いろいろな仕事を渡り歩き、今はインフラ系エンジニアをやっている。いろんな業種からの視点も交えてコラムを綴らせていただきます。

Asian Automation Allianceに参加してきた。

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■実はイベントレポートなんて書いた事がない

 どうも、Anubisです。最近コラムを書いていて疑問に思う事がある。コラムというのはあくまで自分のフィールドだ。書きたい事があれば好き勝手に書ける。だが、自分の意見はエンジニアとして本当に通用するものだろうか?

 その疑問に対して答えを求めるため、IT系の勉強会に積極的に参加したり、たまに登壇している。そこで今回、関西よりK.ミューラー氏の来日を受けて開催されたAsian Automation Alliance(大阪)に参加してきた。非常に感銘を受けたイベントだったので、コラムで取り上げてみた。

■イベントのテーマ

 Asian Automation Alliance とは、その名の通りアジアにおけるITの自動化についての取り組みを推進するための勉強会だ。(独断解釈)開発、環境構築、様々な分野で自動化が叫ばれる 中、現場では今だに手動作業が蔓延っている。この状況を打開し、業務の効率や品質を高め、エンジニアにとっても幸福な環境を作っていく取り組みの一つだ。

 まず、イベントのオープニングには、K.ミューラー氏の自動化への熱い演説から幕は切って落とされた。

「皆さん、自動化好きですか!?」

Mm

壇上の K.ミューラー氏(プライバシー保護の為、一部モザイク処理)

その熱い訴えに会場はどよめいた。個人的には自動化よりドキュメント化に興味があるのだが。そしてこのイベントで特筆すべきは、発表者それぞれが自動化に対する思いが一定ではないということだ。中には、自動化に対する過剰な熱意を「自動化ハイ」と称して、K.ミューラー氏と真逆な主張をクールに発表する登壇者までいた。

■このイベントに感じた価値

 ちなみにこのイベントは、どちらかと言えば開発寄りの話が中心だった。因みに私は業務でコードを書いたことがない人だ。せいぜいがAccessとかPowershell、シェルスクリプトレベルの人だ。そんな私でも、非常に得るものが多かった。

 普段の業務を効率化する手段としての自動化。これは、サーバエンジニアでもネットワークエンジニアでも、コンピュータを使う業種、全てに適用できる改善方法だ。そもそも、コンピュータとは自動化の為の道具だ。その道具を使いこなす為に役に立つ情報が満載だった。

 自動化を実益のあるものにしたければ、ただ情熱だけではダメだ。それが一人を除くほぼ全員の共通した主張だった。自動化をテーマに技術的な視点、進め方のフロー、組織的な視点、歴史的な視点といろいろな視点から考えることができた。開発中心のイベントではあったが、いろいろな業種のエンジニアにお勧めできる内容だった。

■登壇して発表するということ

 このようなイベントの発表を聞いていて、登壇者の人は凄いと思う。何十人と集まったスペシャリスト達の前で自分の成果を発表するのだ。当然、ショボい内容を発表すると容赦なくマサカリが飛んでくる。技術的なハードルも高いだろうし、プレッシャーもかかると思う。

 自分の考えた事をまとめて、人に分かりやすく伝える。これは簡単なようで凄く難しい。そして、それに挑戦することは非常に価値があると思う。どの登壇者も洗練された発表で、非常に分かりやすかった。素晴らしい発表に敬意を表したい。

 そんなことで、このイベントの第二弾があれば私も是非登壇させて頂きたい。情報は人に伝えてこそ価値がある。それを行動をもって示したい。「コラムで偉そうな事言ってるけど、実際のとこどうなん?」で終わらせない。今後、イベントがあるなら積極的に登壇していきたい。

Comment(2)

コメント

とものぶ

前日のJaSST'14 Kansaiに参加しており、そのときに告知されていたのですが、
個人的な都合で参加を見合わせてしまいました。
このコラムを拝見して、少し、いや凄く後悔しております。。。。

第二弾があれば、自分も参加したいです!

Anubis

> とものぶ さん

コメントありがとうございます。

遠くからの参加者も多かったようです。
技術もそうですが、かなり現場寄りにした内容も多く、
参加者からは「あるある」という意見が多かったです。

私も第二弾を楽しみにしています。

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