地方エンジニアが感じる地方・中小企業での悩み

今年も研修担当になりました

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` 4月になり新入社員が配属され、恒例になる世代間のギャップを感じる季節になりました。去年のこの時期は、初めて研修担当になったこともあり新人研修について思うことをコラムに書きました。今年も新人研修の担当となったので、去年のことも思い出しながら毎日試行錯誤し、今年の新人たちにも基本的な部分からなんとか伝えようとしています。

 色々基礎を教えている訳ですが、なかなかうまくいくことは少ないです。自分たちがどう育ってきたかを振り返ってみても思うのですが、座学だけですぐにどうこうできるようなことなどそれほど多くはありません。やはり何度も手を動かすこと、そして何度も自分たちで考えていくことが非常に重要です。そのため、座学も必要ですができるだけ手を動かす機会を増やすコンテンツで研修を行うように考えています。

 手を動かさないで知識だけ身に着けたとしても、それはなかなか役立つ場面が少ないです。例えば漢字を覚える場面でも、実際に紙に書いてみることをして覚えこむことが大切というのもあります。手を動かして書くことと、キーボードから打ち込むことでは非常に大きな違いがあるのは、多くの人が身に覚えのあることだと思います。キーボードからいくら文字を打ち込んでも、その漢字を覚えることは殆どありません。読むことは出来ても書くことができない、私もいまでは多くの漢字を書けなくなっていますが、これもやはり手を動かして書くことが少なくなったからと実感しています。

 同様に開発に関わる部分では、書くことのかわりにキーボードを通して多くのプログラムを打ち込むことが必要だと感じています。ただしそれだけでは不足していて、他にも考え方を覚えることや、他の人が作成したプログラムを見る事など、色々な要素を身に着けていく必要があります。例えばそれは座学で教え込むことであったり、本人たちだけで調べることから仮説を立てさせて実行に移させるように、一連の作業を体感させたりすることです。開発、と一言で言ってしまえば狭い世界に思えますが、実際には非常に多くの要素が絡み合っている複雑な世界です。その複雑な世界に飛び込んでやっていってもらう最初の一歩として、今の私がやっているような研修を行うことになるのです。

 可能であれば少人数に絞った形で研修を行う方が。より相手に伝えやすくなる形で話を行えます。マンツーマンが最も伝えやすくなり、参加する人数が増えれば増えるほど全員に伝えることは難しくなります。また伝え方ひとつをとっても、相手に適した伝え方は異なり個人差が大きいものです。全員に同じ伝え方をして伝わらない相手がいた場合、相手に問題があると考えるのは話す側の傲慢です。それがイベントなど大多数を相手にする場面であればまだしも、少なくても研修という限られた人数を相手にする場面でそのような考え方はよくありません。相手によって伝え方を変えることはとても必要です。伝える側として常に意識しておくことが大切と感じています。

 去年同様今年の研修も、興味を持ってもらうこと、をテーマの一つに考えています。今年の新人たちがどこまで興味を持ってもらえるか、そもそもそれが伝わるかどうかもまだまだなんとも言えないところです。今年の研修で、受けた新人たちによい影響を与えられるよう、教える側として伝えたいことを伝えていけるよう頑張っていきたいと思います。

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