20代の自分は貯金せず自己投資してました、と言い訳してみる
こんにちは。
最近、経済の勉強をはじめようと思い、「モノやお金のしくみ」というDSのゲームソフトを買いました。昔から数字には抵抗がなくて、むしろ好きな方だと思っていました。それなのに、国家予算が何兆円などといったような金銭的な知識がまったくわからない上に覚えられず、今まで経済や政治には無関心に生きてきたんだなあ、自分って……、と、痛感してしまいました。でも、このゲーム、面白いので、経済の勉強が続けられそうです。
■経済に弱いから貯金もできない?
話は変わりまして。いや、大きくは変わりませんが。自分も今は「アラサー」な年齢です。ていうか、来年の誕生日で「ジャスサー」です。ジャスサーって言葉があるかわかりませんが、つまりjust 30です。
最近になり、同年代の方の貯金額って、どの程度あるのだろう、という疑問がふとわきまして、簡単にGoogleさんに聞いてみました。
自分としてはびっくりしました。数百万とか当たり前に貯金している方が多いようで。今の自分の貯金額は……さすがに細かい額までは恥ずかしくて書けませんが、100万もないです……。身近な経済どころか自分自身の経済すらもわかっていなかったようです。
■言い訳をさせていただきたく……
娯楽のために使う額はけっこう大きいと思います。それは否定しません。ただ他にも、不定期にまとまったお金を父に仕送りをしていますし、大学院まで通ったことで膨らんだ奨学金の返済もしているので、なかなか貯金に回せるお金がないのも事実でして。
■貯金よりも自己投資
そんな中で、今までで一番、何にお金を使ったかというのを思い返すと、恐らく書籍類だと思います。新卒で入社して数年は技術書ばかり購入し、ここ数年は技術書よりビジネス本を買うことが多かったです。
同じ価格でも、ゲームを買う場合だと、「買って遊びたい」という思いと「本当にそれは欲しいものなのか」という思いが心の中で喧嘩をして数十分間悩むという優柔不断ぶりを発揮しますが、書籍類だと「自分のためになる」と思うと、一切迷わず、本を持ってレジで買ってしまうことが多かったのです。そのせいで家の中は本で溢れています……(はがねのつるぎさんも先日記事を書かれていましたが、自分も家の本の整理をはじめました)。
このような生活を社会人になってずっと続けていれば、貯金なんてできないわけで……。ここ数カ月、ようやく、貯金のことを考えるようになりました。支出を見直してムダを省くようになりましたし、月に1回決まった日に自動で貯蓄預金にお金が入るサービスを銀行に申し込んだりもしました。もう少し余裕ができたら、他の資産運用の手段を利用するつもりです。
しかし、一方で(自分の社会人生活を肯定するわけではないのですが)今までの生活を振り返り、「20代のうちは、貯金より自己投資にお金を回す方が良いのではないか」とも思いました。
例えば、プログラミング言語の本やフレームワークの本といった技術書は、それを極められれば類似フレームワークや他の言語を利用する場合、その言語の本がなくともヘルプやGoogleさんに聞けば何とかなるようになりました。ビジネス書も、何冊も読んでいると、著者は違っていても「このページのこの主張は、以前あの本でも書かれていたなあ」と感じることが多くなりました。そうなる位まで勉強して、自分を磨いていくと、今はそのせいで貯金がなくなっても、自分の将来のためになるのではないでしょうか。
また、勉強ばかりでなく、旅行する等の「経験」にお金を使うこともした方が良いと思います。自分は大学院時代まで旅行はしませんでしたが、社会人になって何回か、500円貯金で貯めたお金で、北海道などに1人旅に出かけました。行ったことのない地の空気を吸い、美味しい食べ物を食べ、人と会う。旅行をしたことで何かを学ぶことが出来、今でも「あの時、旅行して良かった」と思っています。そういった経験をすることも大事だと思います。
■注意点
とはいえ、闇雲にお金を使ったっていいというわけではないと思います。実は、お金に関することで失敗した経験もけっこうあります。それを踏まえて注意点を。
○今もっているお金の範囲内で自己投資する
当然といえば当然ですが。まとまったお金が必要なら500円貯金をしたり、貯蓄預金や別の銀行口座を作ったりして、貯金する。自分の収入の範囲内で、大赤字にならないように気をつけなければ大変なことになります。それをわかっていないで、過去に失敗した例をいくつか。
○ローンは組まない(借金をしない)
まとまったお金をローンで借りて分割で返済すれば、何かと便利ではありますが、毎月毎月、収入から一定額を抜かれるということが何カ月(年)と続きます。給料日前になって「あの返済がなければ……」と思うこともあるので、基本的に買い物は現金で行うべきだと思います。
○クレジットカード払いで支払わない
クレジットカードで支払った金額の精算が何カ月後になるかは、買ったお店、利用したサービスによって異なります。3カ月間の買い物が一斉に、ある月の精算で請求されたことがありました。金額まではいえませんが、かなりの金額になっていて心臓が止まりそうになりました。やはり、カードではなくて現金でモノを買うべきだと思います。
○分割払いより一括払い
先程までに書いた理由と同じです。携帯電話も、今はバリュープラン(docomo)で端末代金を24回払いにして払っていますが、端末代金は可能であれば一括で支払う方が、後々は得かと思います。
○簡単な複式簿記の知識を身につける
SEによっては日商簿記3級(以上?)の知識が必要かもしれませんが、とりあえずは「複式簿記とは何ぞや」という話と「B/S」の表を理解して、自分自身の資産はどうか、負債(借金)はどうか、と考えるだけでも、無駄遣いしないという意識が芽生えてくると思います。ちょっと前までの自分は、「複式」の意義すらわかっていませんでした……。
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しっかり貯金するか自己投資するか、については賛否両論あるかと思います。引っ越しや結婚の資金等、多額のお金が必要になったときに使えるお金がなかったらどうするんだ、という意見もあるかと思います。自分には(結婚を意識した)恋人がいないというのもありますが、それでも、20代であれば、自己投資に(生活していける範囲内で)多くの額を費やしても良いのではないでしょうか。
貯金に関しても、キャリアの考え方に似ているところがあるように感じました。将来の計画のために、「早いうちから貯金を貯めるという考え方」と「今はとにかく自己研鑽に使っていき、自分のお金の使い方を見つめなおす機会ができたときに貯金を考える考え方」と。今の自分がちょうど、貯金のことを考え直す機会だったのかなと思っています。
もちろん、勉強も続けていこうと思っています。最近になってようやく、本は買わないで図書館から借りて読んだっていいということに気づきました(苦笑)から。市内の図書館のカードを作りましたし、先日は国会図書館に行ってみました。国会図書館は普通の図書館と違う部分もけっこうあって、最初は戸惑ってしまいました。次回は、そのあたりの話を書きたいと思います。
コメント
mojina
こんばんは。
いろいろと共感できる内容だったので、コメントしてみました。
わたしは25歳ですが、つい自己投資額が多くてちっとも貯金ができません。
やっぱり本代が馬鹿にならないんですよね。
図書館を使おうと思うのですが、自分の好きな本はつい手元に置いておきたくなるというか。
この前数えたら、800冊くらいありました。
そろそろ本気でいろいろと考えなければならなさそうです。
まずは簿記の本でも買ってみようかな・・・。
にゃん太郎
あずKさん、おはようございます。
私も書籍には結構お金を使います。インターネットも良いですが、やはりじっく
り読んだりしたいのと、突然リンク切れになる事も多いので(笑)
貯金は結構ありましたが、会社作った時と今住んでいるマンションの頭金で消え
ました。経験者としては結婚にお金かけるよりは家を買うならとにかく頭金につぎ
込む事をオススメします。今払っている住宅ローンは月々5万円台なので独身時代の
アパートの家賃より安く、生活はその分楽で、貯金も出来ます。
私自身は副業もあるので家計簿(小遣い帳)を付けて日々のお金の流れを管理し
ています。もっとも会社経営していた時の借金が少なからずあるので日々節約する
ように気をつけていますが。
自己投資も娯楽も必要だと思いますが、先々も考えてお金の管理はした方が良い
と思います。優先順位をつけて出来る範囲で楽しめばそれが一番でしょう。
組長
こんにちは。
自分も貯金がほとんど出来てないので、正直お金の問題は目をそむけたいジャンルですね・・・。でも、そうは言ってられないので天引きで積み立ててます。
ああ、彼氏がいない=具体的に結婚を考えなくて良い、今のうちに節約、節約・・・。とか、言いながら、今月はライブで北海道まで遠征。あぁぁぁぁぁ。
Ahf
あずKさん、こんにちわ。コメントでははじめまして(?
IT関係の場合、特に書籍にかかる費用は大きいですよね。
私は今ではネットと本屋立ち読みである程度どうにかするように切り替えました・・・
20代のころには経験を、というのはすごく共感できます。
そうしてこなかった人間が言うから間違いないかと(笑
業務以外の経験はとても人間として大事ですよねぇ。
あずK
皆様コメントありがとうございます。
mojinaさん>
800冊は凄いですね…。
といっても自分の場合、捨てた本を含めれば数百はあるはずなので
似たようなものですが(笑)
特にITの技術書は高額で、でも、買ってしまうんですよね。
会社に買ってもらうのも、なんか手続きが面倒で
「自分で買った方が早いし自分のものとして扱えるから買っちゃおう!」と。(笑)
そんなわけで、自分の手元に置きたい気持ちもわかります。
まず図書館で借りて読んでみて、「また読みたい(手元に置きたい)」と思った本を
本屋さんやAmazonで買えばいいのかもしれませんね。
「こんないい本を書いてくれた」著者への感謝の気持ちも兼ねて。
簿記の入門書でしたら「女子大生会計士の事件簿」シリーズがおススメです。
その中で特に「世界一感動する会計の本です」がわかりやすかったです。
http://www.amazon.co.jp/dp/4534038097/
ぜひ図書館で借りてください(笑)
にゃん太郎さん>
自分も本来は、サイトを紙に印刷して読むほど、紙媒体で読みたいタイプです。
リファレンスとかもそうですし、以前流行った「電車男」も本で読みました(笑)
今自分は独身だからいいのかもしれませんが、
結婚して、家を持って、というライフスタイルになると
色々考えないといけませんね…^^;
家ほどのレベルではないにせよ、ローンや分割払いで苦しい思いをしているので、
頭金につぎこむべき、というのは凄く良くわかります。
毎月給料日前に預金等がどうなっているかを
記録に残すことは始めました。預金をどれだけ落としたかのチェックもしています。
家計簿まではつけていませんでしたが、せっかく複式簿記がわかるようになったので
日々の記録付けも必要ですね。
将来困らないよう、貯金も徐々にしていこうと思います。
アドバイスありがとうございました。
あずK
続きです。
組長さん>
銀行預金は、金利が低いので利息でお金を増やすのは難しいですが、
簡単にお金をおろせない場所にお金を入れるという面では
節約に役立ちますよね。特に天引きでしたら、自動でやってくれるので楽ですし。
いきなり節約・貯金をはじめるにしても、
一気に生活レベルを節約のレベルに落とすのは難しいので、
徐々に意識していって、徐々にはじめたのでいいと思いますよ。
ライブ楽しんできてください(笑)
Ahfさん>
こんにちは。あそこでは、いつもどうも。(笑)
最近、何とか関数リファレンスとかWebのページだけで何とかなるようにはなりましたが、
それでも「本で読んで調べたい」衝動によく駆られます…。
技術書は高いですから「買う」行動を抑えないとですよね…。
今は自分もアラサーなので出費を抑えるように気をつけはじめましたが、
それでも、今までの浪費は無駄じゃなかったと思います。
読書や経験から色々なことを学ぶことができましたし。
お金の使い方に失敗したことで記事に書いたような術を学べましたし(苦笑)
第3バイオリン
あずKさん
こんばんは、第3バイオリンです。
少し長めの休みをもらって、イーハトーブを探しに行ってました。今帰って来たところです。
雑誌とかに載っている「xx歳サラリーマンの平均貯蓄額は~」なんていう記事を見ると焦りますよね。「みんなこんなに貯め込んでいるの!?」って。
年齢で言われても、院卒だから2年遅れてるし、ちょっと少なくても仕方ないじゃない・・・と言い訳してみます(苦笑)。
私は本というより、資格を取るのにお金を使っていますね。
応用情報技術者試験のようにメジャーな資格は会社から一時金が出たりしますが、
テストの資格はマイナーなので、そういったものは出ません。
それ以外にも旅行に行ったり、楽譜や楽器にお金を使ったり(音楽は最もお金がかかる趣味です)自己投資はかなりやっているほうだと思います。
自分のために自由に時間とお金を使える時期はたぶん今しかないので、
学問を身につけたり、旅行したりといったことは今のうちにやっておきたいのです。
そうはいっても、今後はまとまったお金が必要になる時期が来ると思いますので
給料天引きで貯蓄しています。
でも、ある程度まとまった金額が貯まると、引っ越しや車検など、まとまった出費がタイミング良く必要になるんですよね(苦笑)何でだろう?
あずK
第3バイオリンさん>
コメントありがとうございます。
イーハトーブ…宮沢賢治ですね。いいですね^^
自分も夏は旅行する予定でしたが、旅行貯金が貯まらず帰省しただけでした。
せっかく、以前お薦めして頂いたのに、残念です^^;
> 院卒だから2年遅れてるし、ちょっと少なくても仕方ないじゃない・・・と言い訳してみます(苦笑)。
そうですよね!院卒ですから仕方ないですよね!(笑)
それこそ、大学院での2年間の研究生活は自己投資だと思います。
公私共に、あの2年間は非常に勉強になった期間でしたから。
> 私は本というより、資格を取るのにお金を使っていますね。
資格取得にかかる費用もバカにならないですよね。
資格によっては、登録代や研修(のための費用)が必要な資格もありますし、
独学で勉強するにも、結局、問題集を買ってしまいますし。
> 自分のために自由に時間とお金を使える時期はたぶん今しかないので、
> 学問を身につけたり、旅行したりといったことは今のうちにやっておきたいのです。
そうですよね。30代になったら、生活的に出来なくなるかもしれませんから。
生活上、何も変わってない可能性もありますが(苦笑)、それでも、
「今はこれをやっておきたい!」と思うなら、それをやったのでいいと思うんです。
> ある程度まとまった金額が貯まると、引っ越しや車検など、まとまった出費がタイミング良く必要になるんですよね(苦笑)何でだろう?
何度も経験してます…ある意味マーフィーの法則ですね^^;
貯金があるときに起こるからまだセーフで、これが
無いときに起きたら大変ですからね…。だから貯金しないとなのでしょうけど。