地方エンジニアが感じる地方・中小企業での悩み

周りを気にせず好きに続けること

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 ここでのコラムも気が付いたら10年を超えていたりと、素人ながらにもやり続ける事のうれしさを実感することがあります。長い間やりつづけていますが、文章力についてはお察しというのは相変わらずですが、多少のことではへこたれない強さは身についたとも思います。

 コラムのような形に限らず、何かしらのアウトプットを継続して行うことは本当にプラスの影響が大きいです。私の場合、趣味のブログや趣味でコミュニティ活動も続けていますが、やはり一番自分にプラスになったと思えるのはアウトプットありきだと感じています。

 継続したアウトプットを行うことで、仕事上においてもよい影響はあります。自分がアウトプットしている分においては、何かわからないことがあれば聞いてみようと思われるようにもなり、一社員としてではなくその道に詳しい人として見る目も変わってきます。

 このようなメリットについて他の人に話すこともありますが、反応の中で多いのはいまさら低いレベルの内容を書いたら恥ずかしい、というものが多いように感じます。その気持ちはわからないでもありません。少し検索すれば自分がまとめた内容よりも、はるかに詳しいエントリが見つかりますので、いやがおうにもレベルの違いを感じてしまうのです。Web の世界で検索することは、今では至って普通に行われることですので、なおさら他の人はもっとレベルが高いと感じてしまいます。

 ところが実際はどうかと言うと、全くそのような事はありません。自分が検索して見つけたものは、世の中の極々一部でさらに言えば上澄み中の上澄みです。検索で見つかるものは最初から貴重で質が高いものであり、世の中的にはほんの一部でしかありません。よく SNS をやっていると感じる、目にするものが世の中の総意に思えてしまう現象が、検索エンジンを通して同じように表れているのです。

 SNS や Web の世界で目につくものは、世の中の総意どころかせいぜい2~3割でしかありません。Twitter でタイムラインに同じ意見が多く流れていたとして、それが世の中で大勢を占める意見かと言われると全くそのような事はありません。むしろ少数意見であることも多いです。

 このように、目にしているものは世の中のほんの数割しかない上澄みな世界です。そこのレベルと比較してあれこれ思うことは、自分の実力が上位数%にあると言い切れるような人でなければ意味はありません。

 そう考えることができれば、何も気にせず自分の好きなアウトプットを行うことが、一番正解だと思えるのではないでしょうか。あとはそれを続けるだけですが、そこはまた別の難しさが付いてまわります。無理をしないペースで続ける事、それを第一に考えて続ける事、そうすることが恐らくは一番良い結果につながるのだと感じています。

 一つ変化が起きると、そこから先は数珠つなぎで変化が始まります。一つ何かを始めることで、気が付いたら大きく自分や自分の周りの環境が変わることもよくあります。必ずそうなるわけではありませんが、何かしらの良い変化は必ずと言っていいほど起きるものです。予期しないうれしい出来事があった時、それはもしかしたら何かしらのアウトプットを継続していたから、なのかもしれません。

 私の場合は、ここでのコラムもそうですし趣味の活動もそうですが、ある程度続けてきたこともあってそれをきっかけとして新しい人たちとの出会いや、ありがたいお話をいただけることもありました。10年以上コラムを書き続けているわりに文章力が上がらない人間でも、そういった環境の変化が起きることもあります。例えば来週実施されるとあるイベントがあるのですが、そこで少し話をさせてもらう機会をいただきました。もし会場で見かけたりしたら、是非とも話しかけてみてください。

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