康であるならば、今から「どうしよう」などと深く考える必要はないと思います。
☆★☆
いまから、今後のことを「こうしよう、ああしよう」と、父のことを思って考えたとしても、父は喜ばないかもしれないから、とも思ったので。
恐らくいまの父は、自分が結婚することが一番嬉しいのかもしれないです。口を開ければ「後はお嫁さん(彼女)さえ見つかればなあ」と心配されるので。ただ、そういわれても、以前書いたように婚活には興味が沸きません。自分でも思う程の草食なので。 まだまだ人間的に成長しなければ、と思っているので。
コメント
あずKさん
こんばんは。高田です。
とても親想いなんですね。
ステキです。
家族を大切にできる人ってきっと誰に対しても
親切にできるんだと思います。
お父さんとこれかれも仲良くして下さいね。
にゃん太郎
あずKさん、はじめまして。
> 自分は父子家庭の一人っ子で育ちました。
私も同じです。違うのはうちの父はすでにドロップアウトして年金生活なのと、
私の自宅から車で10分ぐらいのところに住んでいる事でしょうか。うちの父は母と
離婚してその後再婚しましたが、義母は病気で亡くなりました。
今住んでいるところは、3年前に購入したマンションですがやはり父の事も考えて
決めました。今は一緒に食事したり、無事を確認するため?に時々電話するように
しています。家族で行くとやっぱり喜んでくれます。
うちの父は仕事一筋で厳しい人でしたが、今は地域で自治会の世話をしたり、山
登りしたり、朝は交差点に立って通学する小学生の安全指導したりしているようで
す。昔を知っている私からすればそんな父の姿は想像すら出来ませんでしたが、柔
和になった父を見て「歳を取ったなぁ」と別な意味で感慨深いです。
今からいろいろ考えることはないと思いますが、普段から気にかけておくことは
大事だと思いますし、それでいいのではないのでしょうか(ただ、結婚すると奥さ
んの両親の事も考える必要があるかも知れないので注意が必要ですが)
お互い、親は大事にしましょう。
第3バイオリン
あずKさん
離れて暮らすお父様のことが心配な気持ち、よくわかります。
私は実家から遠く離れた県に住んでおり、2人いる妹たちも
それぞれ県外で暮らしています。
両親はまだ元気ですが、「もし将来介護が必要になったら・・・やっぱり長女の私が地元に戻るべき?」と真剣に悩んだ時期がありました。
それをあるとき妹たちに話したところ
「お父さんもお母さんもまだまだ動けるんだし、そんな先のこと考えても仕方ないでしょ」と、もっともな返事が返ってきました。
ついでにいうと、その時期仕事に行き詰っていた時期だったので、現状から逃げたいと思っていた気持ちを見抜いた妹から叱られました。
「だいたいお姉ちゃんが地元に帰りたいのって、今の仕事が嫌だから、逃げたいからでしょ!?その状態で帰ってきても親のせいで帰ってきたって絶対あとから愚痴りそう。本当に親を安心させたいなら帰ってこないで!」
キツイ言い方ですが、妹たちはそういう人たちです。
姉が頼りないと妹がしっかりして良いです(汗)。
しかしこのキツイ言葉のおかげで立ち直ろうと決心しました。
少なくとも、親を任せて大丈夫と妹たちから認められるまで帰るわけにはいきません
(今は仕事も充実していて当分帰るつもりはないのですが)。
それと同時に、親子そろって最適な方法って何だろうと考えるようになりました。
さすがに双方の望みを100%叶えることは不可能だとしても、
どちらか片方が100%我慢するという状況は結局お互いのためにならないからナシだな、と。
今後のことはわかりませんが、少なくとも「親のためにやりたいことを諦める」という状況はできるだけ避けましょう。
親はそんなこと望んでいないはずです。
たとえ実際に親の介護とかでやりたいことのいくつかを手放すことになっても、
それが自分の意思なんだと納得してからにしたいですね。
今できることは、連絡を取れるときには取って、休みのときにはなるべく顔を出すことくらいでしょうか。
私も親を大切にしたいです。
あずK
皆様コメントありがとうございます。
高田さん>
ステキだなんて・・・ありがとうございます^^
父は自分が小学生の頃から一人で育ててくれましたし、
自営業がうまくいかなくて家計が苦しいのに
大学院まで行かせてくれましたから、本当に感謝しています。
苦しい人生だったと思うので、セカンドライフくらいは
楽しい生活をさせたいなあという思いはあります。
まだ何年も先の話ですが。
にゃん太郎さん>
父子家庭の一人っ子なんていう境遇は、あまりいないものと思っていましただけに
にゃん太郎さんも同じというのに驚きました。
色々と教えて頂いてありがとうございます。
自分も、例え父と別居でも近くに住みたいという思いはありますね。
そのために、いつか地元でITの仕事をしたいです。
田舎なのでITが遅れている地域なのが欠点ですね…。
社会人になって1、2年は、毎週末電話が来ていましたが、
感情コントロールを知らない当時の自分は、その日の気分によっては
「今の時間は電話はしたくないんだけどな」という口調で話すことがあったために
父を怒らせた上に「嫌がられるから」と電話の頻度が減ってしまいました^^;
#反省して、今は自分から電話をかけることが増えました。
今、父は家のローンの返済があるからと一生懸命働いています。
ローン返済(定年)後も充実した生活が送れるように自分も何かしてあげたいです。
第3バイオリンさん>
自分に兄弟姉妹がいたら、「親のことは頼むね」なんて言えるのになあ、
と思うことはありましたが、
長男だったら結局同じ事を悩んでいたかもしれない、と思いました。
そう思うと、第3バイオリンさんの妹さんは、言い方はキツイのかもしれませんが、
家族思いの素敵な妹さん達だと思いました^^
> 今後のことはわかりませんが、少なくとも「親のためにやりたいことを諦める」という状況はできるだけ避けましょう。
> 親はそんなこと望んでいないはずです。
そうですね。了解しました。
やはり感情コントロールを知らなくて愚痴っぽかったときは
何度も「辛ければ辞めて帰ってきてもいいんだよ」と父には言われていました。
でも、会社を辞めて実家へ帰るより、今の仕事を辞めずに頑張っていた方が
父は喜ぶかもしれない、と思うようにはなりました。
#今は親に愚痴は言っていません。仕事が充実していて愚痴りたくなること自体ないので。
そういえば「俺がボケたら老人ホームに入れてくれればいいから」と言われたこともありまして、
今思うと「自分のせいで子供が会社を辞めてしまった」となるのが嫌なのだろうなあ、
そういう気持ちなのだろうと感じました。
鈍行の電車でも帰れる距離とはいえ、
毎年、GWと盆と年末年始しか帰れていませんが、
今後も帰れるなら極力帰って、連絡も極力するようにしたいです。
そして、まだ父は元気なのに今から介護がどうこうと考える必要は、やはり無いな、と
改めて思いました。
虚人
はじめまして。
いやぁ~、私も年老いた親父(母親は早くに他界しており)が実家におります。
何かにつけて、心配してしまいます。
昔、親父と同居しようかと申し出ましたが、親父から断られました。
「まだまだお前の世話にはならん!」って感じなんでしょうね。
ちょっと前に、こんなタイトルの本を見たことがあります。
「人は皆「自分だけは死なない」と思っている」
確か、防災関連の本だったと思います。
別に脅かすつもりはまったくないのですが、備えだけはしておかなくては、と最近特に思っている自分でありました。
(私の父は80歳にもなりますし)
あずK
虚人さん>
はじめまして。
コメントありがとうございます。
80歳ですか。お元気そうで何よりですね^^
自分の父は還暦もまだなのに、父の方から
「何かあったときにどうこう…」みたいな話をするから
こちらも心配になってしまいまして^^;
> 昔、親父と同居しようかと申し出ましたが、親父から断られました。
> 「まだまだお前の世話にはならん!」って感じなんでしょうね。
うちの父が自分の入社前に同居を断った理由も、
虚人さんのお父様と同じ意見だったのかなあ、と思いました。
> 別に脅かすつもりはまったくないのですが、備えだけはしておかなくては、と最近特に思っている自分でありました。
「備えあれば憂い無し」ですね。
自分も、まだ深く考えなくていいとしても、
少々の事は気にかけないとかなと思っています。